年金が振り込まれるのは誕生日の月からではない? いつからもらえる?

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2024年02月06日 08:11  All About

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老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

今回は、年金の振込日についてです。

Q:年金は誕生日の月に、振り込まれるのですか?

「年金は15日に受け取ることができると友人から聞きました。18日生まれなので、15日に年金を振り込んでもらえるのでしょうか?」(東京都・男性)

A:誕生日の前日以降に、年金事務所で手続きをしましょう

緑の封筒で年金請求書は届いていますか? 届いていれば、誕生日の前日17日から年金請求を受け付けてもらえるので、預金通帳や戸籍謄本(配偶者がいる場合)、雇用保険被保険者証(在職中の場合)など必要書類と年金請求書を持って、年金事務所で手続きしましょう。

年金は、もらう権利が生じた月の翌月から支給されます。

例えば、7月18日生まれの方は、7月17日に年金をもらう権利が生じますので、8月分と9月分と合わせて10月15日以降に年金が2カ月分支給されます。それ以降も原則、偶数月の15日に、前月と前々月2カ月分の年金が後払いで支給されます。

7月15日には、まだ年金をもらう権利が生じていないことになりますので、この日には年金を受けることはできません。

また年金請求を行った時期によっても、年金が支給されるときは異なりますので注意してください。誕生日の前日7月17日に手続きを行えば、8月分から9月分の年金が10月15日に支給される可能性が高いでしょう。

手続きが遅れた場合でも、もらう権利が生じた5年以内であれば、受給権発生の翌月(8月分)にさかのぼって年金が支給されることとなります。

もし、緑の封筒が届いていないようでしたら、近くの年金事務所へ行き、ご自分の年金記録と年金手続きの必要書類を確認しましょう。「ねんきんネット」でもご自分の職歴等を確認することができますよ。

文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)

銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
(文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士))

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