ジャニーズ事務所(C)ORICON NewS inc. 『サンデー毎日』(毎日新聞出版)の公式サイトが28日までに更新され、「ジャニーズ性加害問題」について、被害者への救済や経営刷新の具体策が実行されるまでは、当面は表紙起用を見合わせる方針であると伝えた。
【写真】深く頭を下げる藤島ジュリー景子氏&“新社長”東山紀之ら 涙する場面も 編集長後記として「前号に引き続き『ジャニーズ性加害問題』について報じました。9月7日の記者会見でジャニーズ事務所は、長年にわたるジャニー喜多川氏の性加害を全面的に認めました。本誌は深刻な人権侵害であり、あってはならないことだと重く受け止めています。これまで同事務所所属のタレントを表紙に起用してきましたが、今後は被害者への救済や経営刷新の具体策が実行されるまでは当面見合わせ、注視していきます」と宣言。「今号表紙は、9月7日以前に撮影されたもので、予定通り掲載しました」としたためた。
12日に更新された編集長後記でも「今号でジャーナリストの森健氏はジャニーズ性加害事件の本質について、東山新社長の発言に言及しながら『閉鎖的』と喝破しました。それが数十年に及ぶ被害を拡大させたといいます。2000年代初めに『週刊文春』がジャニー氏の性加害報道をしていた頃、私は別の大手芸能事務所の取材をしていました。芸能界のカラクリの一端を垣間見たのですが、性加害事件には視界が及びませんでした。痛恨です」との記述がなされた。
その上で「芸能界の特異性は生身の人間を『商品』にしていること。その意味で社会をリアルに映す鏡です。ジャニー氏はその『商品』を所有物と見なしていた。まずは、真摯(しんし)に活動をしているタレント、ファンのためにも社名変更は急務でしょう」と呼びかけていた。