トナーリに10カ月出場停止の可能性も…ニューカッスル指揮官「明日も出場を」

　ニューカッスルを率いるエディ・ハウ監督が、イタリア代表MFサンドロ・トナーリの状況について言及した。24日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　トナーリには不正賭博に関与した疑いが浮上しており、今月に入りイタリア代表のトレーニング施設にて警察の取り調べを受けたことが明らかに。同選手はその後、同じく賭博違反の疑いがかけられているMFニコロ・ザニオーロ（アストン・ヴィラ）と共にイタリア代表から離脱。現在もイタリア検察庁およびイタリアサッカー連盟（FIGC）による調査が続いており、有罪が確定した場合には長期間の出場停止処分が下される見込みとなっている。

　すでに賭博違反で処分が下されているユヴェントスに所属するイタリア代表MFニコロ・ファジョーリには12カ月の出場停止処分が下されたものの、1万2500ユーロ（約199万円）の罰金に加え、ギャンブル依存症を克服するためのリハビリ施設に通うことでそのうちの5カ月は減刑されることとなり、実質的には7カ月の出場停止処分となった。

　最大3年間の出場停止の可能性があるなか、ファジョーリの処分の際にも司法取引によって処分が軽減されたことから、賭博違反を認めているトナーリも同様の対応を望んでおり、同選手の弁護団はイタリア当局と協議していることが報じられている。なお、ファジョーリとは違ってトナーリは自身の試合で勝つことにも賭けをしていたことから、同選手よりも長い10カ月の出場停止処分となることが見込まれている。

　そんななか、前試合のクリスタル・パレス戦ではトナーリを69分から途中出場させていたハウ監督は、25日に行われるチャンピオンズリーグ（CL）・グループF第3節のドルトムント戦でも同選手を起用する意向であることを明かした。

「サンドロは健康で元気だ。明らかに何かが起こっているが、クリスタル・パレスとの試合前と同じだ。私の知る限りでは、彼は明日も出場できると期待している。私は別の指示が出るまで、そのように計画している立場にある。何が起きるかは全く予想がつかない」

「今日、彼はトレーニングしていて、起用可能である。試合に向けて準備してきたので、ほとんど何も聞いていないが、何か具体的な情報を得るまで待つつもりだ。彼とは話をしていない。最後は彼にとってとても感情的なことだったと思うし、それは誰の目から見ても明らかだった。しかし、サポーターから受けた愛をいつでも振り返ることができるのは彼に必要なことだったし、長期的に彼を助けることにもなると思う」