解説陣がセ・リーグCSファイナルの展望を語る！ 田尾氏は広島・新井監督の手腕に熱視線

◆ 下馬評では阪神有利の見立てが多いものの…？

　広島は15日、本拠地での『2023 JERA　クライマックスシリーズ　セ』のファーストステージ第2戦に4−2で勝利。一時は同点に追いつかれるも直後に代打・田中広輔が決勝打を放ち、最終回は守護神の栗林良吏が締めてゲームセットとなった。

　連勝でDeNAを下した広島だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では18日（水）から始まる阪神とのファイナルステージの展望が予想された。

　両チームの今季の対戦成績は阪神が15勝に広島が9勝と王者が大きく勝ち越した結果となっているが、これについて出演した田尾安志氏は「最初にドンと勢いをつけられるかどうか、これが大事になって来ると思いますね」と初戦の重要性を解説。

　続けて両チームの鍵を握るバッターとして切り込み隊長をピックアップすると、「彼が打つか打たないかでチームは勝つか負けるかっていうくらい影響力のある選手」と阪神不動のリードオフマン・近本光司のバットに期待を寄せ、「近本vs菊池の1番同士の活躍は大きな見どころですよ」とコメント。

　また投手陣に関しても、同じく出演した斎藤雅樹氏は「やっぱり少ない点数をしっかり守るという野球でしたし、ピッチャーは阪神の方に分があるんじゃないかな」と阪神有利の見立てを語ると、これには田尾氏も「これはちょっとレベルが違うっていう位コントロールがいい投手が多い」と阪神投手陣の高い質を力説。

　反対に広島の鍵を握る投手として斎藤氏が「新井監督の采配を見ても投手をかなり早く下げていますから、島内、栗林が勝ってる試合をしっかり抑えられるかがキーになる」と分析すると、番組MCを務めた岩本勉氏は「僕はね、九里亜蓮。もう新井監督から一番求められているピッチャーになっていると思う」と、今季リーグ最多の174.1回を投げたタフガイに熱視線を送った。

　投打盤石の陣容を誇り、独走で18年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神が有利という見立てが解説陣の間でも多かったものの、最後に田尾氏は「新井監督の醸し出す雰囲気、これは大きな力になるんじゃないかな」と広島の若き新監督の影響力に注視。

　続けて「采配も細やかですし、あのムード作りはかなりすごい。この野球をやっていればタイガースと言えどもかなりいい勝負になると思いますよ」と語り、新井貴浩監督の持つ巧みな采配と天性の明るさに熱視線を送って締めくくった。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』


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