過食嘔吐の告白に「抵抗はなかった」 グラビアアイドル高橋凛がスタイル維持に苦悩→筋トレで17キロ減「自分を好きになれた」

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2023年12月22日 11:01  webスポルティーバ

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グラビアアイドル・高橋凛インタビュー後編

『THE MATCH 2022』の「那須川天心VS武尊」でラウンドガールを務め、2023年にデビュー10年目を迎えた高橋凛さん。インタビュー後編は、グラビアアイドルとしての充実した日々や、その裏にあった苦悩、スタイルをキープするためのトレーニング法に迫る。

【グラビア撮影でまさかのハプニング】

――先日、デビュー10周年を機に発売された写真集『抱いて』は、どんな1冊になっていますか?

「30歳を過ぎて写真集を出すという夢が叶ったので、全力を出しきりたいと思って、今までの最大露出に挑戦させていただきました。自然あふれる場所で撮影したいという私のリクエストで、沖縄のマングローブの木の下で泥まみれになりながら撮った"枝ブラ"のカットがあったり......全体的に大人っぽいしっとりした仕上がりになっていると思います」

――グラビアアイドルとして活動してきて、楽しかった撮影や大変だった撮影を教えてください。

「ごはんとお酒が大好きなので、食事をしながらとかお酒を飲みながらの撮影はいつもすごく楽しいです。特に印象に残っているのは、床に置いたラーメンを、あぐらをかきながらセクシーにすするっていうグラビア(笑)。うれしかったお仕事として記憶に残っているのは、バリで撮影できたことですね。人生初の海外だったんですけど、現地の方々が上手な日本語でたくさん話しかけてくださって、1回行っただけで第2の故郷みたいに思えたほどでした。

 逆に大変だったのは、DVDの撮影でタイのプーケットに行った時。大雨の影響で山が崩れて断水と停電になってしまったんですけど、撮りきらないとダメだったのでビキニの上からレインコートを着て撮影したんです。しかも、その時ヘルニアになるっていうハプニングも重なってしまって(笑)。今となっては笑い話になっている、いい思い出です」

――グラビアアイドルを続けてきてよかったなと思うのは、どんな時ですか?

「ファンのみなさんとコミュニケーションをとっている時です。緊張するオーディションや顔合わせの前に、ファンクラブのチャットに"頑張れって言ってくれない?"って書き込むと、みんな"凛ちゃん頑張れ!"、"いつも応援してるよ!"って返事をくれるんです。私が精神的に落ちている時もすごくやさしい言葉をかけてくれるので、そういうあたたかいファンの方々に出会えたことがいちばんの宝物です」

【過食嘔吐の過去を告白】

――グラビアアイドルとして楽しいできごとを経験しながら、一時期はプロポーションの維持に悩み、過食嘔吐を繰り返した時期があったそうですね。

「2016年頃にごはんが食べられなくなって激痩せした時期があって、まわりから"痩せたね"ってホメられることが増えたんです。そこで同時に"太っちゃいけないんだ"って思い込んでしまって、たくさん食べた時には吐くっていうことをしたのが過食嘔吐の始まりでした。自分に自信がなかったので、ひとりに"ちょっと太ったんじゃない?"って言われると100人に言われたような気持ちになって、自分自身を責めてしまって......。振り返ってみると、そういう精神面の弱さがいちばんの原因だったんだと思います」

――そういったつらい時期を変えてくれたのが、筋トレだったのでしょうか?

「はい。過食嘔吐をしていた時期も体重変動が激しかったんですけど、ちょうど痩せていた時に新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛期間が始まったんです。そうなると私の楽しみは食べることしかないから、次に人前に出る時にまた太ったって言われるかもしれない。何か対策はないか考えた結果、好きなものは食べながら、毎日スクワット50回とプランク(体幹トレーニング)を続けることにしました。私は数字を見るとストレスがたまるので、なるべく体重は計らないようにしていたんですけど、しっかり食べた日でも"運動したから大丈夫だ!"って気持ちがラクになったことが大きかったです」

――その後もスクワット50回とプランクを続けていたのでしょうか?

「無理なく続けられるようになると同じメニューにも飽きてきたので、ほかにできそうなトレーニングがないかなと思ってYouTubeを見ていた時に加藤ひなたさんの『ひなちゃんねる』に出会ったんです。トレーニングにくじけそうになっても、ひなたさんがすごくやさしい声で"あともうちょっとだよ!"って応援してくれるので、動画を見ながら一緒に頑張れました」

――トレーニングをする中で、自分で決めていたことや大切にしていたことはありましたか?

