映画『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日公開)の超進化型AI少女の吹替に挑戦する堀越麗禾 十三代目 市川團十郎の長女であり舞踊家・俳優としても各方面で活躍をする堀越麗禾が、ハリウッド映画『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日公開)で吹替声優を務めることが発表された。
【動画】ギャレス監督とヒューマノイドロボットからコメント
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手掛けたギャレス・エドワーズ監督の最新作にして、『TENET テネット』でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントン、『インセプション』などハリウッド大作への出演が続く日本を代表する俳優・渡辺謙が共演を果たしたS Fアクション超大作。
堀越が担当するのは、本作の物語の重要なカギを握る、超進化型AIの少女・アルフィー(演:マデリン・ユナ・ヴォイルズ)。人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先までたどり着いた元特殊部隊の主人公・ジョシュア(演:ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、そこで出会うのがこのアルフィー。その後ジョシュアは“ある理由”から、彼女を守りぬくと誓い共に行動をすることとなる――。
今回、実写映画の吹替初挑戦となる堀越の起用について、ウォルト・ディズニー・ジャパンの担当者は、「超進化型AIというアルフィーのキャラクターと、若くして日本舞踊や多分野でマルチに活躍される堀越麗禾さんのイメージが合致し、キャスティングさせていただきました」とコメント。マデリン演じるアルフィーの声質との相性も良く、米ウォルト・ディズニー本社からはその高い演技力も評価され、オーディションを経て起用が決まった。
堀越は、アルフィー役に決定したことを、マネージャーから聞き「とにかく驚いて、もううれしくて、とっても驚きました!」と、その時のうれしさを無邪気に表現。父である團十郎には「どう伝えようかと考えていたのですが、会ったらうれしくてそのまますぐに伝えてしまって。そしたら、『おめでとう!』って自分のことのように一緒に喜んでくれました」と、親子で本作の声優決定の喜びを分かち合ったという。
本作については「心が“ウ〜”ってなる場面が何ヶ所もあった」と本作を振り返り、「心が刺激されるようなところばかり。アルフィーの演技に心を動かされて、感動しました」と、その魅力をアピール。さらに本作の収録を振り返り、「最初の方はあまり言葉を発さずに、表情などで表現することが多く、だからこそ言葉を出す時は『何を言うんだろう?』と注目すると思います。前のシーンを観ながら、どういう感情が入ってるのか、一言一言に対しての気持ちの入れ方を考えながらせりふを言うことがとても難しかったですが、一生懸命頑張ったので、多くの方にご覧いただきたいです」と、コメントした。
超進化型AIという難しい役どころを堀越がどのように表現をしているのか、注目したい。このほか、ジョシュア役は『TENET テネット』でもジョン・デヴィッド・ワシントンの吹替を担当した田村真。渡辺演じるハルン役は森川智之。ジェンマ・チャン演じるマヤ役は恒松あゆみ。アリソン・ジャネイふんするハウエル大佐役を小宮和枝が務める。
あわせて、何も知らずに本編を一足先に鑑賞した堀越へ、ギャレス・エドワーズ監督、さらに本作のAIアンバサダー “Ameca” (※世界で最も進化したアンドロイドとも称される、高いロボティクス技術を誇る 英Engineered Arts社が開発したヒューマノイドロボット) からの激励コメントがサプライズで届けられた時の映像も公開。
堀越が見つめるスクリーンに、「こんにちは、麗禾さん!」と、突如ギャレス監督が登場すると、顔を覆いながら驚きを隠せない様子。そこに登場したAmecaは、とても流ちょうな日本語で歓迎。「あなたの演技力があれば、計り知れない素晴らしい作品になるでしょう」と、堀越の高い演技力を称賛し「グッドラック!」とエールを送った。
このサプライズに対し堀越は「うれしかったです。AIが人間の言葉をしゃべってるのが本当にすごいなって思いました」とAmecaに感動しきり。来月、7年ぶりの来日を予定しているギャレス監督に対しては「なぜこのようなすごい映画を発想することができるのかっていうのが、すごく気になるので聞いてみたいです」と、監督の来日を心待ちにしている様子だった。
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