デンマークのフレデリック10世が国王に即位 マルグレーテ女王は正式に退位

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2024年01月15日 10:11  Techinsight Japan

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デンマークの君主に即位したフレデリック国王と妻のメアリー王妃。クリスチャンスボー宮殿のバルコニーに登場し、笑顔で手を振った(画像は『DET DANSKE KONGEHUS 2024年1月14日付Instagram「Deres Majestæter Kongen og Dronningen.」』のスクリーンショット)
デンマークでマルグレーテ女王(83)の退位式が執り行われ、長男フレデリック10世(55)が新国王として即位した。女王はクリスチャンスボー宮殿で宣言書に署名し、正式に退位した。即位したフレデリック国王は宮殿のバルコニーに現れると、君主として初めてのスピーチをした。その後、国王は涙ぐんで集まった国民に手を振ると、妻のメアリー王妃(51)とのキスを披露した。

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現地時間14日、デンマークの首都コペンハーゲンにあるクリスチャンスボー宮殿で、マルグレーテ女王の退位式が執り行われた。

マルグレーテ女王は昨年12月31日に放送されたテレビ演説で、即位52周年にあたる1月14日に退位すると発表した。女王はヨーロッパ最長の在位期間を持つ現職君主で、2022年に英エリザベス女王が崩御後、世界唯一の女性君主となった。


歴史的な退位となったこの日、女王は鮮やかな赤紫色のスーツ姿で宮殿に到着し、国家評議会に出席した。女王は息子のフレデリック10世と孫のクリスチャン王子(18)に見守られながら、宣言書に署名することで正式に退位した。


署名を終えると涙ぐんだ様子で椅子から立ち上がり、「国王陛下万歳!」と新国王の即位を宣言した。

当日は凍えるような寒さにもかかわらず、宮殿前には新国王を祝福するために多くの国民が集まっていた。

しばらくすると宮殿のバルコニーにフレデリック国王が現れ、歓声をあげる人々に手を振った。そして、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相がマイクの前に立ち、国王の即位を正式に宣言した。


その後、君主として初めてのスピーチを行ったフレデリック国王は、退位した母マルグレーテ女王への敬意をこのように表した。

「私の母、女王陛下マルグレーテ2世は52年間デンマークを統治してきました。半世紀にわたり、私達の共通の遺産を出発点として、時代に従ってきました。彼女は今後もずっと、並外れた君主として記憶されるでしょう。私の母は王国と一体化することができたのです。」

そして国王は、母の後を継ぎデンマークの君主となった使命感について、次のように述べた。

「今日、王位は受け継がれました。私の望みは、明日を統一する国王になることです。これは私が生涯をかけて取り組んできた課題です。誇りと尊敬、そして喜びとともに引き受ける任務なのです。」

最後には、家族や国民に向けて、このようなメッセージを呼びかけた。

「私にはあらゆるサポートが必要です。最愛の妻、家族、みなさん、そして私達よりも偉大な人々から。私は一人ではないことを知っています。跳躍と献身。デンマーク王国のために。」

スピーチを終えた国王は、涙ぐみながら集まった国民に手を振った。そして、バルコニーに現れたメアリー王妃と手を繋ぎ、笑顔でキスをした。

バルコニーには、フレデリック国王夫妻の長男で王位継承順位1位となったクリスチャン皇太子、長女イザベラ王女(16)、双子の次男ヴィンセント王子と次女ヨセフィーネ王女(ともに12)も現れ、国王一家が勢揃いした。


この後、フレデリック国王とメアリー王妃は馬車に乗り、アマリエンボー宮殿へと戻るパレードが行われた。



画像は『DET DANSKE KONGEHUS 2024年1月14日付Instagram「Deres Majestæter Kongen og Dronningen.」「Kong Harald gratulerer Danmarks nye kongepar:」「“Gud bevare Kongen!”」「HANS MAJESTÆT KONGENS TALE FRA BALKONEN:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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