部屋で“映える”モダンデザイン! 第14世代Core搭載でマルチに使える「Alienware Aurora R16」の実力を検証

0

2024年02月06日 12:51  ITmedia PC USER

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia PC USER

デル・テクノロジーズの「Alienware Aurora R16」は、モダンなボディーが印象的なミニタワー型のゲーミングデスクトップPCだ。

 デル・テクノロジーズの「Alienware Aurora R16」は、コンパクトなミニタワー型のゲーミングデスクトップPCだ。豊富なカスタマイズに対応しており、スペックを柔軟に選択可能だ。今回はCPUにIntel Core i7-14700KF、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4060(8GB)を搭載する、アッパーミドルクラスの構成を評価機として入手したので、レビューしていこう。


【その他の画像】


●RGB LEDイルミネーションを備えたモダンなボディー


 ボディーはシンプルなデザインでありながら、Alienwareの世界観を主張するモダンさもあって印象的だ。サイドにある通気口の周囲や電源ボタン、背面のファンにはRGBイルミネーションを搭載しており、光の演出も楽しめる。


 LEDの標準的な発光パターンはブルー単色だが、カラーが順次移り変わる「スペクトル」や、レインボーカラーの「虹色のウエーブ」といった派手な演出も用意されている。


 続いて、ユニークなボディーを見ていこう。


●通気性の高い設計、メンテナンスも容易な独自ケース


 ボディーのサイズは、約197(幅)×458(奥行き)×418(高さ)mmだ。ATXなど汎用(はんよう)のフォームファクターではない専用設計なので、タワー型としてはコンパクトにまとまっているといえるだろう。


 冷却に対する配慮も見逃せない。前面と背面に120mmのファン、天面には120mmの排気ファン2基を備えた240mm水冷ラジエーターを搭載している。前面にあるRGBリングの内側が大きく開いている他、サイドパネルの下部もハニカム状のメッシュパネルになっている。フレッシュエアーをしっかり取り込み、背面ファンと天面の水冷ラジエーターで効率的に排気できる設計だ。


 さらに背面上部のレバーを引くと左サイドパネルが独立して外れ、内部のパーツにアクセスできる。グラフィックスカードがスクリューレスで外せるなど、メンテナンスもしやすい構造となっている。


●最新の第14世代Coreプロセッサを採用


 Alienware Aurora R16は、CPU、GPU、メモリ、ストレージのカスタマイズ幅が広い。今回の評価機はCPUにIntel Core i7-14700KF、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4060(8GB)を搭載している。


 Core i7-14700KFは、Intelで最新となる第14世代Coreプロセッサの中でも上位に位置するハイエンドモデルだ。性能優先のPコアを8基(16スレッド)、電力効率優先のEコアを12基(12スレッド)搭載しており、20コア28スレッドというパワフルな仕様となっている。


 Processor Base Power(PBP)は125Wと、電力管理リミッターの上限が高く設定されている。第14世代のCore i7の中でもパフォーマンス志向のモデルだ。なお、CPU内蔵GPUは省かれているので気をつけたい。


 PBPが125WのCPUでパフォーマンスを発揮させるためには、強力な冷却能力が必要になる。前述した通り、エアフロー効率の高いボディーと240mmラジエーターを搭載した水冷クーラーを採用しているため、不安はない。


 NVIDIA GeForce RTX 4060(8GB)は、フルHD解像度(1920×1080ピクセル)なら最高クラスの画質、WQHD解像度(2560×1400ピクセル)であれば高画質設定でプレイできる描画性能をもつ。


 次に、インタフェース回りを確認する。


●高速メモリとストレージを採用、インタフェースも充実


 メモリはDDR5-5600(PC5-44800 DIMM)、ストレージはPCI Express 4.0 x4(NVMe)インタフェースのM.2 SSDを採用する。


 評価機ではメモリが16GB(8GB×2)、ストレージは1TB SSDと1TB HDD(7200rpm)を搭載するデュアル構成となっている。BTOではメモリ64GB(32GB×2)、4TB SSDといった、ぜいたくな構成も可能だ。


 インタフェースもかなり充実した内容だ。USBは前後合わせてType-Cを3基、Standard-Aを9基、合計12基を装備している。Type-Cのうち1基はUSB 3.2 Gen 2 x2に対応しており、最高20Gbpsの高速転送が可能だ。


 通信機能は、2.5GBASE-T対応有線LANを標準装備している。無線通信機能の追加も可能で、評価機では、Wi-Fi 6E対応無線LAN、Bluetooth 5.3に対応するKiller AX1650カードを搭載していた。


 最後に、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスを見ていこう。


●快適なゲーミング体験やAI体験を得られるパフォーマンス


 ここからは、ベンチマークテストの結果を確認する。比較対象としては、2021年発売の旧世代ゲーミングノートPCの他、CPUにIntel Core i9-14900HX、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU(8GB)を搭載したASUS JAPANの18型ゲーミングノートPC「ROG Strix G18(2024)」のスコアも掲載している。


 CPUのパワーがストレートに反映されるCINEBENCH R23およびCINEBENCH 2024では、ノートPC向け最高峰のIntel Core i9-14900HX(24コア32スレッド)搭載機を上回るCPUスコアをマークしている。PBPが125WのIntel Core i7-14700KFのポテンシャルをしっかり引き出しているといえるだろう。


 DirectXベースの描画性能を計測する3DMarkのスコアを見ても、NVIDIA GeForce RTX 4060(8GB)搭載機として期待される水準以上のパフォーマンスをしっかり発揮できている。FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークやFar Cry 6のスコアからも、快適なゲーミング体験ができる実力を持っていることが分かる。


 また、UL Procyon Benchmark Suitesのテストでは、AI処理性能やビデオ編集でも優秀なところを見せており、文句のないパフォーマンスといえる。


 静音性も良好だ。ビジュアルに特徴のある製品だけに机の上で使うことを想定して近めの距離で測定してみたが、アイドル時でもそれなりの音はするものの、高負荷時でもマイルドな動作音で、近い距離に設置しても耳障りな印象はなかった。


 ただ、Alienware Control Centerの動作モードの差については、性能、静音性ともにあまりなかった。もう少しメリハリを付けても良いように感じる。


●ゲームプレイはもちろん、世界観や演出も楽しめるゲーミングPC


 Alienware Aurora R16の直販価格は23万980円(税込み、以下同)からとなる。カスタマイズして評価機と同等の構成を見積もると27万609円となった。


 RGBのLEDイルミネーションを効果的に使ってAlienwareの世界観を表現したモダンで洗練されたビジュアル、高レベルのパフォーマンス、充実のインタフェース、静音性などを考慮すると納得できる価格ではないだろうか。


 ゲームが快適に楽しめるだけでなくビジュアルや光の演出を楽しみたい、配信映えするゲーミングPCが欲しいといった人には要注目の製品だろう。


    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定