前回からの続き。数年前の話です。私の名前はサオリ。とある地方都市に住む専業主婦で、小1の娘ツムギと2人暮らし。夫は現在単身赴任中で、遠方に住んでいます。私は昔からアニメやゲームが大好き。結婚してから少しは熱がおさまったものの、どうしても欲しいグッズなどは今でも買い集めています。しかし最近、私の大切なグッズを最近ツムギが勝手に持ち出してしまうのです。先日は消しゴムを学校に持って行ってしまいました。
「弁償してほしい」と手紙を書き、リコちゃんの親に訴えます。限定品で貴重なものなので、弁償は当然です。するとあちらは「お金を払います」とのこと。「まあこれくらいもらえば、フリマアプリで同じものが買えるかな」という金額だったので、了承することにしました。しかし、いざお金をもらう日が近づいてくると、会って話すのが億劫になってきました。
母は必死に訴えていましたが、私の心には届きませんでした。それからしばらくして。
ユイカちゃんは幼稚園が一緒だったので、連絡先がわかります。私はすぐさま、ユイカちゃんママに電話をかけました。きっと今回も弁償の約束を取り付けられる。私の満足いく結果に終わるはずです!
【第6話】へ続く。
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