人魚に扮した女性、水槽内で溺れそうになるも“神対応”で危機回避(南ア)<動画あり>

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2023年12月01日 21:11  Techinsight Japan

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南アフリカ、ランドバーグにある巨大モール「クレスタ・ショッピング・センター」の水族館の水槽で、人魚に扮しパフォーマンスを行う女性。笑顔で手を振っている(画像は『Storyful Viral 2023年11月30日付TikTok「A South African professional mermaid had a brief scare」』のスクリーンショット
南アフリカの水族館の水槽内で先月下旬、人魚に扮しパフォーマンスを行っていた女性が溺れそうになる事故が発生した。しかし女性は“神対応”で危機を回避することに成功し、当時の様子を収めた動画が注目を集めている。シンガポールのニュースメディア『The Straits Times』などが伝えた。

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南アフリカのハウテン州ランドバーグにある巨大モール「クレスタ・ショッピング・センター」の水族館の水槽で先月25日、人魚に扮してパフォーマンスを行っていたガブリエラ・グリーン=トンプソン・ケイさん(Gabriela Green-Thompson Kay)がアクシデントに見舞われた。

当時の様子を捉えた動画では、長い足ヒレを付けたガブリエラさんがサンゴ礁のそばで笑顔を見せ、客に手を振ったり投げキッスをするのが見て取れる。

そしてガブリエラさんが泳ぎ始めて間もなくのこと、長い足ヒレの先端部がサンゴ礁に引っかかり、なんとか外そうともがき始めるのが分かるのだった。

ところがガブリエラさん、その後は素早い反応を見せ、着用していた足ヒレを脱ぎ捨てると瞬く間に水面に浮上した。

実はこの緊急の対応は、両手を使って足ヒレを脱いで避難する「テイル・エバキュエーション(tail evacuation)」と呼ばれるもので、ガブリエラさんは自身のTikTokで「水の中というのはとても危険だということを覚えておいて欲しいの!」と綴り、次のように説明した。

「プロの人魚であれば誰でも、この方法を知っていなければならないわ。あの瞬間、魔法を台無しにしてしまったのは残念なことだけど、これが重要な教訓となったのは間違いないの。」

「動画を見れば分かるけれど、私の足ヒレはサンゴ礁に引っかかってしまってね。肺の空気がなくなってしまったから、引っかかった足ヒレを外しに戻ることはできなかった。それで急いで足ヒレを脱いだのよ。あれは普段の訓練の成果なの!」


なおこの動画に対し、自身も“マリア(Merliah)”という人魚名でパフォーマンスを行っているインシャラ・モイドゥさん(Insyirah Moidu、28)は、次のように語った。

「人魚の足ヒレには布とシリコンの2種類があるの。でも私は布タイプのほうが安全だと思うから、シリコンの足ヒレでパフォーマンスを行うことはないわ。なぜならシリコンは第2の皮膚のような感触で、すぐに脱ぐことができないからよ。」

また“シレーナ(Syrena)”という人魚名で11年間、水族館や水槽でのパフォーマーとして活躍するカーラ・ネオさん(Cara Neo)は、問題が起きた時のバックアップ体制や入念なリハーサルの必要性を説いたうえで、こう述べていた。

「単に足ヒレを付けて泳ぐことができるとか、資格を持っているだけでは、人魚として安全なパフォーマンスはできないの。この仕事はとてもチャレンジングで、適切な訓練が重要なカギとなるのよ!」

そしてこの動画には「あんな姿を見た子供たちは怖がってしまったのでは?」「人魚が自分の目の前で足ヒレを脱ぐなんて! あなたは夢をぶち壊したんだ」といった厳しい声のほか、次のような温かい言葉が寄せられた。

「見ているほうがドキドキした。無事で何よりだった。」
「よくやったよ!」
「なんてゴージャスな人魚! 安全が第一よ!」
「これは訓練の賜物。これからも頑張って!」
「あなたは十分に魔法を見せてくれたわ。私の娘はあの場にいてパフォーマンスを見ていて、今でもあなたのことを話しているわよ。小さな子をインスパイアしてくれてありがとう。」


ガブリエラさんは、スクーバダイビングの教育機関「PADI」のアドバンス・マーメイドコースで人魚になるための訓練を受けたそうで、テックインサイト編集部からも今回の神対応を称えるメッセージを送っている。

本人は動画の反響に大変驚いている様子で、TikTokでは「多くの人が私のショーを楽しんでくれて良かったわ。実はあの時、私はほんの少しだけパニックに陥ったの。でもすぐに状況を判断し、必要なことをしただけよ! たくさんのポジティブなコメントをありがとう!」と述べている。

ちなみに過去には、テレビの生放送中に気象予報士の女性が失神する事故が発生し、多くの視聴者から健康を心配する声があがった。幸いにも女性は病院に緊急搬送されて無事だったという。



画像は『Storyful Viral 2023年11月30日付TikTok「A South African professional mermaid had a brief scare」』『TMZ 2023年3月18日付「CBS L.A.’S KCAL NEWS METEOROLOGIST FAINTS ON LIVE TV …(KCAL)」』『Yahoo News Australia 2023年4月9日付「Girl’s near-death experience after freak pool mishap: ‘A miracle’」(Source: CEN/ Australscope)』『ABC7 New York 2022年5月30日付「Father, 12-year-old son rescue 4-year-old boy with autism who jumped into pool」』『Collector & DM, Balangir 2022年12月18日付X「Sh. Sadanand Meher」』『FM1Today 2022年11月11日付「25-jähriger Elektriker fällt in flüssiges Aluminium」((C)Stadtpolizei St.Gallen)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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