冨安健洋がCLで初のフル出場も、アーセナルは今季公式戦初黒星…敵地でRCランスに逆転負け

0

2023年10月04日 06:15  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

冨安健洋は両サイドのサイドバックでフル出場 [写真]=Icon Sport via Getty Images
 チャンピオンズリーグ(CL)・グループB第2節が3日に行われ、アーセナル(イングランド)とRCランス(フランス)が対戦した。

 7シーズンぶりにCLの舞台に戻ってきたアーセナルは、9月20日に行われたPSV(オランダ)との開幕戦を4−0で制した。その後はプレミアリーグ第6節、トッテナムとのノースロンドン・ダービーを2−2で終えた後、公式戦で順調に2連勝を飾っている。一方、実に21シーズンぶりとなるCL出場を果たしたRCランスは、初陣となったセビージャ(スペイン)とのアウェイゲームを1−1で終えると、その後のリーグ・アンで今季初勝利、さらには2連勝を飾って、CLに向けて調子を上げてきた。

 RCランスのホームスタジアム『スタッド・ボラルト・デレリス』での一戦に向けて、アーセナルに所属している冨安健洋は自身初のCLでの先発出場を飾った。ウィリアン・サリバ、マルティン・ウーデゴーア、ブカヨ・サカらの主力もスタメンに並んでいる。対するRCランスはフロリアン・ソトカやサリス・アブドゥル・サメドらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりからRCランスがゴール前に迫るシーンを作ったが、失点を許さなかったアウェイチームは、14分に相手のミスを見逃さずに均衡を破る。アドリアン・トマソンからのバックパスを狙っていたサカがボールを奪うと、横でパスを受けたガブリエウ・ジェズスが角度を作って右足一閃。グラウンダーの一撃をファーサイドに突き刺し、アーセナルが先手を取った。

 だが、26分にRCランスは敵陣での積極的な守備を結果に結び付ける。GKダビド・ラヤからの冨安を目がけたロングフィードをデイベル・マチャドが奪うと、時間をかけずにアーリークロスを供給。中央で待っていたエリー・ワヒが胸トラップから横へ繋ぎ、最後はトマソンが右足フィニッシュ。ペナルティエリア左からカーブのかかったコントロールショットを沈め、RCランスが試合を振り出しに戻した。

 その後はアーセナルにアクシデントが発生。直近の試合でも足を痛めていたサカがこの試合でもプレー続行不可能となり、ファビオ・ヴィエイラとの交代でピッチを後にした。アーセナルはボールを握りながらも勝ち越すまでには至らず、前半はこのまま1−1で終了した。

 後半に入るとアーセナルがゴールに襲いかかるシーンを増やす。49分、ジェズスのプレスバックにより敵陣でボールを奪ったところからカウンターへ。持ち運んだカイ・ハフェルツのスルーパスから、トロサールがキックフェイントで相手をかわし、右足フィニッシュまで持ち込んだ。だが、ここはGKブライス・サンバが立ちはだかっている。67分にはウーデゴーアの蹴った左コーナーキックから、フリーで走り込んできた冨安がボレーシュートを放つも、再びGKサンバが好セーブを見せた。

 対するRCランスは69分、自陣での細かいパスワークで反撃の隙を探ると、ワンツーで右サイドを破ったプレミスワフ・フランコフスキがマイナス方向へグラウンダーのクロスボールを送る。最後はフリーになっていたエリー・ワヒがダイレクトで右足を振り抜き、抑えの効いたシュートをゴール左に突き刺した。RCランスがホームで逆転に成功した。

 負けられないアーセナルは失点直後の71分、ベン・ホワイト、エミール・スミス・ロウ、リース・ネルソンをピッチへ送り出す。85分にはスミス・ロウがゴール前から強烈なシュートを放ったが、再びGKサンバが好セーブを見せた。最後までゴールに迫ったものの、アーセナルは同点弾を挙げることができず、試合はこのままタイムアップを迎えている。

 ここまで行われた公式戦10試合を無敗で駆け抜けていたアーセナルにとって、11試合目にして今季初黒星を喫することとなった。冨安はフル出場を果たし、前半から後半途中までは右サイドバックで、ホワイト投入後は左サイドバックでプレーしている。一方、RCランスはこれで成績を1勝1敗として、グループ首位に浮上した。

 次節のCLは24日に行われ、アーセナルは敵地でセビージャと、RCランスはホームでPSVと、それぞれ対戦する。

【スコア】
RCランス 2−1 アーセナル

【得点者】
0−1 14分 ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)
1−1 25分 アドリアン・トマソン(RCランス)
2−1 69分 エリー・ワヒ(RCランス)
    ニュース設定