鹿島アントラーズは21日、2024シーズンのトップチーム監督にランコ・ポポヴィッチ氏が就任することを発表した。
1967年6月26日生まれで現在56歳のポポヴィッチ氏は、2006年に指導者として初来日し、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いていたサンフレッチェ広島でコーチを務めた。2009年7月から12月までは大分トリニータで指揮を執り、2011年に当時JFLに所属していたFC町田ゼルビアの指揮官に就任。クラブをJ2昇格に導き、FC東京やセレッソ大阪、レアル・サラゴサやブリーラム・ユナイテッドなどを率いた後、2020年から3シーズン再び町田で指揮を執った。今年の8月からはセルビアのFKヴォイヴォディナ・ノヴィサドで指揮官を務めていた。
今回の新監督就任にあたり、ポポヴィッチ氏はクラブ公式サイトでコメントを発表。また、鹿島の吉岡宗重フットボールダイレクターも、併せてコメントを発表している。
▼ポポヴィッチ氏
「鹿島アントラーズという偉大なクラブからオファーをいただき、心の底からうれしく思いますし、非常に光栄です。今シーズンはヴォイヴォディナで素晴らしい時間をクラブ、選手たちと過ごしており、他のクラブに行くことは正直考えられませんでしたが、このオファーを受ける決断をしました」
「アントラーズという偉大なクラブで仕事ができることが、私にとってこの決断をした一番大きな理由です。ヴォイヴォディナの会長、強化部長、選手たち、チームにかかわるすべての方々に対し、私の決断を尊重してくれたことに心から感謝しています。アントラーズサポーターの皆さん、スタジアムに足を運びたいと思ってもらえるような、魅力あふれるエネルギッシュなチームを、フットボールを見せたいと思います!一緒に戦いましょう!」
▼吉岡宗重フットボールダイレクター
「今回、鹿島アントラーズの監督にランコ・ポポヴィッチ氏を招へいすることとなりました。監督を決めるに際しては、今シーズン含めて近年の課題だった攻撃面のアップデート、そして、組織的に攻撃を組み立てることを重要視し、リストアップを進めてきました。ポポヴィッチ氏はアグレッシブかつ組織的なフットボールスタイルが強みで、短い時間での戦術落とし込みに長け、アントラーズの新監督に適任と考えております」
「ここ数年、タイトルを獲得できていない事実は非常に重く、監督交代が続いている状況も含めて、強化のトップとして責任を感じています。タイトル獲得はクラブの揺るぎない目標であり、来シーズン以降も変わりはありません。監督をしっかりと支え、選手たちが最大限の力を発揮するというアントラーズ伝統の強みを忘れず、優勝に向けて一丸となって戦ってまいります」