ベトナム・ドクちゃんの人生をドキュメンタリー映画に 元結合双生児の「ベトちゃんとドクちゃん」として知られるグエン・ドクさん(通称「ドクちゃん」)の壮絶な人生を描く長編ドキュメンタリー映画『ドクちゃん(仮)』の撮影が完了し、現在ポストプロダクション段階に入っていることがわかった。完成発表を年度内に行い、2024年春以降の一般劇場公開を予定している。
【画像】42歳になったドクさんとその家族写真 いまから35年前、ベトナム戦争で使用された枯葉剤の影響で結合双生児として生まれたベトちゃん・ドクちゃんの分離手術が日本で行われた。あの大手術をテレビ越しで見守った人も多いことだろう。
その後、ドクさんはベトナムに帰り、今年で42歳を迎え、結婚17年目を迎える妻のトゥエンさんと、双子の子どもであるサクラちゃんとフジくん、そしてステージ4のがんを患う義母を介護しながら、自身も体調を崩して入退院を繰り返しながら一家の唯一の稼ぎ手として暮らしている。
今も深刻な健康問題を抱えながら平和のアンバサダーとしての使命と共に生きるドクさんの実像を通じて、平和の大切さを伝えていくため、日越外交関係樹立50周年記念事業にも認定された。プロデューサーはドクさんと平和活動を長年続けているリントン貴絵ルース氏(シンガポール)、監督はドキュメンタリー作家の川畑耕平(日本)が務める。
現在、ギャップファイナンス状態(製作資金のかなりの部分を集めたが、残り最後が決まらない状態)にあり、本日よりクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援を募る。目標金額は500万円(11月18日まで)。