メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス新作フロム ザ ガーデンは“トマト”にフォーカス

0

2024年01月09日 00:11  Fashionsnap.com

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fashionsnap.com


フロム ザ ガーデン

Image by: メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス
 メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスが、新作「レプリカ オードトワレ フロム ザ ガーデン」(10mL 税込5280円、30mL 同1万1880円、100mL 同2万3540円)を2024年2月1日に発売する。青々しく爽やかなトマトにフォーカスをあてた、大地の温かみが漂う香りだ。新作を手掛けた、調香師オリヴィエ・クレスプ(Olivier Cresp)氏と、息子のセバスチャン・クレスプ(Sebastian Cresp)氏が、”トマトの香り”の魅力を語った。

 新作のインスピレーション源となったのは、日差しが注ぐ菜園でガーデニングを楽しむ午後のシーン。大地を感じながら真っ赤に熟したトマトを摘み取っていく様子を「大地と青々としたトマトリーフの香り」で表現し、シトラスウッディーな香りに仕上げた。
 トマトリーフ アコードがトマトを手摘みした時のような爽やかな感覚を想起させ、ジューシーで明るくピリッとしたノートのグリーン マンダリン エッセンスが、収穫したての果実のフレッシュなムードを表現。フローラルでアロマティックなゼラニウム ハート エッセンスが、緑豊かな菜園を描き出し、湿度を感じさせるニュアンスのパチョリ エッセンスが、ガーデニングの後に手にほのかに残る土の香りを思い起こさせる。

Short Interview
 フロム ザ ガーデンの香りを手掛けた、親子調香師デュオの父、オリヴィエ氏は、45年以上第一線で名香を生み出し続け、シュヴァリエを受勲した経験を持つフレグランス界のレジェンドのひとり。息子のセバスチャン氏は父の背中を追い調香師となり活躍する。2人で作り出した、トマトの葉と熟れた果肉からできた“トマトジュース”をキーセントにした新作の香りについて、ユニークなアイデアをフレグランスに昇華する、その秘訣とはーー。

ーオリヴィエさんはこれまで数々の名香を生み出しています。息子さんであるセバスチャンさんとフレグランスをクリエイションする際は、役割分担はあるのでしょうか?
オリヴィエ・クレスプ(以下、オリヴィエ):2人で制作するときは、まずはセバスチャンがアイデアやストーリー、インスピレーションを挙げてくれます。その時点で膨大な時間を費やします。フレグランスの土台となる部分ですから、必要不可欠な工程です。ここで私たちが大切にしているのは「正しいアイデア」かどうか。このアイデアによって、まだ誰も体験したことのない、すばらしいフレグランスを作り出せるかどうか、ということなんです。
ーでは、フロム ザ ガーデンにおける“正しいアイデア”とは?
セバスチャン・クレスプ(以下、セバスチャン):記憶や思い出を鮮やかに再現する香りを作るために、まず自分の記憶をたどりました。それは、日曜日の午後に庭を歩いていて、真っ赤に熟れたトマトが目に入ってきた時のこと。緑豊かな庭の中にある鮮やかなレッドのコントラストにインパクトを感じて、取り入れてみようと提案したのです。
オリヴィエ:セバスチャンからそれを聞いて、とてもポエティックでロマンチックに思えたのです。そこからトマトの香りに注目しました。
ーフレグランス業界では、今トマトが注目を集めていますよね。どんなところが魅力なのでしょうか?
オリヴィエ:私が思うトマトの魅力は、葉のみずみずしく爽やかなグリーンの香りと、熟した実が持つフレッシュでジューシーなムードを兼ね備えているところです。実際にトマトの香りのエッセンスというものはないのですが、このふたつの要素をさまざまな香りの分子によって両立させるのはとても複雑で、繊細な作業でした。
ーフロム ザ ガーデンが持つ、「爽やか」「ジューシー」「緑豊か」といったムードを表現するための鍵はなんでしたか?
オリヴィエ:セバスチャンのアイデアから始まり、トマトリーフとトマトジュースを使った香りをまずは作ってみて、そこから美しいフレグランスに昇華させるためにさらに議論を重ねていきました。「まだ誰もやったことのない香り」かどうか、そして大前提として「美しく、ワクワクするものであるか」どうか、試行錯誤を重ねていったのです。
セバスチャン:南イタリア産のマンダリンをはじめ、グレープフルーツやシトラスといった柑橘類をトップノートに、ミドルノートにトマトリーフアコードを採用したことでフレッシュな香りと青々とした香りが美しく絡み合います。ベースにはインドネシア産のパチュリや、ホワイト ムスク、エレガントな要素を持つモスなどを組みわせ、ミステリアスなムードも添えています。
オリヴィエ:完成したフロム ザ ガーデンの香りはとてもなめらかで、エレガントでしょう?トマトをテーマにしたどの香りとも違う。それでいて、まとった時の高揚感も演出してくれる。素敵なフレグランスに仕上げることができて満足しています。


■レプリカ オードトワレ フロム ザ ガーデン先行販売:2024年1月25日(木)※メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストア、ZOZOなど全国発売:2024年2月1日(木)

    ランキングトレンド

    前日のランキングへ

    ニュース設定