【バレエ】聞いて分かったレオタードの上にタイツをはくメリット

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2024年01月31日 15:01  おたくま経済新聞

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【バレエ】聞いて分かったレオタードの上にタイツをはくメリット

 海外やプロダンサーでよく見かける、レオタードの上にタイツをはく「タイツonレオタード」のスタイル。「オーバータイツ」とも呼ぶそうです。


 このオーバータイツ、バレエを始めたときに「タイツをはいてからレオタードを着る」と習った筆者にとっては、「プロダンサーがするかっこいい着方」というイメージしかありませんでした。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 しかし、タイツとレオタードの着方(どちらが先か)に関して、アンケートを取ったところ、「タイツonレオタード」には、見た目以外にも機能面でメリットがあることが判明!


 また、アマチュア・バレエ教師・プロダンサーによって着方の割合が変わることも判明しました。


■ 【アンケート】レオタードとタイツはどっちが先

 実際に「レオタードの上にタイツ派」はどのくらい存在するのだろう?と疑問に思い、InstagramのストーリーズおよびXでアンケートをおこないました。


 アマチュア・バレエ教師・プロダンサーの属性ごとに結果を紹介します。


■ アマチュアは「タイツが先派」が約75%

 まず、筆者のように趣味でバレエを楽しんでいるアマチュアの方々の結果から。


【アマチュア】
(1)タイツが先……74.9%
(2)レオタードが先……15.5%
(3)日によって変わる……9.6%


総票数:237票
* * *


 ご覧のとおり、アマチュアの場合、圧倒的に「タイツが先派」が多く見られました。


 やはり、日本のバレエ教室においては「タイツを先にはいてレオタードを着る」という着方を教わることが一般的ですので、「タイツが先派」が多いのでしょう。


 また、レオタードを先に着る着方を知ってはいるものの、「プロダンサーがするもの」として気恥ずかしさを覚える方もいるかもしれません。(筆者も同じです)


■ バレエ教師は「タイツが先派」が若干多い結果に

 続いて、バレエ教師のアンケート結果を紹介します。


【バレエ教師】
(1)タイツが先……44.2%
(2)レオタードが先……39.6%
(3)日によって変わる……16.2%


総票数:43票
* * *


 アマチュアと比べて「レオタードが先」の割合がかなり高くなったことが分かります。


 レオタードが先派のバレエ教師によると、レオタード先派になったきっかけとして「黒タイツ」があるそう。


▼レオタードの上にタイツ派のバレエ教師より


「きっかけは、2000年頃に流行ったレオタードの上に黒タイツ→スカート押さえる→快適!→ピンクタイツも同じでいいじゃん、です」


「ピンクタイツから黒に変えて、レオタードの下から上に変わりました」


 たしかに、ピンクタイツに比べて黒タイツはレオタードとタイツの境目がはっきりするもの。レオタードの上に黒タイツを重ねることで、足が長く見えたり、(なんとなく見えるのが恥ずかしい)レオタードとタイツの境目をぼかしたりできます。


■ プロダンサーはほぼ半々の結果に

 最後に、ほぼ毎日レオタードやタイツを着るプロダンサーの結果を紹介します。


【プロダンサー】
(1)タイツが先……34.6%
(2)レオタードが先……35.1%
(3)日によって変わる……30.3%


総票数:23票
* * *


 3つの属性の中で、唯一「レオタードが先」の割合が最も高い結果となりました。


 とはいえ、3つの選択肢の割合はほぼ一緒。たしかに、SNSなどで見かけるバレエ団のレッスン風景でも「タイツが先派」も「レオタードが先派」も同じくらい見かけます。


 日によって変わる派の人も多く、その日のレオタードやリハーサル内容(踊りの内容)などに合わせて着方を変えているのかもしれません。


■ 聞いて分かった「レオタードの上にタイツをはくメリット」

 ここで気になるのが、レオタードの上にタイツをはくメリットや理由。実際にレオタードが先派の方に教えてもらいました。


▼アンケートより「レオタードの上にタイツをはくメリットや理由」


・背中の開きが大きいレオタードは、レオタードの上にタイツを重ねることでかっこよく見える気がする


・おしりのハミ肉が目立ちにくくなる


・足が長く見える


・タイツのウエストあたりのゴムで、お腹に段差ができるのが防げる


・(お腹部分に)タイツが直接肌に当たらないので、タイツによる締め付け感が軽減できる


・お腹あたりでタイツがもごもごすることを防げる


・少し大きなサイズのレオタードでも、タイツを上から重ねることで安定感が出る


・レオタードでショーツを隠しやすいため、ショーツがレオタードからはみ出ていないか気になりにくい


・(レオタード→タイツ→スカートの順で着る場合)タイツの端を折り返し、スカートの上部を押さえることで、スカートがズレたりリボンがほどけたりすることが防げる
* * *
 
 こんなにたくさんメリットがあったとは……!


 筆者がとくに感動したのは「タイツの端を折り返し、スカートの上部を押さえることで、スカートがズレたりリボンがほどけたりすることが防げる」というメリット。


 筆者自身、下からスポッとはけるプルオンタイプのスカートを着るときに、動くにつれてスカートが上にずり上がってくるのが悩みでしたが、この着方を真似してみると、たしかにスカートがズレにくいんです!


 また、巻きスカートのリボンを入れ込みながらタイツの端を折り返すことで、男性と組むリハーサルのときに邪魔にならず良いのだとか。


 上記にもあるように、タイツの締め付け感やお腹付近のもごもごした感覚が苦手な方にもオーバータイツは適しています。


 最初は恥ずかしいかもしれませんが、一度試してみる価値アリです。ぜひ「タイツが先派」の方も、レオタードの上にタイツの着方に挑戦してみてください。


(上村舞)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 上村舞 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024013106.html

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