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東京五輪体操米代表のシモーネ・バイルズが9月23日にX(Twitter)を更新。黒人少女への差別と非難され、バイラル化した動画について「どんな競技であっても人種差別が許される余地はない」と強い言葉で訴えています。
当該の動画は2022年3月にアイルランド国内大会で撮影されたもの。表彰式で他の出場選手たちが次々に首へメダルをかけられる中、黒人の少女のみが飛ばされる様子が撮影されていました。約1年半越しに動画が拡散されると、協会への非難が殺到。アイルランド体操協会は現地時間9月22日に公式声明を発表し、「故意ではなかった」としつつ少女と家族へ書面で謝罪を行ったと釈明していました。
バイルズは、一般ユーザーのコメントに反応しこの動画へコメント。動画がバイラル化した時点で少女と家族へコンタクトを取ったと明かし、「見るだけでもとてもつらい映像で、彼女へちょっとしたビデオメッセージを送りました」「どんな競技であっても人種差別が許される余地はない!!!!」と訴えました。
現在26歳のバイルズは、2013年に世界体操競技選手権で個人総合と床を制すると、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは金4つを含むメダル5つを獲得。これまでに世界選手権では19個の金メダルを獲得する実績を持つ一方で、東京オリンピックではメンタルの不調を理由に途中棄権を発表し、アスリートとメンタルの問題へスポットライトを当てる役割を担いました。
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世界女王バイルズの投稿は大きな注目を集め、「多くの若い体操選手たちにとって、すばらしいロールモデルでいてくれてありがとう」「あなたこそ真のヒーロー」と反響を呼んでいます。現地メディアの報道によれば、バイルズは少女へ送った動画で「(動画を見て)とてもショックを受けました。あなたには、あなた自身は他の女の子たちと同じくメダルに値する選手だと知っていてほしい」「あなたがどれだけ一生懸命頑張っているか私には分かります。私はあなたの味方だよ」と語りかけていたとのことです。
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