チェルシー対マンCはハイレベルな激闘に! 計8点が生まれた白熱のシーソーゲームは痛み分け

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2023年11月13日 04:19  サッカーキング

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チェルシーとマンCの一戦は互いに4点を挙げる撃ち合いに [写真]=Getty Images
 プレミアリーグ第12節が12日に行われ、チェルシーとマンチェスター・シティが対戦した。

 今節のプレミアリーグ最大の注目カードの幕が上がる。チェルシーは今季もなかなか調子の上がらない序盤戦を過ごしたが、前節はトッテナムとの激闘を4−1で制した。ここまで4勝3分4敗という成績で、上位進出に向けてここから連勝街道に乗りたいところだ。対するマンチェスター・シティは今季も安定感のある戦いを披露。ここまでプレミアリーグでは9勝2敗、公式戦全体でも13勝3敗と基本的に勝利を重ねており、プレミアリーグ4連勝を掲げてチェルシーの本拠地『スタンフォード・ブリッジ』に乗り込む。

 チェルシーはエンソ・フェルナンデス、モイセス・カイセド、ラヒーム・スターリングといった面々がスターティングメンバーに並んだ。一方のマンチェスター・シティはベルナルド・シルヴァ、ジェレミー・ドク、アーリング・ハーランドとこちらも万全の体制を揃えている。

 試合は立ち上がりからチェルシーが勢いを持って試合に入ったものの、マンチェスター・シティも徐々にらしい攻撃でゴールに迫るシーンを作っていく。25分にはこの日最大の決定機が到来。左サイド高い位置でボールを持ったB・シルヴァが左足でクロスボールを送ると、ペナルティエリア内でハーランドがマルク・ククレジャに倒され、マンチェスター・シティにPKが与えられた。キッカーを務めるのはエースストライカーのハーランド。GKロベルト・サンチェスの逆を突く一撃をゴール左下に流し込み、アウェイチームが先手を取った。

 1点ビハインドとなったチェルシーはその直後、セットプレーからゴールに迫る。ペナルティエリア手前左寄りの位置でフリーキックを獲得すると、リース・ジェームズが右足でファーサイドを狙った一撃を放つ。ここはGKエデルソンの横っ飛びセーブに阻まれた。だが、このプレーで得た右コーナーキックをコナー・ギャラガーが蹴り込むと、ニアサイドに飛び込んだチアゴ・シウヴァが頭で合わせる。ヘディングシュートを沈め、チェルシーが試合を振り出しに戻した。

 その後はハーランド、フィル・フォーデンがフィニッシュまで持ち込むシーンを作ったが、ここを凌ぎ切ると、勢いに乗るチェルシーがここから反撃へ。37分、敵陣中央でクリアボールを回収したE・フェルナンデスが横へ繋ぐと、ボールを受けたコール・パルマーは右サイドを駆け上がってきたR・ジェームズを使う。中央へのクロスボールをスターリングが押し込み、チェルシーが試合をひっくり返した。

 このままハーフタイム突入かと思われたが、3連覇中の絶対王者はこのままでは終わらせない。前半アディショナルタイム、ドクの粘りから左コーナーキックを獲得。ショートで繋ぎ、B・シルヴァがタイミングをずらしてクロスボールを供給すると、ボックス中央でフリーになったマヌエル・アカンジが強烈なヘディングシュートを沈めた。マンチェスター・シティが同点に追い付いて前半を終えた。

 後半に入ると立ち上がりの47分に再び試合が動く。自陣左サイドでボールを持ったB・シルヴァが斜めの方向へ繋ぐと、パスを受けたハーランドがカイセドと入れ替わってボールを収める。パスを受けたフリアン・アルバレスはフィル・フォーデンにボールを預けて、ペナルティエリア右へ走り込んでからリターンパスを受ける。ダイレクトで中央へ折り返すと、最後はファーサイドに詰めていたハーランドが押し込んだ。マンチェスター・シティが後半の頭に再逆転に成功している。

