ウーバーイーツ配達員だからこそやりやすい「副業」とは？【チャリンコ爆走配達日誌】

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第25回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります！

【画像】マクドナルドはウーバーイーツ配達員用のアプリでもアルバイトを募集

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ちょっとした空き時間に稼ぐことができるウーバーイーツの配達。配達員登録をしたほとんどの人が副業として配達を行なっていると思いますが、中には専業で配達員という人もいます。その人たちの中には、ウーバーイーツで働きながら副業をするという人もいます。

今回は、配達員をしながら、さらにできる副業の話です。

ウーバーイーツ配達員を専業にしている人が一番多くやっていると思われる副業は、他のフードデリバリー配達員の掛け持ちです。

ウーバーイーツのほか、出前館、Wolt、menuなどの企業がフードデリバリーを手掛けています。これらの企業の配達員もウーバーイーツ配達員と同様、空いている時間にアプリを立ち上げるだけで仕事ができるシステムを採用しています。

都内でも時間帯によっては1、2時間ほど注文がこない場合もあります。というわけで、副業として他のフードデリバリー配達員もしている人は登録しているすべての配達員用アプリを立ち上げ、一番最初に注文が来たフードデリバリーの配達を受けると、他の会社のアプリをオフに。配達を終えるとすべてのアプリをオンにして次の注文を待つという方法で、効率よく稼いでいます。この場合、本業、副業がどのフードデリバリーなのか線引きがハッキリしませんが、ウーバーイーツからの配達依頼が比較的多いとのことです。

バイク配達員で多いのはバイク便の副業。バイク後部に取り付けるリアボックスをリュックに変えればウーバーの配達ができるので、兼業する人が多いそうです。ちなみにバイク便は勤務時間が決められているため、ウーバーとバイク便を兼業する人は、しばらくすると働く時間が自由に調整できるウーバー専業になる人が多いそうです。

変わったものとして配達員の間で話題となったのが探偵の副業。

コロナがきっかけで一気に定着したウーバーイーツは現在、全国47すべての都道府県でサービスを展開。大きなリュックを背負って街中を自転車やバイクで行き来する配達員の姿は日常の光景となりました。

また、配達依頼の多い店の近くの路上に自転車やバイクを置いて待機する姿や、住宅街でスマホの画面を見ながらウロウロする姿もよく見かけるようになりました。そんな、どこにいても不自然な感じにならないところに探偵会社が目をつけたのでしょう。

サービスが行なわれているエリアであれば、風俗店でもラブホテルでも公園の駐車場で激しく縦揺れするワンボックスカーでも届けに行く配達員。その性質を考えると、浮気調査などでいかがわしい場所に張り付くことが多い探偵の仕事と配達員は相性がピッタリと言えます。

最近見た中で面白かったのが、マクドナルドへ商品の受け取りに向かった時に表示された画面。

【画像】マクドナルドはウーバーイーツ配達員用のアプリでもアルバイトを募集

店舗にもアルバイト募集のポスターがありますが、まさか配達員用のアプリでもこのように募集しているとは。

最近はマックデリバリーによる注文も多いのか、各店舗で赤い制服を着たデリバリースタッフがバーガー類をウーバーイーツと同じようなリュックに入れ、自転車やバイクに乗る姿を見かけます。そういったデリバリー要員を確保したいのでしょう。

他にも、労働系の学問を専門とする大学の先生に勤務実態を話す仕事や、GPSを取り付けて配達員の動きを調べるといった仕事など、スポット的な仕事はたまに入ります。ですが、自転車やバイクがそのまま使えることから、副業のメインはやはり配達系の仕事が多いですね。

文／渡辺雅史　イラスト／土屋俊明