FBI尋問音声記録を完全再現した映画『リアリティ』 主演俳優はマーベル『マダム・ウェブ』にも出演

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2023年10月02日 12:00  ORICON NEWS

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そんなことできるんだ!?という驚きも…FBI尋問音声記録を完全再現した映画『リアリティ』公開決定 (C)2022 Mickey and Mina LLC. All Rights Reserved.
 米国の前トランプ政権を揺るがす疑惑をリークし“第2のスノーデン”と呼ばれた女性の実際のFBI尋問音声記録を完全再現した映画『リアリティ』が11月18日より、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラム、池袋のシネ・リーブル池袋ほかにて全国公開される。

【動画】映画『リアリティ』緊迫感あふれる予告編

 2017年、25歳の米国家安全保障局(NSA)契約社員リアリティ・ウィナーが【ロシアのハッカーによる2016年アメリカ大統領選挙介入疑惑に関する報告書】をメディアにリークした罪でFBIに逮捕された。

 「トランプ大統領誕生は、ロシア政府に仕組まれたものだった―?」全米で大論争を巻き起こしたこのリーク事件の真相に挑んだのは、米演劇シーンにおいて“超新星”と評される劇作家であり、本作が映画監督デビューとなるティナ・サッター。

 実際のFBI尋問録音記録を、ほぼリアルタイムで何気ない会話や息遣い、咳払いひとつに至るまで“一言一句”違わずに完全再現するという衝撃の試みは、今年2月の「第73回ベルリン国際映画祭」(パノラマ部門正式出品)でも注目を集めた。

 ごく平凡な若者だった彼女が心に募らせていったある思いとは?その知られざる実像が、異常なまでの緊張感とかつて見たことのない圧巻の“リアリティ”をもって事件の真相とともに浮かび上がる。

 予告編は、感情をなんとか抑え込むようにじっと一点を見つめる主人公リアリティ・ウィナーに、FBI捜査官がなだめるような口調で語りかけるシーンから幕を開ける。実際のFBI尋問記録をなぞって「やあ 調子は?」という軽いあいさつまでもが完璧に再現されていく様子が映し出され、本作のせりふは事実を完全にそのまま蘇らせたものであることをアピールする。

 彼らの一見FBI捜査官とは思えないラフな服装や親身な振る舞いに、始めは愛想笑いを浮かべ余裕すら見せるリアリティだが、そんな彼女を見据えるFBI捜査官の視線は既に“事件の容疑者”に向けられるものになっていることが垣間見えた瞬間、たちまち不穏な空気が漂いはじめる。

 会話が核心に迫るとともに混乱と不安、焦燥感が徐々に高まり緊迫感があふれ出す映像からは、『THE GUILTY/ギルティ』や『search/サーチ』に続く新感覚のサスペンス・スリラーの気配も漂い、一体どんなスリリングな展開が待ち受けるのか、本編への期待が高まる予告編となっている。

 本作での鬼気迫る演技で世界中から絶賛を集めた主演のシドニー・スウィーニーは、1997年生まれの26歳。『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』『ユーフォリア/EUPHORIA』『ホワイト・ロータス』といった話題作に立て続けに出演し強烈なインパクトを残し、クエンティン・タランティーノ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)などで一躍ブレイクを果たしたハリウッドのライジングスターだ。

 エミー賞ノミネート経験も持ち、確かな演技力と唯一無二の存在感で爆発的な人気を集め着実にスターダムを駆け上がっている彼女の次回作には、『スパイダーマン』のスピンオフで2024年全米公開予定の『マダム・ウェブ』が決定。スパイダーウーマン役に抜てきされたダコタ・ジョンソンらとの共演など、これから注目しておきたい俳優の一人だ。


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