前節終了時点で4位のアストン・ヴィラと6位のマンチェスター・ユナイテッドが激突。ウナイ・エメリ監督の下で上位を争うチームへ変貌を遂げたアストン・ヴィラは、ここまで14勝4分5敗を記録。7日に行われたFAカップ4回戦・再試合のチェルシー戦は1−3と敗北を喫したが、来季のチャンピオンズリーグ（CL）出場権を確保すべく、ここからプレミアリーグでは連勝街道に乗っていきたい。
対するマンチェスター・ユナイテッドは序盤からなかなかうまくいかないシーズンを過ごしていたが、直近5試合の公式戦は4勝1分と無敗で駆け抜けており、現在は3連勝中。今季初の4連勝を目指し、『ヴィラ・パーク』に乗り込んだ。
アストン・ヴィラはジエゴ・カルロス、ドウグラス・ルイス、オリー・ワトキンスらが先発に並び、ニコロ・ザニオーロはベンチから出番を待つ。一方、マンチェスター・ユナイテッドはカゼミーロ、ブルーノ・フェルナンデス、ラスムス・ホイルンドらがスターティングメンバーに入った。負傷したリサンドロ・マルティネスに代わってラファエル・ヴァランが起用され、ハリー・マグワイアは左のセンターバックに回っている。
試合は立ち上がりからホームチームがボールを握ったものの、マンチェスター・ユナイテッドは奪ってから両サイドのスピードを活かした鋭い攻撃でゴールへ迫るシーンを作る。17分にはセットプレーが続く中、右コーナーキックでB・フェルナンデスがアウトスイングのボールを入れると、中央で競り勝ったマグワイアが頭で繋ぎ、最後はゴール前で待っていたホイルンドが押し込んだ。マンチェスター・ユナイテッドが敵地で先制に成功。ホイルンドはこれでプレミアリーグ4試合連続、FAカップも含めた公式戦通算では5試合連続ゴールを挙げた。
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マンチェスター・ユナイテッドはラッシュフォードがカウンターでフィニッシュまで持ち込むシーンを作ったものの、前半は総じてホームチームが攻撃に出る時間が続く。それでも同点ゴールを挙げるには至らず、マンチェスター・ユナイテッドの1点リードで後半へ折り返した。
後半に入ると、マンチェスター・ユナイテッドは左サイドバックに入っていたルーク・ショーがピッチに姿を見せず、センターバックが本職のヴィクトル・リンデロフを同ポジションで起用。48分にはそのリンデロフの縦パスがマティ・キャッシュに奪われると、アストン・ヴィラに決定機を作られる。キャッシュの放ったグラウンダーのクロスボールから、飛び込んだワトキンスがダイレクトで合わせたが、ここはGKオナナが立ちはだかった。
猛攻を続けながらもなかなかこじ開けることができないアストン・ヴィラは、67分に右コーナーキックが続く中、2本目でベイリーがファーサイドめがけたボールを蹴り込む。アレックス・モレノが折り返し、最後はクレマン・ラングレがダイレクトで合わせたが、ここはGKオナナが好セーブ。だが、ヴァランのクリアボールが小さくなると、拾ったベイリーが左足一閃。このシュートがB・フェルナンデスに当たってディフレクションすると、ゴール前で待っていたD・ルイスがダイレクトで方向を変え、遂にゴールネットを揺らした。アストン・ヴィラが試合を振り出しに戻した。
その後もアストン・ヴィラは逆転を目指して猛攻を続けたが、逆転弾をあげることはできず。一方のマンチェスター・ユナイテッドもアレハンドロ・ガルナチョのスピードを活かしていくつかチャンスを作ったが、なかなか決定機を作り出せない。
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試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・ユナイテッドが今季の公式戦で初の4連勝を飾り、敵地で勝負強さを見せつけた。一方、猛攻を見せたアストン・ヴィラはゴール期待値「2.45」を記録しながらも、実際には1得点のみに留まり、公式戦2連敗を喫した。
次節、アストン・ヴィラは17日に敵地でフルアムと、マンチェスター・ユナイテッドは18日に同じく敵地で橋岡大樹が所属するルートン・タウンと、それぞれ対戦する。
【スコア】
アストン・ヴィラ 1−2 マンチェスター・ユナイテッド
【得点者】
0−1 17分 ラスムス・ホイルンド（マンチェスター・ユナイテッド）
1−1 67分 ドウグラス・ルイス（アストン・ヴィラ）
1−2 86分 スコット・マクトミネイ（マンチェスター・ユナイテッド）
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