Meta、Instagramなどに生成AIを導入 Quest 3にも対話型アシスタントが入る

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2023年09月28日 13:52  ITmedia PC USER

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「capybara with a suitcase」(スーツケースを持つカピバラ)

 米Metaは9月27日(現地時間)、年次イベント「Meta Connect」で、開発中の生成AI技術群を発表した。まずは米国で同社の各種アプリやVRヘッドセットの新製品「Meta Quest 3」などにさまざまな機能を組み込み、β版として利用できるようにする。



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 イベントでは、Metaが開発したオープンソースの大規模言語モデル「Llama 2」をベースに作られた対話型インタフェース「Meta AI」や、画像生成技術を活用した「AIスタンプ」など、同技術を既存のアプリなどに組み込んだ複数の新機能が具体例として公開されている。



●対話型のアシスタント「Meta AI」 キャラクターを持ったユニークな機能も



 Meta AIは、Llama 2と最新の大規模言語モデル(LLM)を組み合わせてカスタムしたモデルを活用した対話型のアシスタント機能だ。



 「Instagram」「Messenger」「WhatsApp」や、同日に発表したVRヘッドセット「Meta Quest 3」や、「Ray-Ban Metaスマートグラス」で利用できるようになる。



 他社の生成AIを活用したアシスタントツールと同様に、チャット形式で質問した内容について、アイデアや情報を提示できる。米Microsoftの検索エンジン「Bing」とパートナーシップを結んでおり、最新の情報にもアクセスできる。



 さらにMetaは「単に質問に答えるだけのAIを作りたいわけではない」として、返答にそれぞれユニークな内容を含む28種類のキャラクターをデモとして用意している。著名人やインフルエンサーとコラボしており、個性を持つそれぞれの人物と会話をしているような感覚を味わえるという。その中にはテニス選手の大坂なおみさんが演じるAIキャラクターも用意されている。



 これら個性を持ったAIキャラクターをサードパーティーが作れるようになる「AI Studio」というプラットフォームも発表した。例えば、企業アカウントなどで既存のような機会的な返答ではなく、顧客の問い合わせに自然な言葉で対応できるパーソナリティーを持ったAIを作れるようになるだろう。



 まずはα版を公開し、2024年以降はその範囲を拡大していくという。



●テキストプロンプトで即座に生成して相手に送信できる「AIスタンプ」



 Metaのアプリ「WhatsApp」「Messenger」「Instagram」「Facebookストーリーズ」のチャットやSNS投稿において、画像生成AIを使ったオリジナルスタンプを即座に作って送信できるようになる。



 ユーザーが送りたいスタンプのイメージをテキストで入力すると、数秒で複数のスタンプが生成される。画像生成にはMetaの基盤モデル「Emu」を活用しているという。



 10月時点で利用できるのは、一部の英語圏ユーザーのみ。



●AIでによる画像編集



 Instagramに追加される2つの画像編集機能「restyle」「backdrop」もEmuを活用した生成AIによるものだ。



 restyleでは、既存の画像にビジュアルのイメージやスタイルの説明をテキストで入力することで、新たな画像を生成できる。



 backdropは、画像の被写体にある背景をテキストで指定した内容に入れ替えられるものだ。



 Metaは、これら生成AIによって作られた画像が、人間が生成したコンテンツと混同されることを避けるために、AIによって生成されたことを明示される仕組みを整えている。目に見えるマーカーと目に見えないマーカーなど、明示方法についてもテストも続けているという。


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