「無理をしすぎないこと。無理をすると次の日からやりたくなくなってしまうので、しんどい日は5分だけにしたり、スクワットだけにしたり、自分を甘やかしながら毎日続けられる方法を探していました。そういう生活を始めて1〜2年後に体重を計ってみたら、自分が思っていた数字をはるかに下回って、17kgも痩せていたんです」

――食事面で気をつけていたことはありましたか?

「何もなかったです(笑)。外出自粛期間は料理をすることしか楽しみがなかったので、自分で麻婆豆腐とか唐揚げを作って食べて、大好きなお酒もたくさん飲んでいました。でも、ひとつだけ気をつけていたのは、ちゃんと噛むこと。昔はほぼ丸飲み状態だったんですけど、食べすぎを防ぐためにゆっくり食べることを心がけていたら、少ない量でも満腹感が得られるようになりました。今では逆に遅くなりすぎちゃって、食リポの時に大変なんですけど(笑)」

――トレーニングを始めたことで、体型以外の変化もありましたか?

「まわりから"痩せたね" って言われることはあったんですけど、それ以上に"明るくなったね"って言われましたね。ホメてもらえることがうれしいので、ボディケアやスキンケアもきちんとするようになりましたし、もっと自信を持ってお仕事に行けるように以前よりたくさん勉強するようにもなりました」

――過食嘔吐の話をメディアや自身のSNSですることに抵抗はありませんでしたか?

「抵抗はなかったです。ネットで過食嘔吐について調べると、一生治らないっていう情報も出てくるんですよね。でも、私は症状が改善されたので、そういういい情報も広めたいなと思って。SNSには同じ悩みを抱えている方が相談のメッセージを寄せてくれることもあるので、公表してよかったなって思います」

【筋トレで自分を好きに】

――現在もトレーニングは続けているのでしょうか?

「週2くらいのペースでジムに通って、道具を使わず自分の体重を負荷にして行なう自重トレーニングをしています。トレーナーさんがやさしいので、食事制限やハードすぎる運動はしていなくて、それが私には心地いい。体も着実に変わってきていますし、ドカ食いをすることもなくなりました。このまま、グラビアにちょうどいい、やわらかさを残した今の体型をキープできたらいいなと思っています。でも、もしたまにムチムチしてても、温かく見守ってください」

――最近は多くの芸能人の方がトレーニングを行ない、人によっては大会に出場するなどフィットネスがブームになっていますよね。

「トレーニングは自分の体がどこまで変化するのかを知るきっかけになりますし、ご本人が楽しくできているなら、すごくいいことだと思います! 私もお仕事で大会に出場するような機会があれば、ぜひやってみたいですね。何事も、挑戦するってカッコいいことだと思うので!」

――改めて、高橋さんが考えるトレーニングのよさとは?

「私がトレーニングを始めていちばんよかったなと思うのは、自分自身を好きになれたこと。たとえばちょっと太ったとしても、食べすぎてしまったとしても、そんな自分もいいなって感じられるのはトレーニングをしているから。体を動かすことって、心を支えることでもある気がします。出会うことができて、本当によかったです」

――2024年は芸能活動が11年目に突入します。今後のお仕事の目標やプライベートで達成したいことを教えてください。

「私自身、落ち込んでいる時にドラマやバラエティー番組から元気をもらうことがたくさんあったので、同じように悩んでいる方をテレビを通して笑顔にできる人になれたらと思っています。そのためには、お芝居もバラエティー番組のお仕事も2023年以上にできたらうれしいし、競馬にももっと詳しくなりたいです。

 プライベートの目標は、趣味の絵を頑張ること。今は、11月に電撃引退した推しのイクイノックスをデッサンしているところなんですけど、もうちょっと腕を磨いて、いつかみなさんにお見せできたらいいなと思っています」

Profile
高橋凛(たかはし・りん)
1990年8月9日生まれ、新潟県出身。2014年のデビュー後、多くのグラビア誌やテレビ番組で活躍。2021年から3年連続でRISEのラウンドガールを務める。2作目の写真集『抱いて』が発売中。グラビアアイドル・椿原愛さんとのYouTubeチャンネル『あいとりん』では、自身の日常やトレーニング法などを公開している。
公式Instagram:rintakahashi0809
公式X:@rin_rin_t

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