チェルシー、ついに新胸スポンサーが決定か…プレミアリーグの承認が完了？

　チェルシーが新たな胸スポンサーとの契約締結に近づいているようだ。26日、イギリス紙『テレグラフ』や同『ガーディアン』などが伝えている。

　チェルシーは2020年から『Three（スリー）』と年間4000万ポンド（約72億円）のスポンサー契約を結んでいたものの、昨年3月に同クラブが英国政府からウクライナ侵攻を行うロシアのウラジーミル・プーチン大統領との関係が深い前オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏が制裁を受けた際に、『スリー』も契約の一時停止をしたことで、前例のない制裁中にクラブを見捨てた同スポンサーに一部ファンが不満を持っていたこともあり、契約満了に伴い、今夏に契約は終了となった。

　これを受け、新たな胸スポンサーを巡って多くの企業と交渉をしていることが明らかになっていたチェルシーは、今年6月に現在エヴァートンの胸スポンサーも務めているオーストラリアのオンラインカジノ会社『Stake.com（ステーク）』と合意したことが報じられていたものの、2026−2027シーズンから賭博系企業が胸スポンサーとなることがプレミアリーグで禁止されることが決定しているなかで、新たに契約を締結することにファンから反発があったことで実現せず。

　さらに、その後には定額制ビデオ・オン・デマンドサービスを行うアメリカメディア『Paramount+』と合意に至ったことも伝えられていたが、これはプレミアリーグが現在の権利保有者を怒らせるリスクがあることを理由に承認せず、契約締結を阻止。これに伴い、チェルシーは前面にスポンサーがついていないユニフォームで開幕を迎えることになっていた。

　そんななか、チェルシーは先月にアメリカに本拠を置くスポーツデータ会社の『Infinite Athlete（インフィニット・アスリート）』と合意に至り、プレミアリーグの承認を待っている状況であることが報じられていた。

　そして、今回の報道によると、ついにプレミアリーグからの承認が得られた模様で、早ければ明日にでも『Infinite Athlete』がチェルシーの胸スポンサーになることが正式発表される見込みになっているという。

　また、『テレグラフ』や『ガーディアン』などの報道によると、スポンサー契約額は『スリー』時代と同程度の約4000万ポンド（約72億円）。イギリス紙『イブニング・スタンダード』では4300万ポンド（約79億円）となることが伝えられている一方、契約期間については今シーズン終了までと見られており、チェルシーは来夏からの長期契約を締結できる新たなスポンサー探しにすでに動いていることも報じられている。

　なお、27日に予定されているカラバオ・カップ3回戦のブライトン戦は時期尚早すぎるものの、10月2日のプレミアリーグ第7節のフルアム戦から新スポンサー付きのユニフォームでチェルシーは試合に臨むことが予想されている。