飴の姿に記憶や存在の在り方を問う野村在の作品が展示中。カンロが制作協力

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2024年02月02日 18:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

メイン画像:Photo TAKAHASHI Kenji Photo courtesy of Tokyo Arts and Space

カンロが制作協力した野村在の作品『Can’t Remember I Forgot You − 忘れたことすら、覚えていない』が2月11日までトーキョーアーツアンドスペース本郷で開催中の『OPEN SITE 8』内で展示されている。

記憶や存在の儚さをテーマにした作品を多く手掛ける野村による同作は、アルツハイマーや認知症の人のかつての記憶を飴板に写し、記憶を載せた飴板がわた飴に姿を変えることで存在や記憶、死の在り方を問う作品。カンロとしては初の文化芸術活動の支援となる。入場無料。

野村は飴の色や味、形が自在であることや飴と記憶との結びつきなど、カンロが大切にしている飴の情緒的な価値への理解が深く、協力が実現したという。

会期中の土日にはパフォーマンスが行なわれるほか、2月4日18:00からは堀江敏幸と野村による「モノと記憶について」をテーマにしたトークセッションが実施される。

【関口直樹(カンロ)のコメント】
長年飴やグミをはじめとしたお菓子を事業の生業にしてきたカンロですが、「記憶や存在の儚さ」という現代美術の世界でお役に立てるとは夢にも思っていませんでした。この度野村在さんと出逢い、お互いの感性や知見を化学反応させることで、研ぎ澄まされた究極のものづくりを体現しました。これは一種の真理探究であり飴の本質に芸術的要素が色濃く含まれているとあらためて感じることが出来ました。商品とは異なる新たな飴の可能性を感じていただけたらと思います。

Photo TAKAHASHI Kenji Photo courtesy of Tokyo Arts and Space

Photo TAKAHASHI Kenji Photo courtesy of Tokyo Arts and Space
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