“月9ドラマ”『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』に出演する大沢たかお(C)フジテレビ 二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める、フジテレビ系の10月期“月9ドラマ”『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』(10月9日スタート、毎週月曜 後9:00)は、クリスマスイブを舞台に、別々の人生を歩みまったく関わりを持たない3人の主人公の“1日”を同時進行かつ、1クールかけて描く謎と愛と奇跡の物語。そのうちの1人である、大沢は12年ぶりの地上波民放連ドラにレギュラー出演。現場への興奮やプレッシャーから「毎日早く、朝5時には起きちゃう」と明かした。
【場面写真】キャスター役で出演する中谷美紀 大沢が演じるのは、クリスマスディナーの準備に追われる、頑固な孤高のシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお)。横浜・関内界隈(かいわい)で愛される三代続く老舗レストランで働き、初代の頃から80年受け継がれてきた秘伝のソースを守っているというキャラクターだ。
「この作品が、どうしてもうまくいってほしくて、自分にどこまでできるのかわからないながらも、そればかり考えています」というほどアツい思いを胸に参加。「みんなで力を合わせて、とにかくお客さんをびっくりさせたい。すごく意識の高いチームなので妥協がない。毎日充実した時間を過ごさせてもらっています。ワクワクするし緊張する。貴重な経験をさせていただき感謝です」とその言葉から確かな充実感がのぞく。
月9作品は、ドラマデビュー作品である『君といた夏』(1994年)以来、29年ぶり2度目のレギュラー出演となる。「(月9は)最初にドラマを演らせていただいた場所なので一生忘れないと思います。初日の緊張感や、ほかのキャストがしゃべりかけてくれたり…当時の監督もプロデューサーもすごく優しかった。そこで、いい体験ができて(役者の)仕事を続けようと思ったので感謝しています」と深い思い入れもあるようだ。
だからこそ「がっくりさせちゃいけない。30年前と違う輝き方をしなくてはいけない。逆に武者震いしますね。そういう意味では映画の撮影の方が気楽かもしれない。元々ドラマで芝居を覚えたけど、何十年離れてドラマに戻ってスピード感についてけるかな、と」とプレッシャーも明かす。
撮影期間中は「毎日早く、朝5時に起きちゃうんです。現場は9時開始なのに(笑)もう少し寝たいけど、興奮しちゃう。『今日のシーンどうしようかな、あんなに面白いシーンなのにうまくいかなかったら申し訳ないな』とか。でも、そんなふうに思わせてもらえることが、すごくうれしいです。台本もセットもいい、なにかのせいなんてできない状況。二宮くんのブロックも、中谷さんのブロックも、すごく頑張るだろうから。自分がずっこけたらみんなに会わせる顔ないななんて考えたら、だいたい5時に起きちゃう。寝てられないんですよ」と高揚感もにじむ。
役作りも徹底しており、シェフ役のために自主練はもちろん、知り合いの洋食屋さんを訪れたことも。「何度も話を聞きに行って、本当は弟子入りしたかったんですけど、どうせテレビ終わったらこないですよね、ってはっきり断られました(笑)2軒断られて、その方向は諦めました。いざやると言ったときに、嘘がないように、なるべく自分の手が映る限りはやりたい。みじん切りでは手も切っていますし、何度か悲しい思いをしました(笑)一応ちょっとずつはやって、さすがにプロの技まではいきませんがある程度は上達できたのではないかな」とその手さばきにも注目だ。
二宮とは今回が初共演。中谷とは『JIN』以来の共演が実現する。二宮とはすでにワンシーンを撮影しており「僕はすごくすきな俳優さんでもあるので楽しいです。2人には尊敬も信頼もあります。他のブロックのことはまったくわからないけど、むしろ知らなくていいのかな。その方が面白い。自分の世界を一生懸命に生きている方がいい」とあえて、二宮、中谷のシーンについては知らないようにしているそう。
「すごく信頼しているので、自分たちも負けないように輝かないと。そうすれば、最後に通して観たときに、宝箱みたいな、おもちゃ箱みたいな…観たことのないドラマになるのでは。今は自分のブロックを、責任持って精いっぱいやることが一番いい」と目の前の役割に集中。
それはこの先で時生に起こることにも同様で「最後は不幸では終わらないとは聞いていますが、知らないほうが面白い。自分の人生だって、この先なにが起こるかわからないのと同じで、次の話でこうなるからこうしようという演技上の計算はまったく考えていません。そういう演じ方はこれまで、やったことないけど今回は、やってみています。とにかく挑戦したいです。新しいことやりたい。この作品で、見たことないような自分を見せたい。なんとなく、こんな感じだろうな、っていうのを破壊したい」と目を輝かせていた。