カルシウム不足からの健康課題 若い女性と小中学生に広がる骨粗しょう症リスクの現状

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2023年12月07日 16:22  ORICON NEWS

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カルシウムとビタミンD不足からの健康リスクについて講演する女子栄養大学の上西一弘教授
 一般社団法人Jミルクが5日、都内でメディアミルクセミナーを開催した。テーマは「若い女性のやせ」と「小中学生の栄養不足」。特にカルシウムとビタミンDの不足について取り上げ、女子栄養大学の上西一弘教授が講演。カルシウム不足やビタミンD不足を解消し、将来の骨粗しょう症リスクを減らすために牛乳を飲んでほしいと訴えた。

【写真】受講者も興味津々、カルシウムとビタミンD不足からの健康リスクについて講演する上西教授

 20代女性の1日のエネルギー摂取量を見ると、1995年には平均1860Kcalだったものが、2019年には1600Kcalにまで減少しているという。エネルギー摂取が減ると、当然、栄養も減る。カルシウムは1日平均約500mgから約400 mgと、100 mgも減少しているそうだ。

 さらにカルシウムの吸収を高めるビタミンDについても2001年に1日平均約7.5マイクログラムだったものが2019年には約4.5マイクログラムと大きく減少している。ビタミンDは紫外線を浴びると皮膚で作られるが、現代の若い女性は紫外線に浴びることが少なく、浴びる場合も紫外線対策をしっかり行っているため、そこでの充足もできていない。

 結果は骨密度に影響する。骨密度は、20歳ぐらいで最大骨量になり、40歳から50歳ぐらいになると減りはじめるそうだ。しかも女性は、男性に比べてもともと骨量が少ないうえに、閉経期に女性ホルモンがなくなることで急激に減少。65歳ぐらいには骨粗しょう症の領域に入ることが多いという。骨粗しょう症とは、骨量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気。高齢者が骨折すると要介護になる可能性が高い。現在は、要介護になる原因の13.9%が骨折・転倒によるものだが、現状の若い女性の栄養状態からいくと「どんどん増えてしまう可能性がある」と上西先生は危惧する。

 これを防ぐために一つ重要なことは20歳ぐらいにやってくる最大骨量を高めることだ。つまり、20歳になるまでの栄養摂取が大切になってくる。そこで問題となるのが「小中学生の栄養不足」だ。特に男子では12歳から、女子に至っては8歳から、カルシウムの摂取推奨量に対する摂取不足の幅が大きくなる。

 とはいっても、カルシウム摂取量でいくと、最も多く摂取しているのは7〜14歳の世代だという。理由は学校給食にある。給食で牛乳を飲むため、摂取量が多くなっているのだ。逆に給食がない日は一気にカルシウム摂取量が減少。中学2年生の女子では350mgも減るというデータもある。学校給食は年間180日程度と半分しかなく、学校給食がない日の摂取が課題だ。

 上西先生は家庭など学校給食以外でも「牛乳や乳製品からカルシウムを摂取してほしい」と訴える。牛乳はカルシウム吸収率が高く、効率よくカルシウムを身体に取りこむことが可能だ。しかも牛乳はたんぱく質やビタミン、ミネラルなどカルシウム以外の栄養素も豊富。一方で、摂取カロリーは大きくないので、牛乳で太るということはない。「特に若い女性や小中学生には、栄養不足解決の一助となるので、牛乳や乳製品を活用してほしい」と話を締めくくっていた。

このニュースに関するつぶやき

  • まだ骨言われた事ないんだけど牛乳苦手だわ大きいヨーグルトにあの砂糖が付いてないわで摂ってる量減ってるな…。その給食でも嫌な思いしてきたし。シチューはビーフが好きだし。
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