森保監督、代表離脱の伊東純也に言及「チームとしては痛く、残念だが、本人の心身の健康を大切に考えたい」

　AFCアジアカップカタール2023・決勝トーナメント準々決勝のイラン代表戦を3日に控えた日本代表。森保一監督が前日会見にて、同試合に向けて意気込みを語った。

　3日にイラン戦を迎える森保監督は「中2日という中で明日の試合に臨みますが、リカバリーと明日の試合に向けた準備は今日これまでにできることを選手たちが落ち着いてすべてやってくれていると思いますので、明日の試合に向けては自信をもってチャレンジできる準備ができたと思っています」と意気込んだ。

　また、日本サッカー協会（JFA）は2日、日本代表から伊東純也が離脱することを発表。伊東を巡っては『週刊新潮』が性加害疑惑を報道しており、これに対して伊東側は1日に虚偽告訴であるとして告訴。両者の主張が食い違っている。森保監督は日本代表からの離脱が発表された伊東について尋ねられると、「できれば、伊東には今大会最後まで優勝を目指して戦いたいという気持ちを持っていました。しかし、協議をした中で、本人の意思もあって、JFAが離脱という判断をすることになりました。これまでのたくさんの勝利に貢献してくれた選手なので、チームとしては痛く、残念ですが、本人の心身の健康を大切に考えたいと思います」と胸中を明かした。

　続けて、伊東の状態については「本人とも話をしていますし、健康ということに関しては話し合いを行いました。高いインテンシティの中で戦っていけるメンタルではないと思います」と明かしつつ、「そこに関しては最大限のサポートをしていきたいと思っていますし、できるだけ早くトップパフォーマンスに戻れるように見守っていきたいと思います」とサポートをする姿勢を強調した。

　さらに、「彼はアジアのなかでも本当に素晴らしい選手なので、今回プレーできないことはアジアサッカーの発展にも影響することだと思うし、明日の素晴らしい試合の中に世界のトップ基準で戦える選手がいなくなることは非常に残念に思います。彼がまたアジアの選手として世界で戦えるプレーができることを応援して頂ければと思います」と続けた。