竹俣紅アナが選ぶ「2023年GIベスト3」 フェブラリーSの前哨戦、根岸Sの注目馬も聞いた

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2024年01月28日 10:11  webスポルティーバ

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竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第11回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。年明け一発目の今回は、新年の抱負を伺いつつ、竹俣アナにとっての「2023年GIレース・ベスト3」を選出してもらった――。

 4月から『みんなのKEIBA』のMCを務めることになった昨年は、私にとって初めて競馬に触れた年。少しずつ競馬を知ることで、その楽しさにどんどんのめり込んでいったので、MC2年目を迎える今年はもっと競馬を勉強して、さらに楽しめる部分を増やしたいなと思っています。

 そして、私の2024年の目標は「馬体や歩様、追い切りを見る目を養いたい!」。足の関節の曲がり方やお尻の形、歩き方などを見て、もっと馬の状態がわかるようになりたいのです。

 というのも、今の私の予想のままでは、前走までの(過去の)情報でしか判断できません。でも、最新のフォトパドックや追い切りの映像を見て、その善し悪しがわかれば、前走からの成長や変化も予想に加えることができますからね。

 難しいとは知りつつも頑張ってみたいので、もしいい勉強法をご存知の方がいたら、ぜひ教えてください。

 さて、今回は2023年のGIレースを振り返って、個人的な「ベスト3」を選んでみたいと思います。

 まず第3位は、菊花賞。勝ったドゥレッツァとクリストフ・ルメール騎手との息の合った走りが忘れられないレースです。

 レース後に聞いた話によれば、ルメール騎手は返し馬の段階で「ドゥレッツァが元気そうだから前に行こう」と決断されたとのこと。競馬を見始めた頃の私は、返し馬というのはレース前のお披露目の時間なのかと思っていたのですが、そうではないんですよね。あの時間がいかに重要なのかを、あらためて知ることができたレースでもありました。

 ルメール騎手の"神騎乗"が印象的だった2023年。2024年も、目が離せません。

 続いて第2位は、有馬記念です。

 事前にいろんな人たちから、「有馬記念はドラマが起きるレースだ」とは聞いていましたが、だからといって、これほど劇的なレースになるとは、正直想像していませんでした。

 前年のダービー馬でもあるドウデュースが強いのは、誰もが認めるところ。とはいえ、3月のドバイターフは左腕節の違和感によって出走取り消しとなり、帰国初戦となった天皇賞・秋では、主戦の武豊騎手がケガで騎乗できなくなるというアクシデントも......。

 加えて、「体型がマイラーになってきているから距離が持たない」「ジャパンCも使って、秋3戦目という疲労がある」などと、不安要素も指摘されていました。

 そんななか、見事に快勝! コンビの絆で描いた圧巻の"ドラマ"でした。武騎手がすでに競馬界のレジェンドであることは言うまでもありませんが、この勝利でさらに"レジェンド度"が増したような気がします。

 そして第1位は、ジャパンCです。

 オールスターがそろったハイレベルな戦いであったことは言うまでもありませんが、個人的に印象に残ったのは、最後の直線で、逃げたパンサラッサがイクイノックスにかわされるシーン。その瞬間、パンサラッサが「えっ!?」という感じでイクイノックスのことを見ているのがわかるのです。そのシーンだけでも、何回も映像を再生し直してしまいましたね。

 パンサラッサは、一昨年の天皇賞・秋でも勝利目前でイクイノックスに差されているので、「前にも抜かれたあの馬だ!」ってわかって見ていたのかな? そこも気になるところです。

 さあ、今週は東京競馬場の開幕週。ダートGIII 根岸Sが行なわれます。

 おととしのこのレースで3着、昨年は4着という成績を残しているタガノビューティーが今年も出走。このレースに好相性の武蔵野Sからの臨戦で、前走ではドライスタウトに次ぐ2着に入線しています。

 明け7歳ですが、近走の成績からは衰えている様子は見られません。先週のアメリカジョッキークラブCでも、私の"愛馬"ボッケリーニ(牡8歳)が勝ち馬とタイム差なしの2着となりましたから、タガノビューティーにも注目です。今回の予想は、タガノビューティーに勝てる馬を探す、という感じでしょうか。

 過去10年の3着以内の馬30頭のうち、差し・追い込みが25頭を占めている根岸S。

 となると、注目したいのはサンライズフレイムです。

 その位置からで大丈夫なの!? と思ってしまうところからでも、鮮やかに差し切るこの馬。あの走りを見ると、東京のこのレースにはぴったりですよね。ストームバード系の馬が活躍しているレースですから、血統的にも合いそうです。ゲートでテンションが上がらなければ、初重賞でも直線で末脚を存分に発揮できるのではないかと思います。

 また、このレースは前走から距離を短縮してきた馬の好走率が高くなっていることから、スタミナも求められるようです。

 前走の1800m戦から距離短縮で臨むパライバトルマリンは、長い距離でも逃げ・先行ができる体力の持ち主。近走は地方交流重賞を転戦していますが、1勝クラスのレースで東京コースの経験があります。今回はどの位置で競馬をするのか、注目です。

 根岸Sについて調べていた時に、まだ1200m戦だった2000年のレース映像に巡り合い、大先輩・青嶋達也アナウンサーのすばらしい実況とともに、ブロードアピールの伝説の追い込みを観ました。私が2歳の時のレースですが、今こうして動画を観て、その当時の興奮を知ることができます。こういう出会いができることも、競馬の楽しいところですね。

Profile
竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:おいしいおそば屋さん巡り ウォーキング ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに

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