トヨタ「クラウン」専門店は大盛況! 開業1カ月の様子を見に行ってみた

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2023年11月08日 11:31  マイナビニュース

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トヨタ自動車の新型「クラウン」(スポーツ)発表に合わせて開業したクラウン専門店「THE CROWN」が大盛況だ。どんなお客さんが来ているのか、そもそも専門店の何が特別なのか、気になることがいろいろとあったので、開業から約1カ月がたったお店を訪れてみた。


○輸入車ユーザーが大挙来店?



トヨタが通算16世代目となる新型クラウンで大切にしたのは「革新と挑戦」のDNA。これまでは「FR」(エンジンをフロントに置き後輪を駆動)のセダンが基本だったクラウンを、今回の新型では「クロスオーバー」「スポーツ(SUVタイプ)」「セダン」「エステート(ワゴンとSUVが融合したタイプ)」の4車型とし、駆動方式も「FF」(エンジンをフロントに置き前輪を駆動)あるいは4輪駆動が主(セダンは後輪駆動)というラインアップに大幅なイメチェンを図った。看板商品をガラリと変える今回のフルモデルチェンジはまさに革新的であり挑戦的でもある。


「クラウン専門店」の設置も画期的な取り組みだ。ひとつの車種に絞った専門店を作るのはトヨタブランドでは初めての試みだという。どんなお店なのか、「THE CROWN 横浜都筑」(神奈川県横浜市都筑区)に行ってみた。


開業から約1カ月となる11月2日の午前11時に店舗に到着すると、店内には4〜5組の先客が。店舗のスタッフと何やら熱心に話し込んでいて、荷室を確認したり、運転席に座ってみたりとかなり真剣な様子だ。駐車場には、来店者が乗ってきたメルセデス・ベンツとBMWがとまっていた。


ゼネラルマネージャーの宇佐美健さんによると、お店は開業以来「大盛況」とのこと。商圏(どの地域からお客さんが来店するか)の広さも来店者の数も予想の数倍で、「本部からの応援がないと対応しきれないほど」の活況に嬉しい悲鳴を上げているという。この日の取材中も、予約なしの飛び込みらしきお客さんが何組も来店していた。



新型クラウンはイメチェンの効果もあり、従来より若い客層にも響いているとの見立てもあるが、実際は? 宇佐美さんに聞くと、「これまでクラウンのお客様は50〜60代以上の方が多かったのですが、当店では40代のお客様が増えておりますし、30代の方がご興味を持たれておいでになるケースも見受けられます」とのこと。輸入車(プレミアムブランド)に乗って来店するお客さんが「すごく多い」そうで、これまでトヨタ車のユーザーではなかった新規客の比率も高いという。

登場したばかりのSUVタイプ「スポーツ」は「指名買い」(これを買うと決めてくる客)が大半だと宇佐美さん。ある程度の情報は事前にネットなどで調べ、最後は実物を見て荷室やボディの抑揚、乗り込んでみた感じなどを確認して購入を決める人が多いそうだ。


○専門店の特別なところは?



それでは、クラウン専門店の何が特別なのか。お店として力を入れているのは「デジタル化」だという。



画面上でクルマの色を変えたり、ホイールを変えたりできるシステムはどこにでもあるが、「THE CROWN 横浜都筑」の機材はグラフィックがとてもリアル。画面の中でクルマを走らせたり、周囲の景色がクルマのボディにどう映り込むかを確認したり、ライトの光り具合を試したい場合は時間帯を夜にしたりと、いろいろな環境下でクラウンを確認できるようになっている。


もちろん、お店ではクラウンの試乗もできる。普通の販売店であれば1車種につき試乗車1台というケースが多いと思うが、こちらは専門店だけあって、同じタイプのクラウンのパワートレイン違いで乗り比べるような試乗も可能だという。今後はスポーツやセダンの試乗車も入ってくる。トヨタの生産量にもよるが、「クルマの供給が許す限り試乗車は潤沢に準備したいと思っています」(ウエインズトヨタ神奈川 営業推進部 部長の伊藤昌典さん)とのことだ。



ちなみに、専門店で買うとクラウンが早く届いたり(納期が縮まったり)、安く買えたり、おまけが付いたりといった特典があるのかも気になったのだが、そのあたりについては「ここで買ったことに満足していただけるよう、スタッフ一同で考えております」(伊藤さん)とのことで、確たる答えは得られなかった。


クラウン専門店ならではの特典・サービスについては、全国の店舗とトヨタが一緒になって検討を進めているそうだ。例えばオーナー同士の交流(コミュニティの形成)、購入者とクラウン開発者の座談会、あるいは特別な納車プログラムなど、いろいろなアイデアが浮上しているという。走りを売りにする「スポーツ」をサーキットで納車する、といったような案も俎上に上がっているらしい。



開業したてということもあり、今はまだ来店客の対応に手いっぱいという感じのクラウン専門店だが、東京と千葉が開業して関東で3店舗体制が整えば、横浜都筑店も多少は落ち着くはず。そうなったとき、専門店ならではのどんなアイデアが具体化するのかが楽しみだ。少なくとも、専門店でクラウンを買っておけば、専門店が仕掛けるさまざまなサービスを享受できたり、プログラムに参加できたりする可能性があるわけだから、クラウンの購入を検討していて近くに専門店がある人は訪問しない手はないと思う。(藤田真吾)

このニュースに関するつぶやき

  • タイプ別車種展開に専門店って、レクサスみたいなブランディングをする気かね。いずれにせよ本命は海外だろうから、国内では「コレジャナイ」と言われるんだろう。過去の製品の愛用者は先細りだからねぇ。
    • イイネ!7
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