アットコスメの2023年ベスコス総合大賞はオルビス「エッセンスインヘアミルク」 SNSのバズで急伸

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2023年12月08日 10:31  Fashionsnap.com

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総合大賞受賞のオルビス「エッセンスインヘアミルク」

Image by: アイスタイル
 日本最大のコスメ・美容のサイト「アットコスメ(@cosme)」を運営するアイスタイルが、「@cosme ベストコスメアワード 2023」を発表した。総合大賞は「オルビス(ORBIS)」の「エッセンスインヘアミルク」が受賞。総合2位は「コスメデコルテ(DECORTÉ)」の「リポソーム アドバンスト リペアクリーム」、総合3位には「セザンヌ(CEZANNE)」の「超細芯アイブロウ」を選出した。ヘアケアアイテムが総合大賞を受賞するのは、2002年〜2004年の「大島椿」の「ツバキ油」以来で、近年の急激なヘアケアニーズの高まりが表れた。

 総合大賞に輝いたエッセンスインヘアミルクは、2011年に発売して以来、内容物から容器仕様・デザインに至るまでのリニューアルを一度も行わず、広告費もかけていないという。昨年からSNSを中心に話題になり、2022年のベストコスメアワードではヘアケア部門で1位になっていた。今年も人気が継続し、@cosme TOKYOでの売上数は昨年比で約21倍に跳ね上がり、店内の約2万点の商品の中でも売上トップ10に入っていたという。クチコミでは「無香料」や「サラサラ」といったワードが多く、フレグランスブームの中で香りの組み合わせを気にせずに使用でき、酷暑でベタつきが気になる季節も使いやすいとして高い評価が集まった。アイスタイルは、“バズり”で注目が集まり、スキンケアの老舗ブランドのロングセラー商品という安心感により、“バズロングセラー”のヒット商品になったと分析した。
 総合2位のリポソーム アドバンスト リペアクリームを展開するコスメデコルテは、広告にロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平を起用したことで認知が拡大。単なるヴィジュアル起用だけではなく、本人が使用しているという情報から、「リアル感」が伝わったことが、男性客の増加や売上につながったとしている。また、百貨店ブランドに分類されながら、3000円以下〜1万円以上の幅広い価格帯で多くのユーザーを獲得。今年の総合トップ10には3製品がランクインし、そのほかの部門にも多数の商品が選出された。
 クチコミでは2019〜2022年までのコロナ禍で減少傾向だった「睡眠不足」というワードの出現率が、今年は前年比1.3倍に増加。ユーザーアンケートでも睡眠の質を意識する人が増えたことから、新たに「スリーピングマスク・パック」部門を設立。1位には「イハダ」の「薬用ナイトパック」が輝いた。来年以降も睡眠に対する関心がより高まり、スリープコスメもますます浸透していくと予想している。
 このほか、2024年上半期の美容に関する傾向予測では、キーワードに「美髪課金」「#夏慢性化攻略」「ひとくち美容投資」「エンタメマスク」「クワイエットラグジュアリーメイク」をあげた。美髪課金は近年のハイトーン・デザインカラーの増加によりダメージケアの需要が拡大していることや、アンケートでヘアケアにかける金額を増やしたいと考えている人が増えている結果から、ヘアケアへの投資が増加すると予測。夏慢性化攻略は、夏の長期化や暖冬傾向により、ひんやり系のコスメやボディ用シートなど暑さ対策の商品が早く・長く売れるだろうとした。ひとくち美容投資は韓国でのインナーケアトレンドが日本でも流行すると見て、手軽に摂取できるサプリメントなどへの注目が高まると分析。エンタメマスクはデイリーケアで定着しているシートマスクで、若年層を中心に形状や使用感のユニークさが求められているとし、今後の成長を予測した。クワイエットラグジュアリーメイクはファッショントレンドからきたもので、クチコミで出現率が高まっている「多幸感」と、クワイエットラグジュアリーが表現する「上品さ」がマッチし、ネクストトレンドになるのではないかと提案した。
 アイスタイル 代表取締役社長COO 遠藤宗氏は2023年のベストコスメアワードについて、「マスクの着用が任意化になったことや長く続いた猛暑、物価高などでさまざまな影響があった。アンケートでは約40%以上が『化粧品の選び方が変わった』と回答し、人気アイテムにも変化があることを実感している」とコメント。ラインナップについて「選定されたアイテムは素肌や髪をケアするものが多く、今の生活者の投資の意思が反映されたラインナップになっている。生活者が値段を気にせず『投資する意味のあるものを購入する』という見方でコスメが選ばれるようになっていると感じている」と考察した。

■@cosmeベストコスメアワード2023 総合TOP10総合大賞:オルビス「エッセンスインヘアミルク」2位:コスメデコルテ「リポソーム アドバンスト リペアクリーム」3位:セザンヌ「超細芯アイブロウ」4位:コスメデコルテ「リポソーム アドバンスト リペアセラム」5位:クレ・ド・ポー ボーテ「ヴォワールコレクチュール n」6位:ランコム「ジェネフィック アドバンスト N」7位:ヒロインメイク「スピーディーマスカラリムーバー」8位:カネボウ「カネボウ スクラビング マッド ウォッシュ」9位:コスメデコルテ「サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC」10位:ディオール「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」 ※2022年11月1日〜2023年10月31日の1年間にクチコミ投稿されたすべてのアイテムが対象。

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