奇跡の生還ライダー 無謀な運転を悔い、バイク事故の自撮り動画を公開(米)<動画あり>

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2023年11月02日 15:31  Techinsight Japan

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ホンダCBR600RRのライダーは、無謀なすり抜け運転を360度カメラで自撮り。ライダーはこの後、ピックアップトラックに衝突してしまう(画像は『New York Post 2023年10月26日付「Biker ‘learns lesson’ after 140-mph crash between trucks
米フロリダ州在住のある男性が、このほど自身のオートバイ事故の瞬間をYouTubeに投稿し、衝撃的なシーンがネットで話題になっている。4か月前の事故で重傷を負ったものの、一命を取り留めてSNSで再び発信できるまでに回復した男性は、現在までに48万回以上視聴された動画で、自身の運転技術を過信した自責の念とともに、無謀な運転の行きつく先がどれほど悲惨か伝えている。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

【この記事の動画を見る】

YouTubeのアカウント名を「Street Demon PC」とする男性は、先月21日に自撮り動画を公開し、約4か月前に起きた高速道路でのオートバイ事故を振り返り、こうコメントしている。

「アクシデント(不意の出来事)とは言うけれど、これは明らかに私自身が招いたことです。」

男性はこの夏、自撮り棒を自動的に消して360度撮影できるカメラを「ホンダCBR600RR」に取り付けて疾走する様子を撮影した。フロリダ州デイトナビーチ郊外で州間高速道路I-95 号線に進入した男性は、片側3車線の道を高速で走行。車線を左に右に変更して、トラックなどを次々に追い越していった。

男性は事故以前に、すり抜け走行の動画をいくつもInstagramに投稿していた。横の車すれすれを追い越すところだけスローモーションで見せるような編集を施し、「俺の道はハイウェイさ」などとコメントすることもあった。


事故を起こした日、動画上で走行3分ほどが経過して車が増えてくると、男性はスピードを落とすことなく左車線のセダン車と中央車線のセミトレーラーの間をすり抜けた。しかしここで男性は、すぐ前を走行していた黒いGMCピックアップトラックの後部右側に衝突してしまった。前にうなだれた男性は、気を失ってしまっているように見える。


トラックにはじかれ右端の車線まで惰性で走行した男性とオートバイは、さらに中央車線を行くセミトレーラーに接触し、横転した。自撮りカメラはこの生々しい惨状の全てを捉えていた。

この事故で、顔面に20か所以上の骨折、腕の骨は2か所で完全に折れ、肺の虚脱(肺に穴があいて、空気もれが続くと肺がしぼんでしまう状態)のほか、肋骨骨折とさらに脊椎椎間板2か所を骨折したという男性は、「幸いにも手足を失うことなく生還し、技術がないわりに自信がありすぎた」とコメントして、九死に一生を得たことに感謝しつつ無謀な運転を悔やんだ。

男性は、事故発生日や状況、現在の様子など詳しいことは明かしていないが、「いつかまた乗れるようになるだろうけど、以前のようには乗れない。あの時のようなライディングは最高に面白かったけど、これからは楽しく乗り続けていきたい」と猛省している。

しかしネット上では、男性を罵倒するような厳しい声が多く寄せられた。

「彼の危険な走行は他の人を殺したかもしれない。このような愚かな奴は永久に免許取り消しでいい。」
「彼はスキルの問題であるかのように言っているけど、問題なのは判断ミス、思慮不足だ。著名な二輪レーサーのバレンティーノ・ロッシですら、あの状況では、彼のような乗り方はしないだろう。」
「フロリダでは車線スプリット(すり抜け)は違法だよ。たとえ合法だったとしても、私が知っている車線スプリットのほとんどは、高速道路ではなく低速でのみ許可されている。」


米高速道路交通安全局(NHTSA)によると、フロリダ州には米国内で最も死亡事故が多い高速道路がいくつかあり、I-95号線はその一つだという。区間により異なるが、I-95号線の最高速度制限は、最も速くても時速70マイル(時速約112キロ)だ。しかし、米乗り物系ニュースメディア『JALOPNIK』のユーザー名「StalePhish」が走行ルートをGoogleマップに表示して動画の経過時間に沿って計算したところ、男性は衝突直前、時速136マイル(時速約218キロ)ほどで走っていたと想定されるといい、かなり危険な運転であったことは明らかだ。

しかし、真摯に反省する男性の気持ちを汲むコメントも無いわけではない。

「確かに彼の運転は完全にダメだ。でも、それをオンラインに投稿し、自分の行為が間違っていたことを認めた彼は立派だよ。この動画が、他の愚かなライダーに自分たちの無謀な運転について改めて考えさせることができるなら、その点も評価されるに値するよ。」

ちなみに日本の政府広報オンラインに掲載された警察庁のデータによると、一日のうちで交通事故が起こりやすい時間帯は夕暮れ時で、特に10月から12月にかけて最も多く発生しているという。これからの時期、歩行者もドライバーも周りをよく見て無理をせず、より一層、安全を心がけていきたいものだ。



画像は『New York Post 2023年10月26日付「Biker ‘learns lesson’ after 140-mph crash between trucks, cars results in 20 broken bones」(Street Demon PC)』『Street Demon 2023年5月30日付Instagram「My way is the highway」』『The Sun 2023年10月3日付「SUPERCAR HORROR Two burn to death in supercar tour crash as Ferrari and Lamborghini smash into camper van during overtake」(Credit: Jam Press Vid)』『Penha News RJ 2.0 2022年7月19日付X「TNASCEU DE NOVO」』『自由時報電子報 2020年8月9日付「離奇!與公車對撞 18歲女騎士倒栽蔥掛公車頭」(嘉市消防局提供)』『NOWnews 2019年10月9日付「影/「開腿坐肩」飆車!女友嚇爆尖叫猛喊 男:想當網紅」(圖/翻攝自影片)』のスクリーンショット、『Inside Edition 2022年1月22日公開YouTube「Man Fleeing Police Crashes Motorcycle and Dies: LAPD」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)
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