森保監督、次節は“ドーハの悲劇”と同じカタールでのイラク戦も「記憶がよぎることはありません」

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2024年01月18日 21:28  サッカーキング

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日本代表の森保一監督 [写真]=Getty Images
 AFCアジアカップカタール2023・グループD第2節のイラク代表戦を19日に控えた日本代表。森保一監督が前日会見にて、自身もピッチの上で経験した“ドーハの悲劇”について語った。

 次節の対戦相手であるイラク代表は、森保監督にとって“忌まわしき記憶”の残る相手だ。1993年10月28日、初のFIFAワールドカップ出場を目指していた日本代表は、翌年に控えたアメリカ大会に向けたアジア最終予選の最終節、勝てばワールドカップ行きが決まる状況の中でイラク代表と激突した。カタール・ドーハの地で行われた試合は、日本代表が2−1とリードして後半ロスタイム(現在のアディショナルタイム)に突入したものの、残り時間数秒というところで痛恨の失点。試合は2−2の引き分けで終わり、他会場の結果を踏まえ、初のワールドカップ出場をあと一歩のところで逃していた。“ドーハの悲劇”として後に語り継がれていく試合だ。現在は日本代表の指揮を執る森保監督も、選手としてこの試合にフル出場していた。

 今回の開催地は厳密に記すとドーハではなく、ドーハ郊外のアル・ライヤーンに位置する『エデュケーション・シティ・スタジアム』で行われる。“ドーハの悲劇”の後、日本代表は2013年6月11日にFIFAワールドカップブラジル2014のアジア最終予選で、カタールの地でイラク代表を1−0で破った。過去の通算対戦成績は7勝3分3敗と日本が勝ち越しており、“ドーハの悲劇”からは9戦無敗を継続している。

 しかしながら、もちろん森保監督にとっては、日本代表の一員としてカタールでイラク代表と対峙するのは“ドーハの悲劇”以来のこと。会見では関連する質問も飛んだ。森保監督は「1993年の経験について、私自身は記憶に残っています」と認めながらも、「ですが、今は選手ではなく監督という立場でここに来ていて、仕事をしている中でそのような記憶がよぎることはありません」と断言。共に会見に出席した板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)の名前にも触れながら、「選手たちは私がそれを経験した時には生まれてもいませんでした。既に日本サッカーの発展の中ですべてを克服し、世界で戦えるチームになっているという自信のもとで選手たちは戦ってくれていると思います」と主張した。

 “ドーハの悲劇”では現在のアディショナルタイムで失点を喫したが、森保監督は「この大会もアディショナルタイムがきっちりと取られて長くなっていますので、そこも含めてゲームマネジメントしていかなければ」と話している。一方で「ベトナム戦では、選手たちがアディショナルタイムをどう使うかという部分で、前半は逆転ゴールに繋げてくれました。後半は試合を締め括る、コントロールする等々の部分で、私が経験した30年前とはまったく違う素晴らしいプレーを見せてくれました」と続け、試合の進め方の部分でも自信を示している。

 日本代表とイラク代表の一戦は、日本時間で19日の20:30キックオフ。試合の模様はテレビ朝日系列で生中継されるほか、『DAZN』でもLIVE配信が予定されている。


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