AIアシスタント「Copilot」はスマホからも使える ChatGPTに対する強みは?

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2024年02月09日 17:01  ITmedia Mobile

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Webサービスとしての「Copilot」

 Microsoftは、同社製のブラウザ「Edge」などにひもづいたAIアシスタント機能として「Microsoft Copilot」(以下、Copilot)を提供している。この機能は「ChatGPT」に近い感覚で利用できる上に、ChatGPTの有料プランで使える上位モデル「GPT-4」をベースにしており、さらにネット上の最新情報も結果に反映されるなど、ユーザーにとってメリットが多い。本記事では、その概要についてチェックしていこう。


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●そもそも「Copilot」とは


 Copilotは、Microsoftが2023年12月から正式に提供しているAIアシスタント機能の新名称だ。一連の機能は、2023年2月に「新しいBing」として発表されてから、「Bing Chat」と名称を変え、2023年12月に「Copilot」としてさらにリブランディングされた。


 これに関連して、WindowsのOS標準機能として搭載されているアシスタント機能も、かつての「Cortana」が2023年後半に順次サポートを終了され、同年12月から、新たに生成AI機能を交えた「Copilot in Windows」(プレビュー版)の提供が始まっている。


 また、「Microsoft 365」にひもづいたAIアシスタント機能にも「Copilot for Microsoft 365」という名前がついている。


 つまり、Copilotという呼称を用いる場合、狭義では「(1)ブラウザ・検索エンジン上の機能」をピンポイントで指す。しかし、広義では「(1)ブラウザ・検索エンジン上の機能」「(2)Windows OSとひもづいた機能」「(3)オフィススイートにひもづいた機能」──という3つの区分を含んでいる場合もあると認識しておこう。


 なお、これらの機能には、MicrosoftがOpenAIとパートナーシップを結んでいる関係もあって、ChatGPTにも使われている大規模言語モデル(GPT)が活用されている。チャット形式で利用できる生成AIとしての体験は似ている一方で、CopilotにはMicrosoftの独自技術も組み込まれているため、全く同じサービスというわけではないことをあらかじめ理解しておきたい。


●Windows以外からCopilotを使う方法


 では、先述した「(1)のブラウザ・検索エンジン上の機能」としてのCopilotを使うための方法を紹介しよう。まず、Windowsでは、Edgeを起動し、右上に表示されるCopilotのアイコンをクリックしよう。これで画面右端にCopilotを使うためのサイドバーが表示される。あとはチャット欄に指示を入力して送信すればOKだ。


 一方、Windows以外のデバイスから利用するためのアプローチもある。ここでは主要なアプローチを2つ紹介したい。


 1つ目は、Webサービスとしての「Copilot」のWebサイトにアクセスする方法だ。こちらはmacOSを使っている場合でも、Edgeや「Chrome」からアクセスすれば利用できる。現状ではまだ「Safari」がサポートされていないものの、将来的にはサポートされる予定だという。今後の動向をチェックしておきたい。


 2つ目は、スマートフォンなどからアプリを使う方法だ。現状では、iOS/Android向けの「Microsoft Edge」アプリや、Android向けの「Microsoft Copilot」アプリなどがある。なお、Copilotについては、類似した名称のアプリが多いので、提供元を確認してからダウンロードしよう。


●「ChatGPT」と比べたときのメリット


 さて、Copilotについて、本家のChatGPTと比べたときのメリットは2つある。


 1つ目は、無料でGPT-4や「DALL・E 3」(画像生成)などのAIモデルが使えるようになることだ。ChatGPTでは、月額20ドルの有料プランである「ChatGPT Plus」を契約しないと、こうしたAIモデルが利用できない。一方で、Copilotでは、無料プランのまま、こうしたAIモデルによる生成を利用できる。


 2つ目は、プラグインなしでも最新情報にアクセスしながら使えることだ。こちらもChatGPTでは、ChatGPT Plusを契約しておかないと、最新情報が掲載されているWebページを参照しながらの処理は行えない。しかし、CopilotではURLを参照した処理が行えるので、Webページの情報を要約したりするといった用途で使いやすい。


 なお、Copilotを使うには、Microsoftアカウントが必要になる。Windowsを使った経験がなく、MacやiPhone、Androidから使ってみたいと考えている人は、あらかじめMicrosoftアカウント作成しておくと、Copilotの利用がスムーズになるだろう。


 次回は、ブラウザからCopilotを使う上での基本操作について紹介する。


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