JR東海、東京駅のワークスペースでボディケアや靴磨き スタートアップと連携

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2023年09月28日 16:21  TRAICY

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JR東海はスタートアップ企業3社と協業して、東京駅直結のコワーキングスペース「EXPRESS WORK-Lounge(エクスプレスワークラウンジ)」で、ボディケアやコーチングなどのビジネスパーソン向けサービスの試行を始めた。

提供サービスは曜日によって異なり、月曜は靴磨き(20分3,000円)、火曜はネイルケアとハンドケア(20分2,000円)、水曜はマインドフルネス(20分2,000円)、木曜はボディケア(10分1,000円)、金曜はコーチング(30分2,000円)。各日午後1時から午後6時まで。ラウンジの利用料は別途必要。期間は9月29日までで、以降の展開は追って検討するという。各サービスはオフィス事業を手掛けるスタートアップ企業のOfficefactionが提供する。

▲東京駅に直結する丸の内中央ビル11階のエクスプレスワークラウンジ

東海道新幹線のメインユーザーであるビジネスパーソン向けに、出張の隙間時間を有意義に提供してもらう狙い。エクスプレスワークラウンジの事業開発を担当するJR東海事業推進本部の安井立係長によると、2月から3月にかけて実証実験としてボディケアサービスを提供したところ、利用者から「生産性があがる」と好評だったことから、サービスを拡大して展開することになったという。

▲Officefaction 樋口徹代表取締役

普段は主に企業のオフィス向けにサービスを提供しているOfficefactionの樋口徹代表取締役は、「コロナ禍でオフィスが働くだけの場所ではなくなり、価値向上が求められるようになった」と説明。「ソフトコンテンツ面の充実化させることでコミュニケーションが生まれ、チームビルディングにも役立つ」と強調する。

また、アーティストと作品の展示場所のマッチングサービスを提供するNeeew Localと連携し、ラウンジ内の半個室スペースで、若手アーティストの作品を展示・販売するサービスも始めた。作品は「会いにいこう」をコンセプトに、デジタルクリエイターや現代アーティストが制作。半個室1箇所ごとに1点、計7点を展示している。期間は10月31日まで。同社の濱田健太郎代表取締役は、「普段アートに触れる機会が少ないビジネスパーソンの方にも作品を見てもらう機会を作りたい」としている。

JR東海とNeeew Localとの取り組みは、スタートアップ企業と大企業をつなぐ東京都のプラットフォーム「Innovation Base Tokyo」を通じて実現したという。安井係長は、「これまで弊社がスタートアップとコラボするというイメージはなかったと思う。大きな意味ではそういうイメージも変えていきたい」と話し、「連携を通じて世の中に新しいサービスを提供していきたい」と展望した。

▲JR東海 事業推進本部 安井立係長

今回の取り組みではこのほか、荷物預かりサービスのecboとの連携で、ラウンジ内で大型の荷物を預かるサービスも始めた。利用料金は1日あたりバッグサイズが500円、スーツケースが1,000円。午前8時30分から午後7時まで。期間は当面の間。

エクスプレスワークラウンジは、JR東海が展開するコワーキングスペース。場所は東京駅に直結する丸の内中央ビルの11階。オープン席、半個室席、個室などがあり、料金は席タイプにより20分220円から。

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