【RIZIN】“朝倉未来の弟子”から真のRIZINファイターへ 2戦目で必勝誓うヒロヤの決意【インタビュー】

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2023年09月27日 11:00  ORICON NEWS

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10月1日『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』で中村優作と対戦するヒロヤ (C)ORICON NewS inc.
 師匠である朝倉未来に直訴して7月の『超RIZIN.2』に出場したヒロヤ(25)が、10月1日に開催の『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』(ドルフィンアリーナ)への参戦が決定し、ベテランファイターの中村優作(37)と対戦する。

【インタビュー動画】RIZIN2戦目で必勝誓うヒロヤの決意

 『超RIZIN.2』では強豪ファイターの伊藤裕樹(26)と対戦し、下馬評では圧倒的不利ながらヒロヤが判定まで持ち込み、会場が大いに盛り上がったが、判定1−2でヒロヤが敗退。試合前に“負ければ引退”を示唆していたが、再びファイターとしての道を歩み始める。

 ORICON NEWSでは、次の試合で成長した姿を見せたいと意気込むヒロヤにインタビューを実施。善戦しながらも敗れた伊藤戦で掴んだものと、ファイターとして見せたい姿とは。アンチからの口撃にさらされても、引退宣言を覆した強い意志が感じられた。

■試合の翌日の朝から練習再開 そして感じた強い思い「この舞台で勝ちたい」

――『超RIZIN.2』の伊藤裕樹戦は、キャリアに勝る相手を常に攻め続け、いいポジションを奪うなど見どころも多く、会場も大いに盛り上がりました。試合前に「これで最後に覚悟」と宣言し、試合直後には本当に引退するか迷っている発言もありましたが、現役続行を決断した決め手は?

【ヒロヤ】あの試合が終わった瞬間に一番に感じたことが「悔しい」でした。目の前に勝てるチャンスが来ていたけど、それが手のひらからこぼれ落ちたような感覚で。でも負けたという事実は変わらないし、格闘技を続けるのかどうか自分でもわからなかったけど、とりあえず試合の翌日には朝からジムに行って練習していました。悩んでる時間が無駄だと思ったし、試合直後の熱くなってる時に焦って決めないようにして、冷静になるまではあえて引退とか続行とかは考えなかったです。自分の気持ちよりも、自分が求められるかどうかが一番大事だと思っていました。

――自分の気持ちは一旦置いて、練習は続けたんですね。

【ヒロヤ】あの試合の15分ですごい経験をさせてもらって、「ここがダメだった」って自分で感じたし、終わった直後から自分で何度も試合を見返して、映像に残るRIZINという舞台で戦ったことを再確認できて、「この舞台で勝ちたい」とより強く思ったんです。それに、あの試合は本当に最初から最後まで1秒も気を抜かずに戦えたし、自分に負けることがなかったから、もっと練習したら次は勝てるんじゃないかという希望を強く感じました。

――周囲の人々やファンからの評価も励みになったのでは?

【ヒロヤ】全員から「あんなに強くなってると思わなかった」と言われました。自分は練習では強いと言われるけど、DEEPでの試合では自分の限界を勝手に決めて、自分のポテンシャルを自分で潰していたのかもしれないと、前回の試合で気づくことができたと思います。

■「未来さんや海さんのようなスターになれなくても、努力で行けるところもあると見せたい」

――試合決定の報告動画では「格闘技が本気で楽しい」と語っていました。

【ヒロヤ】僕は“朝倉未来1年チャレンジ”のオーディションに受かったときは「自分はトップに行ける人間なんだ」って思ったけど、DEEPでも連勝できなかったり、やっぱり普通の人間なんだって自覚もして。そんな自分が『超RIZIN.2』という舞台に出させてもらって、結果は負けてしまったけど評価されるような試合ができて、ここで勝ちたいって思えることが格闘技を好きで始めたときとリンクした感じがありました。未来さんや海さんみたいにスターになりたいって多くの人が思うけど、なかなかなれない。でも努力で行けるところもあるんだっていうのを見せたいし、自分は格闘技が大好きなので嫌いになるまでやりたいです。

――大舞台で戦ったことで、原点を見つめ直したんですね。

【ヒロヤ】そうですね。俺みたいな人間でもここまで来られると思ったし、ここまで来たなら、もっと行かないともったいない。あの試合を通じて、俺はもっとトップに近づけると思ったし、周りの声もそう思わせてくれました。

――同門で盟友の西谷大成選手は、ヒロヤ選手が先にRIZINで2戦目が決まったことについて、どんな反応でしたか?

