『仮面ライダーガッチャード』の面白さとは ギーツロスを乗り越えた先に【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第50回

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2023年12月10日 10:00  ORICON NEWS

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『仮面ライダーガッチャード』 (C)ORICON NewS inc.
 ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第50回は、熱い展開が続く『仮面ライダーガッチャード』について語る。

【動画】『仮面ライダーガッチャード』のわちゃわちゃ座談会

 1年間見ていた作品が最終回を迎え次の作品に切り替わる時、見てる自分自身の切り替えがなかなか間に合わないと感じたことがある人は少なくないのではないだろうか。SNSなどを見てると自分と同じように感じてる人をちらほらと見かける。というか切り替えられる人の方が珍しいんじゃないかとさえ思う。

 なんせ一年間かけて盛りに盛り上げ、最高の形で最終回を迎えたたった一週間後に、まだ余韻も残ってる中、どうして冷静に次回作を見ることができようか。前作の『仮面ライダーギーツ』は本当に面白い作品で最後の最後まで面白いまま最終回を終えた。そして次に始まった『仮面ライダーガッチャード』。幼少期には次の作品が始まることにはただ無邪気にワクワクしていたが、大人になるとそんなに単純ではいられなくなってしまった。『ギーツ』の余韻のせいでなかなか『ガッチャード』に集中できない。

 昔はすんなり切り替えられたのに、切り替えられないこの体たらくは老いを理由にしてもいいものか。ロスなんて言葉もなかった、ロスなんて感情も感じたこともなかった昔が懐かしい。しかし、これは時間が解決してくれた。登場人物のキャラクターもなんとなく把握してきた5話6話のレスラーG回あたりで、ようやくギーツロスも終え、それと同時にガッチャードの魅力をしっかりと感じ取れるようになってきた。

 ガッチャードの魅力はズバリ質の高い古きよき特撮感だと思う。自分がまだ学生だった90年代後半のスーパー戦隊やメタルヒーローの作品の匂いがどことなくするのだ。同じ学園ドラマの『仮面ライダーフォーゼ』と比べてしまいがちのガッチャードだが、高校生は高校生でも、『電磁戦隊メガレンジャー』や『ビーファイターカブト』を思い出してしまう。1話1話の面白さ、そして物語の縦の軸そこまで強くないからこそちょっと見逃してしまっても問題なく楽しめる作り。今は見逃し配信が充実してる幸せな時代のため、見ないことはあっても見逃すという行為自体をなかなか体験しづらいが、DVDレコーダーもない90年代後半はビデオ録画に失敗するともう見れないということがしばしばあった。

 どの話から見ても面白い特撮というのは自分のノスタルジックにも触れてることもあり、とても好きである。平成初期や近年の仮面ライダーのように縦軸バリバリの伏線張りまくりの作品ははっきり言って大好物で、もっともっとそんなライダーを見せてほしいと思ったこともあるのだが肩の力を抜いて楽しく見られる作品もやっぱり好きだなとガッチャードが再確認させてくれた。

 いや、肩の力を抜いてもという表現が正しい表現かもしれない。肩肘張って見てみてももちろんガッチャードはしっかりと面白い。ここ近年の作品の中ではガッチャードは特に子どもがしっかりと特撮作品を楽しめるようになってる作りではあるが、だからと言って大人が楽しめないかというとそんなわけでは全くない。

 2話でしっかりと完結するテンポのいい展開は気持ちいいし、長谷川さんと内田さんによる脚本はしっかりと上質で見応えのある物語だし、アクションも相変わらず世界レベルでちゃんとガッチャードの色も出ている。そしてほぼ毎週と言っていいほど出てくる新フォーム。これだけ矢継ぎ早に出されると覚えるのが大変だがそれが楽しかったりする。毎週毎週、主人公の宝太郎の成長を見せてくれるガッチャード。ここから物語が加速して進んでいくのか、それともこのペースを崩さずにじっくり見せてくれるのか。

 どちらにせよ、もうガッチャードを応援できる体勢は整っている。ギーツをなかなか払拭できなかったことに謝罪しつつ、もう自分はガッチャードにガッチャしている。


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