初戴冠の福岡・長谷部監督が感じた歴史の転換点…浦和への感謝とエールも

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2023年11月04日 19:01  サッカーキング

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アビスパ福岡の長谷部茂利監督
 『2023JリーグYBCルヴァンカップ』の決勝戦が4日に行われ、アビスパ福岡が2−1で浦和レッズを下した。試合後、クラブ史上初となるタイトルを手にした福岡の長谷部茂利監督が記者会見に登壇し、喜びのコメントを残した。

 試合開始早々に先手を奪った福岡は、ボールを持たれる展開の中で前半アディショナルタイムに加点。後半に入って1点を返されたが、最後までリードを守り続け、初優勝を成し遂げた。今回の一戦を振り返った長谷部監督は、「ここまでくるのに時間はかかりましたが、福岡がこれだけ力をつけて、華麗ではありませんでしたが、優勝を勝ち獲るような力をつけたことを嬉しく思います」とコメント。チームに地力がついてきたことを喜びつつ、「やってきたことが間違いじゃなかった。信じてついてきてくれたスタッフと選手、ファン・サポーターも含めて福岡の皆様にお礼が言いたいです。ありがとうございました」と、感謝の言葉を口にした。

 また、浦和出身でもある長谷部監督は、「あれだけ盛り上げて、絶対勝つんだという本気の浦和レッズに対して、自分たちが真っ向勝負で挑むという雰囲気を作ってくれた浦和ファンに本当に感謝申し上げたい。浦和の良さというか、浦和は凄いんだというところをこれからも見せ続けて欲しい」と謝辞を述べ、フィニッシュの部分以外は勝てていなかったことを認めつつ、「残り試合数は少ないですが、リーグ戦のところで上位にいますし、ACLもありますし、またこれからも日本を引っ張っていってもらいたい。我々はそこについていけるように、少しでも差を縮められるように努力していきたいなと思います」とエールを送った。

 勝敗の分かれ目に関しては、「選手たち、スタッフを含めてこの一戦にかける思いを恥ずかしがらず、泥臭く自分たちができることをやり尽くしてこの試合に挑んでいる。その姿勢や意気込みが一つひとつのプレーや球際だったり、ゴールをとったパスやシュートの質のところに表れたんじゃないのかなと思います」との考えを示し、メンタル面の重要性を強調。「目に見えないし、難しいんですけど、そういうところがいい準備ができて、いいものが表現できたと思います」との思いを語った。

 そして、福岡にとっての初タイトルがクラブにもたらす価値について問われると、「いずれ獲れると思っているクラブがあると思いますが、それでは獲れないと思います。今回、こういうチャンスがきて、選手・スタッフ、クラブ一丸となってタイトルを獲るんだという意気込みで乗り込んで、ほぼほぼアウェイのような状況でしたが、ここで獲らなければという思いがあった」と述べ、「ここで獲らないと、何年も何年もずっと獲れないというチームと、ここで獲ってまた来年、これからも獲るんだというチームになる瀬戸際だったと思いますが、それが獲れたので歴史は変わったし、クラブは前進し、上を目指す方向に向かったんじゃないかと思います」と主張。今回のタイトルが歴史の転換点となり、クラブの新たな指針を示すものになったとの見解を示し、安堵の表情を見せた。

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