働きたいママの頼れる味方、保育園。近年は保育園以外にも、幼稚園の預かり保育やこども園など子どもを預けられる場所が増えてきました。なかには近所に住む両親や義両親にわが子を預けるママもいるでしょう。目を離さずにしっかり見てもらえそう……といった、親族ならではの安心感があるのかもしれません。
義母の大切な時間を奪っているのだから、お金は渡して当然?
ママスタコミュニティに相談をくれたのは、1歳のお子さんを義母さんに預けて働いているママさん。週2回5時間のパートだそうで、上のお子さんはこども園に通っているとか。
『当初は預かり保育を利用するつもりでしたが、義母に「預かり保育はかわいそう」と言われ、お願いすることに。月2万円を渡しています。しかしそれ以外にも「あれを買って」と要求が多く、この数ヶ月だけで10万円近くかかりました。「預けるのをやめたい」と伝えたところ、ダンナと義母から反対に遭っています』義母さんに買ったのは、電子レンジやローテーブルなどの家具・家電。「ご飯をあげるときに必要だから」が、その理由だそうです。先日は無断で安価な子ども服を大量に購入してきて、代金を請求されたとか。
「上の子のこども園でやっている一時保育のほうが、断然安いです。5時間預けても2,000円ほどで、給食まで食べさせてくれるので」と、投稿者さん。このまま義母に下の子を預けるか、悩んでいるそうです。
コメント欄には義母さんを擁護する、こんな声もありました。
『子どもを預けるには、お金がかかります。私の母も病気になったときなどは預かってくれたものの、「仕事のためならそれなりのお金を払うべき」という考え方でした。義母さんに預けている間、投稿者さんはお金を得ています。義母さんだってその時間に働くこともできるのに。対価としてお金を渡すのは当然です』
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孫を預かるのは、なぜ?かわいいから?お金のため?
『孫をダシにした、タカリだよね。反対するなら、ダンナの小遣いから引いてやれ』この投稿で圧倒的に多かったコメントは、義母さんやダンナさんへの批判でした。
同じようにわが子を義実家に預けた人や、孫を預かった経験がある人たちからの声もあります。
『私が切迫早産で入院したとき、義母は「孫ちゃんたちが来るなら危なくないように部屋を模様替えして、電子レンジも新しいのにしちゃおうかな!」みたいに張り切っていた。でもお金なんて要求されなかったよ。後日に無理やりお礼を「気持ちなので」と渡したけれど』
『孫を毎週末に預かっています。オムツや着替え、幼児用の椅子もこちらで用意しました。疲れるけど、楽しい! お金なんてもらえませんよ』
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もちろん面倒に思う人だっているでしょうが、それなら断ればいいだけ。謝礼を受け取ることで、納得する場合もあるでしょう。しかし、そもそも”面倒”と感じている人は自ら預かりを申し出たりしません。
自らの希望で孫を預かった、投稿者の義母さん。本来ならお金は不要だったのかもしれません。投稿者さんは”気持ち”から、お金を渡すことにしたのでしょう。さらなる要求は、その善意につけ込んでいるようにも感じられます。
『そのうち介護が必要になったら、「あのとき、孫の世話をしたよね?」と、いつまでも孫をダシに使われそう』お金を払って預けている以上、投稿者さんと義母さんの立場は対等のはず。義母と嫁という本来の関係性のせいで、投稿者さんが弱い立場になっているのも気になりますね。
選ぶべきは預かり保育一択。ママが納得できる育児をしよう!
『保育のプロが見てくれるほうが安心だよ』
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『義母より安心で安い預け先が他にあるのに、ダンナが反対する意味がわからない。孫に会わせたいなら、休日に自分が連れていけばいい。妻子を使って親孝行するな!』ダンナさんの親孝行は素晴らしいことですが、そのためにわが子が犠牲になってもいいのでしょうか? お金のことだってそうです。「義母に預けるのにかかった金額を明確に数字にして見せて、『このままでは子どもたちの教育費が貯金できない』と話をしてみたら?」という提案もありました。
『一時保育に切り替えたら? ダンナはわが子を使って親孝行をしている気になっているし、義母はなんだかんだでお金がもらえるから反対すると思うけど。「子どもも大きくなるし、動き回るようになれば義母さんも大変になる。子ども同士のなかで成長させたいから」と言えばいいよ。「一時保育が使えない場合は、義母さんにお願いします」と、希望を残して』
『一時保育の手続きをした後で「いいところがあったので決めてきました!」でいいじゃない? 投稿者さんのお金で預けて投稿者さんが準備も送迎もするのに、義母やダンナの顔色をうかがう必要はないよ』「主役は孫なのに、義母が主役になって育児している気でいるのはおかしい」「内心嫌々で義母に預けるなんて、子どももかわいそう」という声もありました。先ほど挙がった預かり保育を利用するメリットを考えれば、どうすべきかは一択です。わが子のためを思うなら、ママ自身が納得できることを選ぶのが一番。みなさんの声を参考に、意志は強く、言い方はソフトに「NO!」を伝えましょう。
文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・善哉あん