NTTら4社、スマホとHAPSの直接通信に向け研究 超高速化技術も開発

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2023年12月08日 20:41  ITmedia Mobile

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4社が共同で発出したニュースリリース

 Space Compass、NTTドコモ、日本電信電話(NTT)、スカパーJSATは12月7日、成層圏を飛行するHAPS(高高度プラットフォーム)とスマートフォンの直接通信の早期実用化に向けて、システムの開発を加速していくと発表した。合わせて、実用化後の利用拡大を見据えた超高速化技術の研究開発を始めた。


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 本開発は、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)が公募する「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に採択されて取り組むもの。


 4社はこれまでBeyond 5Gの実現に向け、空・海・宇宙などあらゆる場所へ通信サービスを提供する「超カバレッジ拡張」の検討を進め、HAPSを含む非地上ネットワーク(Non Terrestrial Network)と呼ばれる宇宙RAN(Radio Access Network)の構築に向けた研究開発を行ってきた。


 中でもHAPSは、成層圏から空・海・地上に向けて通信サービスを提供でき、災害対策への活用の他、離島や山間部、海上などのエリア化、それによるドローンや船舶などの利用範囲拡大が見込める。


 本開発は、成層圏を無人飛行するHAPSを介し、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末へ直接通信サービスを提供するシステムの早期実用化と高度化を目的として行い、HAPS機体を用いて成層圏環境の携帯端末向け通信実験を日本で実施することを目指す。


 また、Beyond 5G時代におけるHAPSの普及とユースケースの拡大を図るため、携帯端末とHAPS間の通信(以下、サービスリンク)の高速大容量化やHAPSと地上GW局間の通信(以下、フィーダリンク)を途切れさせない技術の実現、TDD周波数帯の活用など、システムの高度化を目的とする開発に取り組むという。


 ドコモは、今回の取り組みに関する内容を、2024年1月17日から開催の「docomo Open House24」の「5G Evoloution & 6G」コーナーで展示する。


 4社の役割は次の通りだ。


Space Compass


 2025年度中に開始を目指すHAPS通信サービスの事業化を見据え、本開発を代表研究者として取りまとめる。また、将来のHAPS通信サービスのユースケース拡大に向けた要件定義や実装技術の開発を行う。


NTTドコモ


 「5G Evolution and 6G」に向けて、HAPSを含むNTN(非地上系ネットワーク)で移動通信事業のカバレッジを空・海・宇宙へ拡張することを目的に本開発を推進する。主にサービスリンクの高効率化/大容量化を実現する携帯事業者向けの地上設備、HAPS搭載型の基地局開発などを行う。


NTT


 主にHAPSのフィーダリンクにおけるサービス品質の向上のための制御技術を確立する。Beyond 5G 時代の IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)戦略として、宇宙空間の ICTインフラ基盤の実現に向けて、地上網と統合した NTN の技術を確立し、付加価値を提供することで社会に貢献する。


スカパーJSAT


 主にフィーダリンクの代替方式(衛星バックホール、地上GWのマルチ接続による接続率向上など)について開発を行う。Beyond 5G時代の宇宙事業戦略として衛星とHAPSを一体としたネットワークを地上系の複数ネットワークとつなげて、さまざまな付加価値を提供するNTN事業を目指す。


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