みんなの「後悔ハンドルネーム」を募集したら面白すぎた 抱腹絶倒の残念エピソードとともに紹介

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2023年12月10日 12:01  おたくま経済新聞

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みんなの「後悔ハンドルネーム」を募集したら面白すぎた 抱腹絶倒の残念エピソードとともに紹介

 インターネット掲示板やSNS、オンラインゲームなどで名乗るニックネームを指す「ハンドルネーム」。人によってはネット上だけでなく、オフ会に参加する時に名乗る必要があり、「第二の名前」とも呼べるものかもしれません。


 だからこそ、公に呼ばれてもいい名前を名乗る必要がありますが、中には名付けで後悔してしまった人もいるでしょう。そんな「後悔ハンドルネーム」を集めたら……なんだか面白いことが起こりそうな予感。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 そこで、おたくま経済新聞のXアカウント(@otakumatch)で広く呼び掛けたところ、投稿にはなんと600件ものリプライ、1600件もの引用が。初めは「来るといいね」なんて軽い気持ちでいましたが……まさかここまでの反響になるなんて。調査にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。


 どれも思わず吹き出してしまうようなハンドルネームばかりで、本来ならば全てを紹介したいところではあるのですが、いくつか抜粋しての紹介となることはご容赦いただきたく思います。なお、Xの仕様上一定数以上のリプライがよせられた場合、全てみることができないようです……。抜粋は編集部のアカウントで見られた範囲となりますこともあわせてご容赦を。


 それでも寄せられた声ひとつひとつに目を通していくと、後悔ハンドルネームは多くの場合いくつかのパターンに分類されることを発見。ひとまず本記事では【おもしろ系】【下ネタ系】【厨二系】の3つに分けます。


※寄せられた中には、ラジオネーム、PN(ペンネーム)なども含まれますが、本稿では全て「ハンドルネーム」として扱います。


■ 思わずにやけるエピソードが寄せられたおもしろ系

 まずはおもしろ系。


・犬畜生
数百人が参加するビンゴ大会で当ててしまい壇上で「犬畜生と申します」と自己紹介する羽目になりました。


・笑うヤカン
自創作が書籍化→ソシャゲ化という幸運に恵まれたのですが、ゲーム会社がオートロックのビル内にあった為、打ち合わせの際インターフォンで「笑うヤカンです」と名乗ったら悪戯とでも思われたのか、対応してくれたお姉さんにめちゃくちゃ不審そうな声で「もう一度お願いできますか?」と聞かれました。


・トイレ
格ゲーの世界大会にこの名前で出たら外国人から「日本人は頭おかしい」って思われたな。


・イカ様
カードゲーム大会で「イカ」で登録したら、「イカ様」とカードゲーム大会で絶対呼ばれてはいけない呼ばれ方されたことがあります。


・ばくだんま
空港でイベントがあった際に、呼びにくいと大不評でした。


・劣化品
20ウン年使ってるのですが「初めまして、劣化品です」と名乗ると大体の方に「よ、呼び辛い……!」と言われてしまいます。


・ふんどし仮面
女子なのに華の19歳〜27歳(現在)をこの名前で過ごすハメになりました。非常に仲の良い友人もでき、旅行先や結婚式場でも「ふんどし」と呼ばれています。


・チキンカツ定食
身バレを防ごうと適当な名前で始めたら、イベントであらゆる推し声優さんから「あっチキンカツさん!」とか「チキンちゃん」と言われ、サインも「チキンカツ定食さんへ」ってなってめっちゃ後悔した。


・力士ハッケヨイヨイ
十数年前に某チャットで「力士ハッケヨイヨイ」と名乗り、相撲に挫折したデブと言う架空のキャラを出会いカテで演じていましたw


・焼畑農業
推しに面白がっていただけるのは良かったのですが、オフで人に合うときに「焼畑農業さんですか?」って聞かれるのはマジで申し訳なかったです……。


・カーチャン
男性ですが10年ほどカーチャンという名前で過ごしています。フレンドにはママとか母とかお母さんとかいろいろ呼びやすい名前で呼んでいただいています。その結果、私生活でちいさい子が母親を呼ぶ声が聞こえると反応してしまいなんともいえない気持ちになります。


