三笘 薫が待望のEL(ヨーロッパリーグ)デビュー! 地元紙記者、ファン、そして本人を直撃

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2023年10月04日 06:31  週プレNEWS

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EL初戦、ホームでのAEKアテネ戦はまさかの敗戦。ほろ苦い欧州カップ戦デビューとなった

サッカー日本代表が9月の欧州遠征でドイツ、トルコを相手に快勝したのもつかの間、その代表の中軸を担う選手たちは余韻に浸ることなく、クラブでも日々戦いを続けている。

【写真】SNSでも話題になった三笘の「卒論Tシャツ」を着たファンほか

9月19、20日(現地時間。以下同)には2023−24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(以下、CL)が開幕し、久保建英(レアル・ソシエダ)と冨安健洋(アーセナル)のふたりがCLデビューを飾ったほか、グループEでは鎌田大地(ラツィオ)、上田綺世(フェイエノールト)、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央ら(セルティック)が同組でしのぎを削ることになり、日本人にとっては目の離せない試合が続きそうだ。

そのほか、今季は過去にないほど欧州カップ戦に日本人選手が出場する。CLに次ぐヨーロッパリーグ(以下、EL)には遠藤 航(リバプール)、堂安 律(フライブルク)、三笘 薫(ブライトン)、守田英正(スポルティング)ら代表常連組を含む6人が出場し、2年前に新設された欧州第3のカップ戦、カンファレンスリーグにも菅原由勢(AZ)ら6人が出場。

注目選手を挙げれば切りがない。ただ、昨年のカタールW杯以降、日本代表の攻撃の軸として欠かせない存在となり、所属の英プレミアリーグのブライトンでも好調を維持している三笘のプレーぶりは気になる。

そこで、9月21日にELのAEKアテネ戦で欧州カップ戦デビューとなる三笘を取材するためブライトンに向かった。

ロンドンから電車で約1時間、ブライトンは英国南東部の海岸沿いのリゾート都市として知られる。

ブライトンといえば、現在、隣国フランスではラグビーW杯の真っただ中だが、本拠地アメックス・スタジアムはラグビー日本代表が15年W杯イングランド大会で強豪南アフリカを破る番狂わせ爛屮薀ぅ肇鵑隆饑廰瓩魑こした会場として記憶している方も多いかもしれない。

昨季は三笘のブレイクなどもあってリーグ6位と躍進し、クラブ史上初のELへの出場権を手にしたブライトン。今季も開幕4試合で3勝と好スタートを切り、第5節にはマンチェスター・ユナイテッドにも3−1と快勝するなどELでの躍進にも期待が集まる。

試合前、ブライトンがまだ3部だった17年前から地元紙『ジ・アーガス』で番記者を務めるブライアン・オーウェン記者に三笘について聞いた。

「ブライトンはオフにマカリスター(リバプール)とカイセド(チェルシー)の主力ふたりを失ったけど、チームの調子もいいし、三笘は常に高いレベルでプレーしている。

プレミア第2節のウルブズ戦は最高のパフォーマンスだったし、8月のリーグ月間最優秀ゴールにも選ばれたドリブルでDF4人を振り切って決めた得点は、元イングランド代表FWリネカーもすでに今季の年間最優秀ゴール候補と言っているくらいだ。三笘のドリブルのスゴさは、もはや英国中に知れ渡っている」

昨季は強烈なインパクトを残しながら、シーズン終盤は疲労もあってパフォーマンスを落とす時期もあった。だが、現地での高評価は変わらないようだ。

そしてオーウェン記者はウルブズ戦のゴールを「よかった」としたが、「シュートの精度を上げれば、もっと点が取れる。ヘディングだってうまいし、もう少しゴールに貪欲になってもいいかもしれないね」とつけ加えた。

会場に着き、目に入ってきたのは昨季、SNSでも話題になった三笘の狢艦Tシャツ瓩鮹紊織侫.鵑了僉G愧罎砲和腓く三笘がドリブル時にどんなことを思考しているかをイメージ化したというイラストが描かれている。Tシャツを着ていたサポーターのサムは、三笘のファンだと言い、こう続けた。

「なんでこのTシャツを着てるか? 彼は大学を出てサッカー選手になったんだろ。しかも卒論のテーマがドリブルなんて超クールだよ(笑)」

試合はブライトンに普段のリーグ戦では見られない硬さもあるのか、セットプレーから2度もリードを許すなど、昨季のギリシャ王者に苦戦。

新加入のFWジョアン・ペドロの2本のPKで同点に追いついたまではよかったが、さすがに5日前のマンU戦からターンオーバーを行ない、先発7人を入れ替えたことも影響してか、自慢の巧みなパスワークは影を潜めた。

終始ブライトンが試合を優勢に進めながらも、最後は前がかりになったところをカウンターで突かれ、2−3で敗戦。三笘もボールを受けて仕掛ける場面は限られ、ジョアン・ペドロや今夏バルセロナから加入した新星アンス・ファティらとの連係に課題を残した。試合後、取材エリアに姿を見せた三笘も言葉少な。

「カウンターを狙いにきた相手に対し、チームとしてうまくビルドアップができずにパスミスも多かった。普段のリーグ戦同様、しっかり準備していたつもりでしたが......。

個人的にもミスがあったし、セットプレーでは集中力を欠いてしまった。(新加入選手との連係にもう少し時間がかかる?)それよりも仕掛ける場面が何度かありながら、シュートまで行けた場面が少なかった。もう少し考えてプレーできればよかったです」

ひと言で言えば、ギリシャリーグ優勝13度の古豪に対し、欧州カップ戦初挑戦のブライトンの「経験のなさ」が出たといえるだろう。

ちなみにELから中2日で臨んだプレミアリーグのボーンマス戦で、疲労を考慮された三笘は今季初のベンチスタートとなったが、同点で迎えた後半頭からピッチに入ると、オーウェン記者の期待どおり、アテネ戦の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように右アウトと頭で2点を奪う活躍を見せ、3−1の逆転勝ちに貢献した。

国内リーグはもちろん、ELでも同組のマルセイユ、アヤックスら強豪との対戦が続く。今後も三笘がどんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

取材・文・撮影/栗原正夫 写真/共同通信社

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