先週、ギガバイトからGeForce RTX 4090搭載のグラフィックスカード「GeForce RTX 4090 WINDFORCE V2 24G」が売り出された。3連ファンを採用したオーバークロックモデルで、価格は27万円前後となる(税込み、以下同様)。
●「世界的にちょっと供給が足りなくなっているのかも」
入荷したパソコン工房秋葉原本店は「RTX 4090の需要はずっとあるんですけど、ちょっと入荷しづらい感じになっていますね」と話していた。
いくつかのショップでも似たような感想を聞く。「25万円台の割安モデルは入荷待ちが続いていますね」と語るTSUKUMO eX.のRTX 4090のショーケースは、確かに隙間が目立っている。あるショップは「世界的に供給不足みたいですね。RTX 3000ファミリーの反省から、市場在庫を過剰にしないためなのかも」とこぼしていた。
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一方で、むしろRTX 4080カードの在庫が薄くなっているショップも複数ある。パソコンSHOPアークは「すみ分けの問題で、RTX 4080カードを選ぶ人が減っているんですよね。ハイエンドを求めるならRTX 4070 Tiで、ウルトラハイエンドならRTX 4090まで行くというパターンが多く。だから、あえて入荷を絞っています」という。
総じてみると、街全体でGeForce RTX 4090/4080搭載カードの在庫が薄くなっているものの、それぞれで事情が異なる様子だ。ウルトラハイエンド級のグラフィックスカードを検討しているなら、動向を注視しておくのが良さそうだ。
●ロープロファイル対応のIntel Arcカードが2万円でデビュー
グラフィックスカードの新製品では、ASRockの「A380 LP 6G」も目立っていた。Intel Arc A380を搭載するカードで、価格は2万円弱となる。
同社のIntel Arc A380搭載カードは、2022年9月に登場した「A380 CLI 6GO」以来となる。当初はIntelからの21世紀初のディスクリートGPU採用カードということで話題を集めたが、今回のモデルはIntel Arc初のロープロファイル対応となる。
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入荷したTSUKUMO eX.は「Intel Arcシリーズも、動画編集だけでなくゲーム目的での需要も少しずつですが増えていますし、ロープロファイル対応ということで刺さる人がいそうです」と話していた。
●ヒートシンクの交換が可能なDDR5メモリの新シリーズ登場
Corsairからは、新シリーズ「DOMINATOR TITANIUM」に属するDDR5メモリが複数登場している。規格はDDR5-6000〜7200まで6種類あり、容量別は16GB/24GB/32GB/48GBを2枚、ないし4枚組み合わせた構成となっている。
ヒートスプレッダのカラーはホワイトとブラックの2色だ。17モデルを入荷したパソコンSHOPアークでは、DDR5-6000 16GB×2枚キットが2万9170円、DDR5-6400 48GB×2枚キットが7万6573円で売られていた。
ヒートスプレッダの上部にあるARGB LEDユニットは取り外せ、別売りの増設フィン「DOMINATOR TITANIUM フィン アクセサリキット」に取り替えることもできる。増設フィンはホワイトとグレー、ブラックの3色があり、それぞれ6400円前後となる。
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同店は「Corsairメモリで人気の『DOMINATOR PLATINUM』シリーズより、さらに上をいくシリーズということで注目されていますね。フィンに付け替えて放熱性を高める人が、どれだけ出てくるか興味深いです」と話していた。
●Razerの75%キーボード「BlackWidow V4 75%」が店頭に並ぶ
キーボードでも、カスタマイズ部分が特徴に挙げられる新製品が登場している。Razerのメカニカルキーボード「BlackWidow V4 75%」で、価格はブラックが3万2000円弱、ホワイトが3万3500円前後となる。日本配列と英語配列があり、価格は変わらない。
キースイッチには同社のオレンジ軸を採用しているが、ホットスワップに対応しており、他のスイッチに交換可能だ。同社からは同じタイミングで、イエロー軸とオレンジ軸、グリーン軸の36個入りスイッチパックが売り出されており、それぞれ4100円弱で入手できる。
入荷したパソコンSHOPアークは「ちょうどいいキースイッチに交換して、最適な環境が構築できるのがいいですね」と語り、最近人気のキースイッチにイエロー軸を挙げた。「Cherry MXでいうところのスピードシルバー軸に近くて、ゲーミング用にカスタムしたい人に人気があります」という。
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