義姉からは、進学費用を丸ごとサトルに出してもらったかのような言い方をされましたが、そうではありません。「何も知らない義姉にどうしてあんな言い方されないといけないの!?」腹は立つし、悔しいし……。なかなか気持ちが切り替えられません。私は義姉に仲良くしてもらわなくてもいいと思っています。でも、こちらが迷惑をかけているわけでもないのに、どうしてわざわざケンカを売ってくるのか解せません。
しかし、そんな私をサトルがなだめます。サトルは義姉のイヤミっぽい性格を熟知しているせいか「放っておこう」のスタンスです。
どうにか車の中で気持ちを落ち着かせようとしても、義姉のイヤミな笑顔を思い出して気持ちを抑えられなくなります。一旦、家に帰ってしまおうか……とも思いましたが、エンジンをかけて移動する前に実母に「何か義姉への一撃となるひとことはないか」と電話でたずねます。
私も娘たちも前夫を亡くした悲しみは大きかったですが、今の夫であるサトルとの生活も娘たちにとっては楽しかったのだなと安堵しました。再婚して、何度か義実家を含め、心ない言葉をかけられたことがありました。でも、次女の手紙のおかげで、他人の言葉に左右されることなく、家族が幸せを感じていれば十分だと再確認できたのでした。
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