義母はいつも快く出迎えてくれます。娘にも声をかけてくれますが、娘は私の後ろに隠れてあいさつをしません。
義兄家族はすでにくつろいでいて、義姉は義父となにやら話が盛り上がり、爆笑しています。
私はいまだ義理の家族の集まりに行ってもあいさつ以外ほとんど話せません。しかし義姉は、本当に私と同じ嫁という立場なのかなと思うくらい、義両親たちと打ち解けています。とくに義父とは同じ野球チームのファンという共通項もあって、気が合うようです。
甥も義姉と同じく愛想の良い子で、義父の隣に座ったり義母に話しかけたりと、なにやら楽しそうにしています。一方娘は私と似て人見知りだからか、義実家へ行っても私から離れません。
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夫は私と娘が義実家に馴染まないのをよく思っていないので、少しイラッとした様子で促します。
甥も声をかけてくれますが、娘は私にすがって首をふります。
夫は甥をわが子のようにかわいがっています。甥も夫にはものすごく懐いていて、義実家の集まりを「ユウジと遊べる日」として毎回とても楽しみにしてくれているようです。娘が生まれる前は、義兄と夫、甥の3人で釣りに行ったり、アスレチックに行ったり、頻繁にお出かけしていました。
私だけではなく、娘も人見知りです。せっかく義両親や義兄家族が笑顔で話しかけてくれているのに、私も娘も愛想よくできず、申し訳なくなります。私は夫に「サヤが家族と積極的に話をしないから娘も話をしないんだ」としょっちゅうなじられます。義家族に対してただでさえ緊張するのに、夫にプレッシャーをかけられているように感じ、私は余計肩に力が入ってしまいます。娘の人見知りは、年齢があがれば自然と解決するものなのでしょうか? それとも私が変わらなければならないのでしょうか? 次の帰省が今から憂鬱です。
【第2話】へ続く。
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