・ボルシャック・留年・ドラゴン
デュエル・マスターズというカードゲームの有名なカード+留年した事実を合わせました。この名前でオフ会に行くとは思いませんでした。転じて 留ドラと呼ばれるようになりました。


・kimo ota
ド直球すぎるハンドルネームのせいで、友人の結婚式でものすごく気まずい思いをしたことがあります……。


・エミリー in Japan
酔った勢いで付けた名前がダサくて非常に後悔しています。ここで成仏させてください。


・教祖様
過去にマクドナルドのドナルドのコスプレをよくしていたので「教祖様」と呼ばれていたのですが、街中や電車の中とかの人のいるところでそれで呼ばれるとそれなりに怪しい人みたいになるのでそれなりに後悔しました。


■ あふれ出るネーミングセンスを感じる下ネタ系

 続いては、みんな大好き「下ネタ系」のハンドルネーム。記事として掲載出来ないようなネーミングも多く寄せられた中から、ギリ大丈夫そうかな?と思うものを一部ご紹介。


・珍宝銀銀丸
私は8年間ほど珍宝銀銀丸という名前で活動していますが、とても後悔しています。本名の次くらいに呼ばれています。もう少しファンシーな感じの名前でやり直したいです。


・平成しごき合戦ちんぽこ
(配送業者から記名付きの)不在票が入ってました。


・破廉恥大将軍
おたくまさんの投稿を読んで既にちょっと後悔気味です。


・もっこりトリッキー
リモート面接でzoom繋いだ時、Gアカウントの名前がそのまま反映されるの知らんくて、面接官に「えっと、もっこりトリッキーさんでいいですか?」と言われ、結果落ちました。


・ケツのあなみ
「あなみ」と呼ばれることが多いのでリアルではそこまで困っていませんがGoogleログイン時等、推しにフルネームで呼ばれる度にネタで付けた名字(?)を外そうか悩みます。


・黄金水
10数年ハンドルネームとして「黄金水」を使っています。こういった名前の定番エピソードではありますが友人知人などに「外では呼びづらい」「駅前で見つけたけど声掛けられなかった」と言われたことは何度かあります。


・フンバルト・へーデル
まさに……ラジオネームなのですが、イベント等で名乗ったり自己紹介するのが、ちょっと恥ずかしい。


・おパンツ大好き丸
外でおパンツさんとか大好き丸とか呼ばれる度に周囲から視線が……。今はこのHN気に入ってます。


■ 思わず顔を覆いたくなる厨二系

 最後に紹介したいのは、若さゆえの過ち「厨二系」です。


・女王
高校の部活で三年生が私1人で尚且つ部長という君臨していた環境だったので呼び名が「女王」に。部活の皆と買い物に行ったデパートで一年生の子に大声で「じょおー!!」と呼ばれた時には激しく後悔しました。


・凍てつく道化師青井
元は「凍てつく青井」だったのを、二つ名メーカーで出た「現世の道化師」をくっつけてSNSの名前にしてたら定着しました。歴が長すぎて外で名前呼ばれても動じなくなります。


・✝︎幻影〜phantom〜✝︎
一人称は「俺」、多重人格者(設定)でした。なお、過去に痛いハンドルネーム系の記事で1位を頂いた経験があります。


・卍BLACKGOD卍
厨二の時にMMORPGで名乗りました。途中恥ずかしくて黒神(こくしん)と読ませて、16年くらいこの名前で生きてます。毎回名前の由来を聞かれるたびに悶々としてます。


・☆煉獄☆
小学生の時、既に中二病だったのでオンラインゲームの名前を「☆煉獄☆」にしていました。それから10年以上経ち最近、Twitter上の人たちとやることになり焦って名前の変更方法を探したけど不可能で、諦めてそのままプレイ。「煉獄殿wwwwブフォwww」と呼ばれて、本当に恥ずかしかったです。


