実写『ONE PIECE』シーズン2、「いなかった」ことになりそうなキャラを考察

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2023年10月02日 08:10  リアルサウンド

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  Netflixで配信が始まるやいなや、世界的な大ヒットを記録することとなった実写版『ONE PIECE』。すでにシーズン2の制作が正式に決定しており、イニャキ・ゴドイ演じるルフィたちの冒険はまだまだ続きそうだ。


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  そこで気になるのが、シーズン1で原作に出てきたキャラクターの出番がいくつかカットされていたこと。おそらくはシーズン2でも少なからず設定の改変が行われるはずなので、その内容を原作と照らし合わせながら予想してみよう。  


  まずシーズン1でカットされていた、原作キャラクターの出番を振り返ってみると、そこには1つの共通点が見出せる。宝箱人間のガイモン、「ウソップ海賊団」のにんじん・たまねぎ・ピーマン、「アーロン一味」にいたタコの魚人・はっちゃん、「クロネコ海賊団」の催眠術使い・ジャンゴなど、いわゆるコメディリリーフの立ち位置にあたる登場人物が出番を失っていたのだ。 実写版はどちらかというとシリアスな作風となっており、命と命のやりとりがシビアに描かれる場面も少なくない。そうした世界観の一貫性を保ち、緊張感を損ねないために、本筋とあまり関係がないギャグシーンは削られている印象だ。


  結果として、ギャグを担当する役回りのキャラクターが出てこないまま終わったのだろう。 これを踏まえれば、シーズン2で出番がなくなる登場人物も想像がつきそうだ。たとえば、Mr.5はどうだろうか。彼は「ボムボムの実」の能力者で、ダンディな雰囲気をまとっているが、得意技は「鼻くそ」を爆弾に変化させて飛ばすこと。その意外性のある設定は、殺伐としたウイスキーピークの戦いに少しばかりユーモアを添えてくれたが、実写版ではお役御免となるかもしれない。


  またドラム王国にも、実写版での扱いが不安になるキャラクターがいた。ルフィたちが山の中で出会う、ハイキングベアだ。この動物はかわいらしい見た目ながら、山をこよなく愛しており、登山マナーに厳しいという設定。登山者のマナー違反を厳しく罰するという。
いかにも『ONE PIECE』らしい、愛すべき謎の生物ではあるのだが、実写版でこのノリを視聴者に理解させることは至難の業だろう。


■シーズン2に彼らの出番はあるのか…… 。


  また、実写版『ONE PIECE』シーズン1は、長大な物語を8話に収めるためか、かなりテンポを重視した構成となっている。そこで敵の海賊団が登場するたびに、そのメンバーが若干減らされていたことが印象的だ。  はっちゃんやジャンゴがその筆頭であり、「バギー海賊団」では猛獣使いのモージがほとんどストーリーに絡んでこないまま出番が終了。さらに「クリーク海賊団」に至っては、本編と関係ない場所で鷹の目のミホークにやられてしまうという扱いだった。


 こうして敵の数を減らすことでテンポをよくしていた実写版だが、シーズン2でも同じように“人員削減”の憂き目に遭うキャラクターが出てきそうだ。ウイスキーピークやアラバスタで激突する「バロックワークス」に関しては、その可能性がとくに高いように思われる。ご時世的に扱いが難しそうなMr.2、ボン・クレーは、出番が危ぶまれる筆頭キャラクターの1人だろう。 逆に考えると、ワポルたちドラム王国の敵に関しては、メンバーが少ないので全員の登場が許されそうだ。  


  また実写による再現の難しさでいえば、巨人族のドリーとブロギーが激突する「リトルガーデン」のエピソードは、大胆にカットされるかもしれない。アラバスタで出会う謎の生物・クンフージュゴンに関しても、その事情は同じだ。


 シーズン2ではチョッパーの仲間入りも示唆されており、ビビを含むと少なくとも7人のメンバーで冒険が進むことになる。どう工夫しても物語のテンポに大きな影響を及ぼしそうだが、制作陣はどのように作品を組み立てるだろうか。


 シーズン1を見事に実写化してみせたスタッフたちの手腕を信じつつ、公開の日を楽しみに待ちたい。


(文=キットゥン希美)


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