古橋亨梧が鮮やか左足ミドル弾! 前田大然は圧巻のスピードで退場誘発…セルティックが宿敵撃破

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2023年12月31日 01:13  サッカーキング

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オールドファームで貴重な追加点を挙げた古橋亨梧 [写真]=Getty Images
 スコティッシュ・プレミアシップ第21節が30日に行われ、セルティックとレンジャーズが対戦した。

 国内最大のビッグマッチ、“オールドファーム”の幕が上がる。今季のセルティックはここまで20試合を消化し、15勝3分2敗を記録。チャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ敗退に終わった。また、スコティッシュ・プレミアシップでも11シーズンぶりに連敗を喫するなど不穏な空気が流れたが、現在は2連勝中。3連勝を懸けてダービーマッチに臨む。

 一方、レンジャーズはここまで18試合を消化して14勝1分3敗を記録。ヨーロッパリーグ(EL)ではグループステージを首位で終え、ラウンド16進出を決めた。首位セルティックとの勝ち点差は「5」となっているが、消化試合数が「2」少ないことから、首位浮上を狙える立ち位置だ。現在はスコティッシュ・プレミアシップ5連勝中、フィリップ・クレマン監督就任以降は公式戦16試合無敗と好調をキープしており、“オールドファーム”を勝利して首位のセルティックにプレッシャーをかけたい。

 セルティックはスターティングメンバーに古橋亨梧と前田大然が入った。ベンチメンバーには、ハムストリングの負傷で2カ月以上もの間戦列を離れていた旗手怜央が戻ってきた。一方で岩田智輝は負傷の影響もあってメンバー外に。小林友希もベンチから外れた。

 試合は立ち上がりの5分、カラム・マクレガーからの浮き球パスで古橋が最終ライン背後のスペースへ抜け出す。相手に寄せられながらも強引に左足を振ったが、シュートはGKジャック・バトランドに阻まれた。20分には敵陣右サイドでマット・オライリーからのパスを受けた前田が、見事なファーストタッチでペナルティエリア右の深い位置まで侵入。中央へグラウンダーのボールを折り返したものの、飛び込んだ古橋にはわずかに合わなかった。

 均衡が破れたのは25分。セルティックは右コーナーキックを獲得すると、ルイス・パルマが右足でボールを蹴り込む。ここはニアサイドで相手に先に触られたものの、こぼれ球に反応したパウロ・ベルナルドが右足一閃。ダイレクトで抑えの効いた一撃を突き刺し、セルティックが先手を取った。

 1点ビハインドとなったレンジャーズは33分、敵陣中央でアリスター・ジョンストンからのバックパスを狙っていたシリル・デセルスがペナルティエリア左まで持ち運ぶも、ここはジョンストンの決死の戻りに阻まれてフィニッシュまでは持ち込めない。前半はこのままセルティックの1点リードで終了した。

 後半に入ると47分、セルティックの“エースストライカー”が大きな仕事をやってのける。敵陣ペナルティエリア手前の位置でオライリーからのパスを受けた古橋が前を向くと、巧みなステップから左足を振り抜く。狙い澄ましたミドルシュートがゴール右に吸い込まれた。

 これで古橋は第19節リヴィングストン戦以来2試合ぶりの得点を記録。今季のスコティッシュ・プレミアシップ通算では8点目、公式戦通算では10点目を挙げた。加えて、レンジャーズとの公式戦では通算7点目、今季の対戦では2試合連続ゴールを記録している。

 古橋のゴールで2点をリードしたセルティックは、その後レンジャーズに際どいシーンを作られることもあったが、無失点で凌ぎ切る。すると71分、今度は“スピードスター”が躍動。レンジャーズがセカンドボールを拾った状況の中、古橋がコナー・ゴールドソンに寄せてパスコースを限定すると、レオン・バログンにパスが送られたところで前田が一気にスピードアップ。前田の猛然としたプレスでミスを誘発すると、ボールを拾った古橋がダイレクトで背後のスペースへスルーパス。反応した前田は、バログンと入れ替わって背後のスペースへ飛び出そうとしたものの、慌ててカバーしたバログンに倒される。このプレーに対して主審はレッドカードを提示し、セルティックは数的優位となった。

 10人での戦いを強いられたレンジャーズだったが、終盤に突入した88分には1点を返す。敵陣ペナルティエリア手前左寄りの位置でフリーキックを獲得すると、ジェームズ・タヴァーニアーが右足で豪快な一撃を叩き込んだ。

 だが、レンジャーズの反撃はここまで、試合はこのままタイムアップを迎え、セルティックが今季の“オールドファーム”で2連勝を飾った。レンジャーズと比較して消化試合数が「2」多い状況の中、勝ち点差を「8」まで広げている。古橋と前田は83分までプレー。旗手に出番はなかった。
 
 次節は2024年1月2日に行われ、セルティックは敵地でセント・ミレンと、レンジャーズはホームでキルマーノックと、それぞれ対戦する。

【スコア】
セルティック 2−1 レンジャーズ

【得点者】
1−0 25分 パウロ・ベルナルド(セルティック)
2−0 47分 古橋亨梧(セルティック)
2−1 88分 ジェームズ・タヴァーニアー(レンジャーズ)

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