「大泉のメシより、娘のプールが大事」 「水曜どうでしょう」の名物D・藤村忠寿さんの仕事と子育て論が深い

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2023年12月10日 12:10  まいどなニュース

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「辞めるという選択肢は、ありですよ」

「水曜どうでしょう」といえば、北海道の人気ローカル番組で、俳優・大泉洋さんの出世番組。番組内では「藤やん」ことチーフディレクター藤村忠寿さんとの掛け合いが人気です。

【写真】「水曜どうでしょう」は私生活優先!話も熱を帯びます

藤村さんは、家庭では3児の父。「番組のロケよりも、子どもの運動会が大事」と公言してきました。

忙しいイメージがあるテレビマンの「仕事」と「子育て」の両立とは?オンラインセミナーでたっぷり語りました。

オンラインセミナーは日本新聞協会と、父親向けの子育て雑誌「FQ JAPAN」の企画。タイトルは「水曜どうでしょう」で生まれた名言にちなみ、「腹を割って話そう!『水曜どうでしょう』の藤村Dが語る父親の仕事と子育て」です。

藤村さんは現在、北海道テレビ放送コンテンツビジネス局でクリエイティブフェローを務めています。

「水曜どうでしょう」は家庭優先!正月休みはしっかり取る!

「長時間労働」のイメージが強いマスコミ業界。「水曜どうでしょう」は海外ロケも多く、仕事と家庭の両立は難しそうなイメージです。

両立について聞かれた藤村さんは「『水曜どうでしょう』は家庭優先ですよ」。「番組のロケよりも、子どもの運動会が大事」と考え、「子どもの行事の日はロケを入れない」「正月休みはしっかり取る」を徹底したそうです。

「サイコロの旅」「ヨーロッパ21カ国完全制覇」など国内外のロケは「1カ月に1回で、期間は1週間。われわれは1週間で、2カ月分くらい撮るんですよ」。藤村さんの妻は「だんなさん、忙しいから家にいないでしょ?」と周囲から言われたそうですが、「意外といた」そうです。

共に番組を作ってきた同僚、嬉野雅道さんとの共著に「週休3日宣言」があります。

藤村さんたちが主張するのが「完全に会社に行かない日が大事」。「休みが2日だと、ちょっとどこかに出かけたら終わる。3日あると、『何をする?』となって、目的意識が必要になる」

週休3日のうちの1日は「休息とは違う1日」。「自分の成長のための1日ですね。運動でも何でもいいんです。人間として生きる力、人間力をつけるための時間です」

「週休3日宣言」刊行のきっかけになったのが、「水曜どうでしょう」の「北海道で家、建てます」という企画。森の中に自分たちで建てた家にこもったという藤村さん。「草刈りしたり、環境を整えたり。えらい楽しかった」と振り返っていました。

賃金が安いなら、楽しく働かせろ!

子育て世代はわが子のために安定した職に就いておきたい気持ちの一方で、経験を積み、新たなステージに飛躍したい時期でもあります。「転職」を考える人もいるのでは。

藤村さんはバブル期最後の世代。「いい大学を出て、いい会社に入ったら、年功序列でいい給料がもらえた。でも、今はそうじゃない。今、会社や社会の仕組みを信用するのはどだい無理だよね」

だから、転職に関しては「あり」。ただ、「辞めるにしても、何をやりたいかを持ってないといけないよね」。

働くモチベーションとして「お金のため」というのは、「組織を信用してないと駄目だから。ブラック企業なんてざらにあって、賃金が高くても続かないでしょ?」。

藤村さんの働くモチベーションは、楽しく仕事ができるかどうか。「賃金が安いなら、楽しく働かせろ!」と話していました。

子どもは甘やかしていいと思う。バランスは取れるから

子育ての話題では「子どもをどう叱るか」についてもトークが広がりました。藤村さん、お子さんを叱ってきましたか?

「親が子どもを叱るって、自分の気持ちを抑えるため。できれば叱りたくない。でも、たまに叱ることがあって、後で反省ですよ」

「子どもは家では全然甘やかしていい」が藤村さんの持論。「甘やかすって難しいし、『おい、ここぐらいは…』というのが絶対出てくるから。それでバランスが取れると思うよ」

子どもができていないことを指摘するのは簡単で、「親の特権を使って言ったら、嫌な上司と一緒」。

「『子どもと親』じゃなくて『人対人』。わが子でも、自分に合わない子は合わない。『親だから』というより、人として接したらいいんじゃないかな」

仕事を安直に受けると、「苦しさをどう乗り越えるか」という論理になる

いわゆる「与えられ仕事」もまだまだ多い子育て世代。藤村さんは「仕事は言われた通りにすると、楽しくない。やり方を根本的に変えないといけない」と語りました。

「仕事は安直に受けると、苦しい。苦しいから、『苦しさをどう乗り越えるか』という論理になっちゃう。サボるのも全然あり。相手をだましながら、相手からのオーダーをどうこっちに変えていくかですよ」

藤村さんの「仕事を楽しむ」は、「水曜どうでしょう」の作り方にも表れています。

「例えば3日間、アメリカに行くとします。あそことあそこへ行って、○○さんのインタビューを撮って…と2週間のオンエア分のスケジュールを組むと、ハプニングが起きた時に焦っちゃう」

「水曜どうでしょう」はむしろ、ハプニング待ち。「行かなきゃいけない」という場所をつくらずに旅をします。

「そうすると、何が起きても仕事が楽しくなる。リスクばっかり考えると、つまんない。僕の場合は、ですよ。自分が楽しくなるように仕事を考えていくのが大事」

「『毎日、どうやったら楽しくなるか』を考えるのは難しい」と藤村さん。子育て世代にこう語り掛けました。

「難しいから、みんなめんどくさがって、嫌なニュースで心を癒やしてるんじゃない?嫌なことを我慢する努力をしてない?」

(まいどなニュース/ココハレ)

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