【ヒロヤ】西谷くんも初戦(6月の鈴木博昭戦)でなぜ負けてしまったか、何が自分に足りないのかがわかっているので、焦っている気持ちはないです。別に僕らはライバルではないし、練習ではお互いに高め合っています。ただ、僕が先に2戦目に呼ばれただけで、ここで勝たないとまったく意味がないですし、今回もサポートしてくれると言っているので、自分が勝つことで西谷くんの2戦目にもつながる可能性もあると思います。

――朝倉未来さんから、この試合に向けてアドバイスは?

【ヒロヤ】ちょこっといただきましたが、僕が一番大事にしているのは相手を攻略するのではなく、自分を貫くことで、それが最も勝利に近づくと思っています。相手によって作戦を変えても自分はキャリアが浅いし、ベテランの選手には通じないので、自分がどうやれば勝てるかをしっかり考えて、それを積み重ねて自分を信じきる。未来さんからの的確なアドバイスを遂行するためにも、まずは自分の持ってる手札でどう進めるのか考えるのが、勝つためには必要です。

■伊藤裕樹には「勝ち上がって喧嘩を売りたい」限界を決めずにとことん練習!

――今大会には『超RIZIN.2』で対戦した伊藤裕樹選手も出場されますが、意識しますか?

【ヒロヤ】そうですね、いつかはやり返したい相手なので。判定で1−2という僅差で負けて、相手はもう1回やっても勝てると思っているだろけど、自分はもう1回やったら絶対に勝つという気があるので、勝ち上がっていずれ喧嘩を売れるようになったら、堂々と喧嘩してやろうと思っています。

――RIZINでの2戦目に向けて練習に励んでいるなかで、逆に1戦目の前から変えていないことはありますか?

【ヒロヤ】自分の限界を決めないことです。1戦目のファイトキャンプの時に「自分のポテンシャルを自分で潰しているかもしれない」と感じて、若くて練習がたくさんできるので、全部の練習をどんどんやってポテンシャルを伸ばそうと。「自分はこう戦うから、これは必要ないかも」とか、そういうことは自分で決めずに練習を全部やる。そこで気持ちとスタミナを鍛えて、試合が近づいてきたら対策をするようにしました。そのためには練習後のケアとか食事の管理、良質な睡眠も必要です。夜にスマホを触るのを我慢して早く寝るようにしたり、生活すべてもシビアに考えています。もちろんオフの日もあってしっかり休んでいるのですが、常にやる気がある状態にしています。

――表情からも練習の充実度が感じられます。前戦の直前にインタビューした時とは、雰囲気も変わりましたね。

【ヒロヤ】あの頃は追い詰められていて悲壮感があったし、記者の方も敵に感じていました。「名前が先行してるけど、どんなもんだ?」って品定めされてるって、勝手に思い込んでいて。でも、あの試合で自信がついて、経験値が上がって視野も広がった気がします。

――そんなヒロヤ選手がRIZINで勝ち星をあげて、どのように成長していくのか、楽しみにしています。

【ヒロヤ】一つの勝ちでさらに気持ちが強くなるし、俺はここで勝てるという自信にすごくつながると思っています。

●『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』対戦カード
・63キロ契約
太田忍vs.佐藤将光
・バンタム級
所英男vs.アラン“ヒロ”ヤマニハ
・フライ級
伊藤裕樹vs.トップノイ・キウラム
・フライ級
中村優作vs.ヒロヤ
・ヘビー級
貴賢神vs.荒東“怪獣キラー”英貴
・フェザー級
ビクター・コレスニックvs.高木凌
・スーパーアトム級
渡辺彩華vs.万智
・ライト級
渡慶次幸平vs.井上雄策
・フライ級
村元友太郎vs.ホジェリオ・ボントリン
・バンタム級
後藤丈治vs.日比野“エビ中”純也
・61.5キロ契約(肘ありキックルール)
梅野源治 vs. 斎藤祐斗
・ミドル級
イゴール・タナベ vs. ANIMAL☆KOJI
【オープニングファイト】
・68キロ級
銀・グラップリングシュートボクサーズジムvs.太田将吾
・バンタム級
切嶋龍輝vs.MASANARI
・フライ級(キックルール)
竹野元稀vs.内藤凌太


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