・ヴァンデン・ヨナタンロート
30年くらい前かな、占いゲームでこのニックネームが開運するよ!と言われて、一時名乗ってたのが「ヴァンデン・ヨナタンロート」。厨二病拗らせすぎな上にこの名前でそのラジオのオフ会にリア友と行ったのも恥。


・ルビーの剣
ファミ通の記念イベントのステージイベントで本名が名乗れず、「ルビーの剣」と名乗りました。スマブラの飛び入り参加で盛り上げてしまったので、後日記事にその名前が載ってました……桜井政博氏と大勢の前でその名前を名乗ったのです。


・莉亜@漆黒の舞姫
過去にやっていたゲームがハンドルネームを変更出来ない仕様である事を知らず、適当に付けた名前が「莉亜@漆黒の舞姫」でした。オフ会の時の自己紹介が苦痛でした。今では笑い話に出来るいい思い出です。


■ 幽遊白書の名ゼリフの発案者が登場

 外で呼ばれるにはちょっと恥ずかしく感じるネーミングが寄せられる中、珠玉のエピソードを披露してくれたのは「銀座HIKO」さん。


・響童子
中学時代に友達と合同誌を作っていた時のPN「響童子」をそのまま使って週刊少年ジャンプのキャッチフレーズグランプリに応募したところ、準グランプリを獲得してしまい自宅へ「響童子さんいますか」と編集部からお電話が。危うく「そんな人いません」と母に電話を切られそうになりました。
高校生にもなって厨二病丸出しのPNが思わぬ形で親バレしたこともショックでしたし、30年以上たった今も天然の母から「あの時は〜」と時折蒸し返されて頭から布団を被りたくなっています。
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 「準グランプリ」に選ばれたキャッチフレーズは、あの「幽遊白書」の主人公「浦飯幽助」の名ゼリフ「ダテにあの世は見てねえぜ!」の元ネタとなったもの。もしも母が電話を切っていたら、受賞も見送りになり、この名ゼリフが誕生しなかった可能性がある……と考えると、ハンドルネームの重要性を改めて感じさせられますね。


■ ネットミームにもなった「オフ会の集合写真」の真相

 続いてご紹介したいのは、「戦場のオナニスト」というハンドルネーム。


・戦場のオナニスト
昔2chで付けていた「戦場のオナニスト」というハンドルネーム。オフ会参加した時に街中で「オナニストさん!」と呼ばれるばかりか、全く関係のないオフ会の集合写真が当該オフ会のものとして広まり、縁もゆかりもない方がとばっちりを受けてしまった。
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 もしかすると、名前を聞いただけでもピンと来る方がいるかもしれませんが、「雪の降る町」「心太」といったメンバーと共に写り、ネットミームにもなった「例のオフ会集合写真」に関わるエピソードが寄せられました。


 「例のオフ会集合写真」は、当時オナニストさんが参加したオフ会とは全く関係のない集合写真に、コテハンを後付けされて広まってしまったものなのだとか。まさかこんなところで、あの写真の真相が知れるとは……。


■ 「第二の名前」として後悔しない名付けを

 今回は大きく3パターンに分けて紹介しましたが、その他にもさまざまな「後悔ハンドルネーム」が寄せられました。どれも面白いものばかりなので、気になった方はぜひ弊社Xアカウントを覗いてみてください。


 オンラインとオフラインの境目が、月日を追うごとに曖昧になっていく今日。いつか、どこかで、誰かに呼ばれるかもしれない……という「第二の名前」のつもりで、ハンドルネームを考えるべきではありますが、一方でこんなにも面白くて、思わず笑ってしまうハンドルネームが減っていくと思うと、それはそれで、一抹の寂しさを感じるのはきっと気のせいではないでしょう。


 今回ご協力いただいた皆様には、ぜひ今後も胸を張って、「後悔ハンドルネーム」を貫いてほしいですね。



<記事化協力>
今回コメントをくださった皆様&いいね・リポストをしてくださった皆様


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2023121002.html

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