今年は2人、昨年は1人…かなり難しい“15勝の壁”

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2023年12月16日 17:02  ベースボールキング

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オリックス・山本由伸 (C) Kyodo News
 今季、セ・リーグが東克樹(DeNA)の16勝、パ・リーグも山本由伸(オリックス)の16勝が最多勝だった。今季2桁勝利を達成した投手はセパ合わせて18人(セ:9人、パ:9人)いたが、15勝以上となると最多勝となった東、山本の2人で、最高勝率の基準となる13勝以上にしても東と山本の2人しかいない。

 18年〜22年までの5年間ではどうだろうかーー。

【13勝以上した投手】※()は当時の所属球団
▼2018年(10勝以上セ:7人、パ:12人)
<セ・リーグ>
15勝 大瀬良大地(広島)
15勝 菅野智之(巨人)
13勝 ガルシア(中日)
<パ・リーグ>
16勝 多和田真三郎(西武)
14勝 菊池雄星(西武)
13勝 石川柊太(ソフトバンク)、千賀滉大(ソフトバンク)、ボルシンガー(ロッテ)

▼2019年(10勝以上セ:7人、パ6人)
<セ・リーグ>
15勝 山口 俊(巨人)
13勝 今永昇太(DeNA)
<パ・リーグ>
15勝 有原航平(日本ハム)
13勝 千賀滉大(ソフトバンク)、山岡泰輔(オリックス)

▼2020年(10勝以上セ:7人、パ:4人)
<セ・リーグ>
14勝 菅野智之
<パ・リーグ>
なし

▼2021年(10勝以上セ:7人、パ:10人)
<セ・リーグ>
13勝 青柳晃洋(阪神)、九里亜蓮(広島)
<パ・リーグ>
18勝 山本由伸(オリックス)
13勝 宮城大弥(オリックス)

▼2022年(10勝以上セ:7人、パ:10人)
<セ・リーグ>
13勝 青柳晃洋(阪神)
<パ・リーグ>
15勝 山本由伸(オリックス)

 2桁勝利を達成する投手はいるが、13勝以上となると少しハードルが上がり、15勝以上となるとかなり難しくなることがわかる。今季、東が16勝を挙げたが、セ・リーグで15勝以上を挙げた投手は19年に当時巨人だった山口俊が15勝をマークして以来4年ぶり。20年が14勝の菅野智之(巨人)、21年と22年の最多勝は13勝だった。

 “15勝の壁”を楽々超えていっているのが、3年連続最多勝利に輝いているオリックス・山本だ。21年に18勝、22年が15勝、そして今季も16勝と、国内ではただ一人3年連続15勝以上を挙げている。勝率も21年が.783、22年が.750、今季が.727。直近3年は毎年一人で10以上の貯金を作り、チームも3年連続でリーグ優勝に輝いた。

 近年は連続して2桁勝利を挙げるのも難しくなっている。そんな中で、来季は13勝、“15勝の壁”を超える投手は何人出てくるだろうかーー。

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