 スコアが動いた後も高いインテンシティを保って試合は進行。マンチェスター・シティの方がより多くのチャンスシーンを作ったが、60分にはチェルシーにビッグチャンスが到来。敵陣中央でカイセドからのパスを受けたパルマーが反転し、ドリブルをスタート。細かいタッチでマンチェスター・シティの守備陣を切り裂き、GKと1対1のチャンスを迎えたが、左足で狙ったシュートはGKエデルソンに阻まれた。

 直後の67分にはミハイロ・ムドリクがドリブルで左サイドを持ち運び、カイセドを経由してギャラガーにボールが渡る。右足から放たれた強烈なミドルシュートはGKエデルソンに弾かれたが、こぼれ球を見逃さなかったニコラス・ジャクソンが右足で押し込み、チェルシーが再びタイスコアに戻した。

 勢いに乗ったチェルシーは75分、敵陣でボールを奪ったスターリングがロドリ、ヨシュコ・グヴァルディオールを引きつけてスペースへ流すと、ペナルティエリア右でマロ・ギュストがGKと1対1のチャンスを迎える。左足ダイレクトでファーサイドを狙ったものの、シュートには力が入り、クロスバーの上へと外れた。

 試合は3−3のまま終盤に突入したが、マンチェスター・シティがボールを握る時間を増やし、再びチェルシーゴールに迫る。86分、B・シルヴァ、フォーデンを経由し、右サイドから中央へボールが繋がると、ペナルティエリアで待っていたマテオ・コヴァチッチがハーランドとのパス交換からミドルシュートを放つ。ここはブロックされたものの、セカンドボールにロドリが反応。左足を振り抜くと、強烈なシュートはT・シウヴァに当たってゴールイン。マンチェスター・シティが土壇場で再び一歩前に出た。

 だが、白熱したシーソーゲームはこのままでは終わらない。チェルシーは4失点目の直後、カイセドを下げてストライカーのアルマンド・ブロヤをピッチへ送り出す。すると後半アディショナルタイム、アクセル・ディサシからのパスを受けたスターリングが敵陣中央を持ち運んで浮き球のボールを送ると、ボックス内で待っていたブロヤがルベン・ディアスに倒される。アンソニー・テイラー主審は笛を吹いてペナルティスポットを指し、チェルシーがPKを獲得した。キッカーを務めるのは、古巣対戦となるパルマー。アカデミー時代を含めてほとんどのサッカー人生を過ごしてきた古巣を相手に、強烈な一撃をゴール左に叩き込み、チェルシーがこの日3度目の同点弾を挙げた。

 試合はこのままタイムアップ。壮絶な撃ち合いとなった一戦は痛み分けで終了した。マンチェスター・シティの連勝は「3」でストップしたものの、勝ち点「1」を積み上げて首位をキープ。一方のチェルシーはプレミアリーグで今季2度目の連勝とはならず。それでも、今後の上位進出へ期待を抱かせるパフォーマンスを見せた。

 次節はインターナショナルマッチウィークを挟んで25日に開催される。チェルシーは敵地でニューカッスルと、マンチェスター・シティはホームでリヴァプールと、それぞれ対戦する。

【スコア】
チェルシー 4−4 マンチェスター・シティ

【得点者】
0−1 25分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・シティ)
1−1 29分 チアゴ・シウヴァ(チェルシー)
2−1 37分 ラヒーム・スターリング(チェルシー)
2−2 45+1分 マヌエル・アカンジ(マンチェスター・シティ)
2−3 47分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
3−3 67分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)
3−4 86分 ロドリ(マンチェスター・シティ)
4−4 90+5分 コール・パルマー(PK/チェルシー)

【スターティングメンバー】
チェルシー(4−2−3−1)
GK:R・サンチェス
DF:R・ジェームズ(64分 ギュスト)、ディサシ、T・シウヴァ、ククレジャ
MF:カイセド(90分 ブロヤ)、E・フェルナンデス(64分 ムドリク);パルマー、ギャラガー、スターリング
FW:N・ジャクソン(90+6分 ウゴチュク)

マンチェスター・シティ(4−2−3−1)
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、R・ディアス、アカンジ、グヴァルディオール
MF:ロドリ、B・シルヴァ;フォーデン、アルバレス(79分 コヴァチッチ)、ドク(59分 グリーリッシュ)
FW:ハーランド

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