「第36回東京国際映画祭」没後40年・山本薩夫監督の代表作『白い巨塔』『忍びの者』上映決定

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2023年09月26日 17:00  ORICON NEWS

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「第36回東京国際映画祭」日本映画クラシックス部門で山本薩夫監督の代表作『白い巨塔』(1966年)4Kデジタル修復版の世界初上映が決定 (C)KADOKAWA 1966
 10月23日〜11月1日の日程で開催される「第36回東京国際映画祭」で、山本薩夫監督(1910年7月15日-1983年8月11日)の代表作『白い巨塔』(1966年)の4Kデジタル修復版が世界初上映されることが決定した。山本監督没後40年を記念し、『白い巨塔』4Kデジタル修復版と、『忍びの者』(1962年)が上映される(どちらも日本映画クラシックス部門)。

【画像】忍者ブームの原点『忍びの者』(1962年)場面写真

 『白い巨塔』は今年、修復が完了したばかり。謀略渦巻き欲望が踊る日本医学界の内幕を描いた衝撃作として公開時は話題沸騰、キネマ旬報1966年日本映画ベストテン第1位ほか国内映画祭を総なめにした。俳優・田宮二郎の代表作としても知られている。原作(山崎豊子の同名小説)発表直後の1960年代以降、2019年まで複数回にわたり映像化されてきた。

 『忍びの者』は、戦国時代末期、才ある忍者として一目置かれていた伊賀の里の石川村の五右衛門が、織田信長暗殺の密命を受け、血で血を洗う非情な戦いに身を投じるストーリー。忍者の非情な世界をリアルに描いた市川雷蔵の代表作であり、世界中に「忍者ブーム」を巻き起こした時代劇の傑作だ。

 山本監督は今回上映される『白い巨塔』のほかにも、『戦争と人間』3部作、『華麗なる一族』、『金環蝕』など、日本社会をリアルに描いた作品を多くヒットさせ、“社会派映画の巨匠”と言われた。

 没後40年にあたる今年は、東京・ラピュタ阿佐ヶ谷での特集上映、衛星劇場での特集放送等が実施され、エンタテインメント作品としての魅力を存分に放ちながらも、権力者の飽くなき野望、社会構造の不備、社会的弱者の苦難等を克明に描き出す山本監督の作品は、現代にも通じるメッセージ性をもって多くの観客を魅了している。

 東京国際映画祭には、山本監督の息子で映画プロデューサーの山本洋氏が登壇予定。上映・登壇日時等詳細は、後日、映画祭ホームページで発表される。

■第36回東京国際映画祭 開催概要
開催期間:2023年10月23日(月)〜11月1日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:www.tiff-jp.net

■TIFFCOM2023 開催概要
開催期間:2023年 10 月25 日(水)〜27 日(金)
会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
公式サイト:www.tiffcom.jp
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