ロッテ・小川龍成「試合数も打席数も減ったので…」来季は「レギュラーを掴めるように」

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2023年12月06日 10:04  ベースボールキング

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ロッテ・小川龍成[撮影=岩下雄太]
◆ ファームで打率.279

「いろんなポジションをやりましたけど、試合数も打席数も減ったので、しっかり自覚して、このオフにしっかりいかしていこうと思っています」。

 ロッテの小川龍成は3年目の今季、52試合に出場して、打率.150、1打点、3盗塁と昨季よりも成績を落とした。

 今季は一、二軍を何度も往復し、ファームで過ごす時間も多くなったが、「1年目、2年目はファームでも打率2割切ったりとかの成績しか残せていなかったんですけど、ファームですけど今年、やりたいことをしっかりできた。今度は一軍でしっかり出せるようにというのと、ファウルとかバントをしっかり決めたりだとか、役割、自分の持ち味をしっかり活かしていけたらなと思います」と、ファームでは打率.279をマーク。

 3・4月(.300)、6月(.385)、8月(.338)は月間打率3割を超えるアベレージを残した。小川は打撃好調だった8月に取材した際、「僕自身すごい課題に置いているところだったので、ファームに落ちたというのをプラスに考えてもう1回しっかり打撃の方を見直していこう、向上していこうというのがありました。それが結果として現れてよかったなと思います」と振り返った。

 今季ファームでは左中間、右中間を破るライナー性の打球が増えた。「あんまり飛距離とかは出ない方なので、間を抜くバッティングというのを意識して強い低いライナーを打つというのをずっとやってきて、ファームに行ってより左中間に打ち返せるようにバットの軌道、ポイントを確認してやっていました。それがいい方向に行っていました」。

 一軍の試合前練習でもバントマシンを相手に何度もセーフティバントの練習を繰り返し行っているが、打席機会の多いファームでは実戦でセーフティバントを何度も試み成功させた。「もともと得意な方ではないですけど、足があったり、左バッターなのでそこができるようになれば長所になる。少し苦手意識があったんですけど、試合でも決められるようになってきたので、少しずつできるようになっているのかなと思います」。

 一軍でも、「元々小技という部分は持ち味になってきますし、チームで必要になってくると思ったので、本当にずっと試合でいつでも決められるように準備しています。結果的にその試合で出たのかなと思います」と、4月21日のソフトバンク戦では、3−1の8回一死一塁で初球三塁側にセーフティ気味の投犠。バントマシンで犠打練習している方向に犠打を決め、練習の成果を出したこともあった。

 一軍定着、レギュラーを奪うためには、打撃力向上は必須。一軍の投手と対戦する中で、「真っ直ぐが強いというのを一番感じていたので、甘い球を打ちにいってもファウルになったりとか、ファウルしにいっても空振りしてしまったりというのがあった」と課題を挙げ、「その強い真っ直ぐに振りまけない強いスイングをこの冬、オフでやっていきたいと思います」と誓った。


◆ 1つ先の塁を狙う意識

 走塁面では何度も好走塁を見せた。6月10日の広島戦では、2−2の6回無死二、三塁で角中勝也の浅いライトフライで三塁走者・友杉篤輝がタッチアップしホームインする間に、二塁走者・小川も送球間に三塁へ進塁。7月15日の楽天戦では5−7の8回二死一、二塁で四球を選んだ石川慎吾の代走で出場し、二死満塁から角中が押し出し四球を選び、その球が打者の後ろを通過する暴投となり、捕手が逸らしている間に二塁走者の小川もスピードを緩めることなくヘッドスライディングで同点のホームを踏む好走塁。

「代走ででて、そういう役割が求められていると思うので、僕にしかできないというか、レベルの高い走塁ができればなと常に意識している。それは来年以降も続けられたらなと思います」。

 盗塁に関しては、今季3つだった。「一発勝負のところがあるんですけど、和田みたいにすごい足が速いわけではないので、カウントだったり、変化球のタイミングを読んだり、相手の癖を盗んだりというところで、少しでも相手より早くタイムを縮められれば盗塁の確率が高くなると思う。そこは意識してやっていきたいと思います」。


◆ 外野にも挑戦

 守りでは今季は本職の内野だけでなく、「外野をやり始めた時に急いで作ってもらって、今は自分のグローブでやっています」と外野でも出場した。

 内野と外野の守備の違いについて「走りながらフライを捕るという部分が多くなってくる。長い距離を走ってフライを捕るとブレが出てくるんですけど、そこの部分で難しさを感じたり、風の影響を受けると思うのでそこは難しい部分かなと思います」と語った。

 今季はポジション別出場数を見ると、外野で19試合、セカンドで16試合、サードで2試合、本職のショートでの一軍出場は1試合もなかった。

 「守れるところが多くなれば、出場機会も増えるので、今後も外野、セカンド、サード、ショートももちろんですけど、いろんなところをハイレベルでこなせるように守備の面はそこを意識したいなと思います」。

 内野だけでなく、外野での守備練習にも時間を使わなければならない中で、本職であるショートも他のポジションと同じくらいノックを受けることをシーズン中、考えていたのだろうかーー。

 「なかなか試合前にそういった時間を多くはさけないので、1球1球質の良いワンプレー、ワンプレーをして、そこでしっかり補えればなと思っています」。

 来季はプロ4年目。「レギュラーを掴めるように、スタメンで出られるようにというのは毎年目標にしている。この3年間レギュラー定着、スタメンで多く出る機会が本当になかったので、引き続き来年以降もスタメンにこだわってやっていきたいと思います」。ポジションについても「ここが良いとか言っていられない。どこのポジションであってもスタメンで出て、レギュラーをつかみ取れるようにやっていきたい」と覚悟を見せた。

取材・文=岩下雄太

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  • 1つ先の塁を狙う意識→いつまでも書くな、少年野球でも当たり前だ。毎度、要らない、余計な事だらけだな、お前の記事は。
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