チェルシー、パルマーの2得点1アシストで今季2度目の連勝！　猛攻のルートンから辛くも逃げ切り

　プレミアリーグ第20節が30日に行われ、チェルシーとルートン・タウンが対戦した。

　今季もなかなか波に乗り切れていないチェルシーは、ここまで行われたプレミアリーグ19試合で7勝4分8敗を記録。27日に行われた前節のクリスタル・パレス戦では、試合終盤にノニ・マドゥエケがPKで決勝弾を決め、2−1と白星を飾った。今季のプレミアリーグで2度目の連勝を目指す今節は、ここまで18試合を消化して4勝3分11敗と大きく負け越していながら、現在は2連勝中のルートン・タウンとのアウェイゲームに臨む。チェルシーはコール・パルマー、コナー・ギャラガー、モイセス・カイセドらがスターティングメンバーに並んだ。

　試合は立ち上がりからチェルシーがゴールに迫る場面を作っていくと、序盤の12分にスコアが動く。自陣中央で前を向いたパルマーの放った浮き球パスから、左サイドを抜け出したニコラス・ジャクソンがフィニッシュまで持ち込むも、ここはGKトーマス・カミンスキに阻まれる。こぼれ球を拾ったテデン・メンギのパスからイッサ・カボレが繋ごうと試みるも、狙っていたパルマーがボールをインターセプト。ワントラップから左足を振り抜き、強烈な一撃を突き刺した。

　チェルシーが幸先良く先手を取った後、試合はややこう着気味に。ホームチームのルートン・タウンは前に出る時間も作りながら、なかなか決定的なシーンを生み出すことはできない。このような状況で前半も終盤に突入すると、37分に再びゴールネットが揺れる。チェルシーは左サイドで細かくパスを繋いでレヴィ・コルウィルが敵陣まで駆け上がると、時間をかけずに中央へ渡す。フリーで待っていたパルマーが右へ繋ぐと、パスを受けたマドゥエケが時間をかけながらも、縦への持ち出しから右足一閃。狙い澄ました一撃でニアサイドを射抜き、チェルシーがリードを広げて前半を終えた。

　後半に入ると70分、チェルシーは自陣中央でフリーキックを獲得すると、アクセル・ディサシが中央を破るグラウンダーのパスを付ける。引いてボールを受けたN・ジャクソンは巧みな体の使い方で前を向き、シンプルに中央のスペースへスルーパス。最後はパルマーが飛び出してきたGKカミンスキをかわしてゴールに流し込み、チェルシーが勝利を決定付けた。

　直後の74分にはホームチームが反撃へ。敵陣左サイド高い位置でパスを受けたアルフィ・ダウティーが左足でクロスボールを送ると、中央へ飛び込んだイライジャ・アデバヨがヘディングシュートを沈める。ルートン・タウンが1点を返したかに思えたが、VAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）を経てダウティーのオフサイドが確認され、得点は認められない。チェルシーの3点リードで試合は再開した。

　勢いに乗ったルートン・タウンは79分、敵陣右サイドでチドジー・オグベネから送られたクロスボールを、ボックス中央でアデバヨが頭で合わせたが、ヘディングシュートはクロスバーに嫌われる。それでも、こぼれ球を回収して2次攻撃に出て、右コーナーキックを獲得すると、ダウティーが左足で放ったボールにロス・バークリーが反応。ニアサイドから狙い澄ましたヘディングシュートを沈めた。バークリーが古巣相手に得点を記録し、ルートン・タウンが1点を返した。

　さらにルートン・タウンは87分、敵陣右サイドでボールをキープしたカールトン・モリスが横へ繋ぐと、引き取ったオグベネが右足でクロスボールを供給。ファーサイドから飛び込んだダウティーのヘディングシュートはGKジョルジェ・ペトロヴィッチに弾かれたものの、こぼれ球をアデバヨが押し込む。ルートン・タウンが怒涛の攻撃で1点差に詰め寄った。

　後半アディショナルタイムの6分もルートン・タウンが攻撃に出る時間が続いたが、決定的な同点弾を挙げることはできず、試合はこのままタイムアップ。チェルシーが今季2度目の2連勝を飾った一方、ルートン・タウンは3試合ぶりの黒星を喫した。

　この後、チェルシーは2024年1月6日にFAカップ3回戦のプレストン戦が組み込まれている。一方、ルートン・タウンも同7日にFAカップ3回戦でボルトンと対戦予定だ。

【スコア】
ルートン・タウン　2−3　チェルシー

【得点者】
0−1　12分　コール・パルマー（チェルシー）
0−2　37分　ノニ・マドゥエケ（チェルシー）
0−3　70分　コール・パルマー（チェルシー）
1−3　80分　ロス・バークリー（ルートン・タウン）
2−3　87分　イライジャ・アデバヨ（ルートン・タウン）